4話 魔法のペンダント
前回は長くなりましたが、今回もそんな感じになりそうです。
「あ、あの!すみません!」
暗めの茶髪の女性が声をかけてきた。あ、すっかり忘れてたな。てか本当に通じんだな。
でも話せるのは良いが読み書きが同じかどうかが問題だな。と、話を聞かねば。
「どうした?」
「かか、回復魔法が、効かないんです!」
「...はぇ?」
ことりベージュの女を見ると傷が全然癒えていなかった。回復魔法つったか?この世界はやはり魔法があるんだな。しかし、治らないのは辛いなぁ。俺は忌々しそうに呟く。
「あのおっさん、剣に回復が効かない毒とか塗ってたんかぁ?」
「有り得るかもしれません...だって...」
彼女は男の亡骸を見て言葉を止めた。
「だって、なんだよ?」
「えっと、あなたが倒された山賊の男...シムは、大金貨5枚の賞金首なのです...」
あー!金の単位とかが分からんから反応にすっげぇ困るわ!
てか本当にどうしたらいいんだ?全く、このままじゃこの女が死んじま...ん?
ペンダントが光ってる?おいまさか。
「なぁ。」
「はい?」
「このペンダントって、魔法の効果を軽減したりするものなのか?」
「いいえ。」
「そうか...」
すると突然、女がノリノリで説明をしてきた。
「ふっふっふー!このペンダントは、魔法の効果を完全に遮断する優れものなのです!」
「アホかァァァ!!」
女の頭を手で思いっきり叩いた。
「なななななな、なにするんですかぁ!」
「そこまでペンダントの効果知ってんならことりベージュを治せるだろうが!」
「何故ですか!私は治せなかったんですよ!」
深呼吸をして、この馬鹿女に教えた。
「このペンダントの効果、もう一度言ってみろ!」
「ふん、それぐらい出来ますよ!このペンダントは、魔法の効果を完全に遮断するも...の...魔法を遮断?...ああっ!」
すると女はことりベージュの女からペンダントをとり、何か詠唱を始めた。
「神の癒しを汝へと!キュアヒール!」
女が光に包まれていく。成功かな?
光が収まった頃には、傷が全て癒えていた。
呆然としている暗めの茶髪の肩に手を置いた。
「ま、そんな日もあるさ。」
「一生の不覚ぅ...」
いつでも泣きそうだが、じっと我慢している。我が妹にも見習って欲しいものだ。
残された家族、大丈夫かな...。父には悪い事をしたな。弟の後をついて行っちまってな...。
木々の間から吹く風を感じながら、そう思った。




