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colorful 〜rainbow stories〜 encore  作者: 宮来 らいと
最終部

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第1章 ブロンズストーリー 中編

 風亥ノクア

「音楽で…………?」


 月川タクト

「ああ。みんなで作曲すれば…………思い出せるんじゃないか?」


 薮本マサキ

「そんな、まさか…………。でも、作曲に何かが引っかかる…………。」


 雪谷マコト

「でも、みなさんは楽器が弾けるんですか?」


 マコトが確認すると、全員が楽器を弾けることがわかった。


 内野タスク

「そうなると…………楽曲を作成しますか?」


 古金ミカ

「ほう…………腕が鳴りますな。」


 賛同してくれる人も何人かいた。けど…………反対派ももちろんいる。


 春井リカコ

「興味がない。心当たりがあるけれど、あなたたちと組む気はない。」


 中神シンジ

「ふん…………所詮は邪魔になるだけだ。」


 春井リカコ

「何よ…………。」


 中神シンジ

「やるのか…………?」


 浦川アイク

「やめろ。ここで争っても仕方ない。」


 中神シンジ

「……………………。」


 夜坂ケント

「くっ…………。」


 霧宮ナツハ

「あなた…………大丈夫なの?」


 来川ナナ

「ケント…………。」


 夜坂ケント

「も、問題ない! とにかく、月川の作戦に乗るしかない。」


 柚木アイラ

「そう…………ですね。」


 土原ガク

「イェーイ!! 頑張っていこうね!!」


 錦戸アケミ

「……………………。」


 星野シキア

「アケミ?」


 錦戸アケミ

「な、なんでもない。」


 このメンバーで曲を作れるのだろうか…………。


 みんな、意思も決意もバラバラだ。


 月川タクト

「とにかく、まずは基盤を作らないと…………。」


 崎盾ジュン

「それじゃあ、色々と作らないと。案も色々あるからね。」


 美園エリカ

「ふふふ…………。腕が鳴るわね。」


 風亥ノクア

「きみと一緒に演奏するのは初めてだね。よろしく。」


 月川タクト

「ああ。風亥。よろしく頼む。」


 すると、学園中に警報のサイレンが鳴る。


 伊剣タイガ

「これは…………!!」


 夏目ホノカ

「伊剣会長!!」


 崎盾ジュン

「急いで、屋上へ避難するんだ!」


 俺たちは屋上へと向かう。



 六郭星学園 屋上 (虹谷サイ視点)



 虹谷サイ

「ふぅ…………このサイレン。やっぱり急だな。」


 僕たちは屋上に避難する。


 虹谷アヤ

「校庭にいるわね…………あの獣。」


 虹谷サイ

「ああ…………。」


 校庭を覗くと、そこには獣のようなものがいた。


 その獣のようなものを先生方が押さえつける。


 それを見ていると、そこにあの36人が屋上にやって来る。


 伊剣タイガと中神シンジは言い合いになっている。それを何人かが止める。


 柊木アイ

「ここで言い合いになっても意味ないよ!」


 浦川アイク

「ああ…………やめろ。中神。」


 中神シンジ

「くっ…………。」


 中神シンジは伊剣タイガのいる場所を離れる。


 美園エリカ

「……………………。」


 霧宮ナツハ

「エリカ…………?」


 美園エリカ

「な…………なんでもない。」


 虹谷サイ

「……………………。」


 虹谷アヤ

「やっぱり、あの獣…………怪しいわね。」


 虹谷サイ

「ああ。」


 避難解除が他の人よりも先に連絡が入った。僕たちはこっそりと屋上から離れる。



(夜坂ケント視点)



 夜坂ケント

「…………くっ…………。」


 月川タクト

「ケント?」


 夜坂ケント

「…………気にしないでくれ。大丈夫だ。」


 柊木アイ

「それなら良いけど…………。」


 月川タクト

「……………………ふぅ。」


 月川がギターを弾き始めた。…………聞き覚えのない曲だ。


 柊木アイ

「その曲…………聞いたことないね。」


 月川タクト

「ああ…………どうしてなのかわからないけど、真瀬って言う言葉を聞いたらこのフレーズが閃いて…………。」


 柊木アイ

「真瀬…………?」


 柊木が真瀬と言うと、頭のどこかで何かが閃く。


 夜坂ケント

「…………これは!?」


 月川タクト

「ケント…………? どうかしたの?」


 夜坂ケント

「月川。柊木。避難が解除されたら音楽室に行くぞ。」


 月川タクト

「音楽室…………? 一体、どうして…………?」


 夜坂ケント

「わからない。けど…………何かが思い出せる気がするんだ。」


 柊木アイ

「何かが…………?」


 夜坂ケント

「ああ。頼む。この通りだ。」


 月川タクト

「…………わかった。」


 月川が頷くと同時に、避難が解除される。俺たちは急いで音楽室に向かう。



 六郭星学園 音楽室 (柊木アイ視点)



 柊木アイ

「……………………。」


 夜坂くんはあんなこと言っていたが、僕にはわからない。月川くんは何かを夜坂くんに期待しているみたいだ。


 月川タクト

「ケント。何を閃いたんだ。」


 夜坂ケント

「ああ。このフレーズを聞いてくれ。」


 夜坂くんはピアノを弾こうとするが、しどろもどろな演奏だ…………。


 かろうじて音楽にはなっている…………なんでだろう。僕の頭の中でも何かが…………。


 月川タクト

「…………ここをこうした方が良いんじゃないか?」


 月川くんは演奏する。それを今度は夜坂くんが演奏の音を楽譜に書きなぐる。


 2人は狂ったかのように演奏をする。


 柊木アイ

「2人とも…………?」


 次第に僕も虜になる。この曲は…………良い曲だ。


 柊木アイ

「ここはこうした方が良いよ。それならきっと…………。」


 月川タクト

「ああ。ありがとう。アイも協力してくれるんだね。」


 柊木アイ

「うん。…………どうしても良い曲にしたいんだ。」


 夜坂ケント

「よし。じゃあ…………ここを…………。」


 僕たちはメモ用紙に五線譜と音符を書く。


 そして…………ようやく形になる。


 でも…………どうしてここまで曲が作れるんだろう…………初心者なのに…………。


 月川タクト

「よし…………演奏したものを録音して聞いてみよう。」


 僕たちは録音をし、演奏を聴く…………。



 月川タクト

「……………………。」


 柊木アイ

「……………………。」


 夜坂ケント

「……………………。」


 とても良い曲ができた。…………そして…………思い出した。


 月川タクト

「志奈…………!」


 柊木アイ

「うん…………思い出したね。」


 夜坂ケント

「ああ。…………何もかも思い出した!…………志奈…………。」


 月川タクト

「彼女に会いに行かなきゃ…………!」


 柊木アイ

「うん!…………でも、志奈さんはどこに…………?」


 そう思うと、音楽室のドアが開く。


 月川タクト

「えっ…………?」


 その人は何かを月川くんに突きつける。


 夜坂ケント

「危ない!!」


 その何かは夜坂くんに命中する。


 夜坂ケント

「…………ぐああ!!」


 月川タクト

「ケント!? どうし…………」


 今度は月川くんにも命中する。


 柊木アイ

「ああ…………ああ…………!」


 怖気づいてしまった僕。それが命中した瞬間。僕は意識を失う。

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