第1章 ブロンズストーリー 前編
僕は虹谷サイ。僕とアヤは双子の兄妹だ。
私は虹谷アヤ。双子の妹だ。
そんな僕たちは…………彼女たちがベッドで眠り続けているのをみているだけだった。
私たちは、彼らの婚約者…………。そんな彼らを誰がこんなことにしたのか…………。
僕たちは、その犯人を捜すため、六郭星学園に忍び込んでいた。
でも…………犯人はいなかった。あの36人の中には…………。
だとしたら一体誰が…………?
私たちはもう1度、六郭星学園に忍び込む。今度は…………学生として。
六郭星学園 中庭 (虹谷サイ視点)
虹谷サイ
「…………ふぅ。」
虹谷アヤ
「最後の…………潜入ね。」
虹谷サイ
「ああ。僕たちの目的は…………志奈と莉緒をあのパーティーで意識不明の重体した、犯人を捜す。」
虹谷アヤ
「でも…………あの36人は犯人じゃない。それを確認するために志奈と莉緒に似た、ロボットを送り込んだ。けど、違った。2人を信頼し、そして愛した。」
虹谷サイ
「あのロボットも…………途中から自我を持ち、ノイズが走った。」
虹谷アヤ
「あのロボットはもう…………破傷寸前。だから今度は私たちが学生になって、犯人を捜す。」
虹谷サイ
「ああ。犯人を捜す前に、気になることがある。」
虹谷アヤ
「ええ。獣のようなあの物体ね。」
虹谷サイ
「この36人を重点的に洗い出したら、出てきた…………。気になるな。」
虹谷アヤ
「ええ。この獣の物体の謎も探しましょう。」
虹谷サイ
「ああ。…………行くぞ。」
虹谷アヤ
「ええ。」
僕たちは六郭星学園の中に入る。
六郭星学園 廊下
廊下には、犯人ではなかった、生徒が2人いた。
虹谷サイ
「すまない。少し、聞きたいことがある。」
月川タクト
「なんだい?」
月川タクト。1番先に疑った、人物でもある。
そして、そこには月川タクトのライバルに近い人物。星野シキアがいた。
僕たちは真瀬志奈と真瀬莉緒のことを聞いた。
月川タクト
「真瀬志奈と真瀬莉緒…………? 聞いたことないな。」
星野シキア
「うーん…………記憶にはないわね。同じ苗字ってことは双子か何かなの?」
虹谷アヤ
「ええ。そうだけど…………?」
星野シキア
「その2人が何か…………?」
虹谷サイ
「覚えていないのかい?」
月川タクト
「……………………わからない。」
虹谷アヤ
「そうね…………。わかったわ。」
僕たちはその場を離れることにした。
そのあと、ほかの34人にも接触したが、誰も真瀬志奈と真瀬莉緒を覚えていなかった。
…………六郭星学園の開校の説明会が終わったのち、パーティーが行われていた。
そのときのパーティーには真瀬志奈と真瀬莉緒も参加していた。
真瀬志奈と真瀬莉緒はピアノを披露し、大歓声を浴びていた。
そのあと、外の空気を吸いに、会場を出たきり、戻ってこなかった。
…………そして、大草原で意識不明の重体で発見された。そのときの担当刑事が中井さんだった。
それでだろう…………彼たちがパーティーを苦手としているのは。
虹谷サイ
「一体…………誰があんなことを。」
虹谷アヤ
「それを探しに来たのよ。私たちの任務はこれからよ。」
虹谷サイ
「ああ。」
六郭星学園 音楽室 (月川タクト視点)
月川タクト
「……………………。」
俺の名前は月川タクト。とある目標。夢があって、その夢に向かってひたすら練習している。
けど…………1人で練習していると、何か物足りない。
月川タクト
「……………………何だろう。この気持ち…………。」
星野シキア
「タクト。」
月川タクト
「シキア…………。」
星野シキア
「やっぱり、彼らが話していたことが気になるの。」
月川タクト
「真瀬志奈と真瀬莉緒…………。俺もどこかで聞いたことがある。…………けど、わからない。」
星野シキア
「ほかのみんなもわからないみたい。でもみんな頭のどこかに何かがあるみたいなの。」
月川タクト
「…………集まって、話してみるか。」
星野シキア
「ええ。」
六郭星学園 Sクラス教室
伊剣タイガ
「集まったな。…………みんな。」
真瀬志奈と真瀬莉緒に心当たりがある、メンバーたちが集まる。伊剣会長も何か考えているんだろう。
綿垣キョウゴ
「伊剣。何故集まったのかがよくわからないのだが…………。」
名雲メイ
「このメンバーの共通点って…………。あの人たちに言われたこと?」
崎盾ジュン
「うん。虹谷とか言う人たちのね。」
小鳥遊カルマ
「真瀬志奈と真瀬莉緒…………。」
三蜂レンカ
「何か…………頭のどこかに…………残っている感じが…………どうしてかしら?」
秋葉サヤ
「不思議ね…………ここにいる人、みんながどこかに何かを感じているのね。」
柊木アイ
「そうだね。ただ…………真瀬って聞くと…………音楽を思い出すんだ。」
木沢アカリ
「そうだねー! …………本当に不思議ね!」
不知火カイル
「どうしてだろうね…………。何かを思い出さないといけない気がするんだ。」
櫻井シオン
「……………………。」
柚木アイラ
「あの…………大丈夫ですか?」
櫻井シオン
「え…………? ああ。大丈夫よ!」
錦戸アケミ
「本当に…………? 心当たりがあるんじゃないの?」
シオンさんはまた黙り込んでしまう。…………しばらくすると、口を開く。
櫻井シオン
「私の学校のアルバムに彼らの名前があったの。」
浅越ハルト
「彼らの名前が…………?」
櫻井シオン
「でも…………顔写真が無くて、名前だけ載っているの。」
夏目ホノカ
「不思議なことですね…………。」
根村ユウタ
「その…………彼らを…………どう…………やって…………思い出す…………?」
冬原マイカ
「そうねぇ…………?
みんな黙り込んでしまう。
月川タクト
「…………音楽でなら、思い出せるんじゃないか?」




