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スミレ  作者: 氷水悠斗
1章 出会い
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4話 魔法のペンダント

前回は長くなりましたが、今回もそんな感じになりそうです。

「あ、あの!すみません!」


暗めの茶髪の女性が声をかけてきた。あ、すっかり忘れてたな。てか本当に通じんだな。


でも話せるのは良いが読み書きが同じかどうかが問題だな。と、話を聞かねば。


「どうした?」

「かか、回復魔法が、効かないんです!」

「...はぇ?」


ことりベージュの女を見ると傷が全然癒えていなかった。回復魔法つったか?この世界はやはり魔法があるんだな。しかし、治らないのは辛いなぁ。俺は忌々しそうに呟く。


「あのおっさん、剣に回復が効かない毒とか塗ってたんかぁ?」

「有り得るかもしれません...だって...」


彼女は男の亡骸を見て言葉を止めた。


「だって、なんだよ?」

「えっと、あなたが倒された山賊の男...シムは、大金貨5枚の賞金首なのです...」


あー!金の単位とかが分からんから反応にすっげぇ困るわ!


てか本当にどうしたらいいんだ?全く、このままじゃこの女が死んじま...ん?


ペンダントが光ってる?おいまさか。


「なぁ。」

「はい?」

「このペンダントって、魔法の効果を軽減したりするものなのか?」

「いいえ。」

「そうか...」


すると突然、女がノリノリで説明をしてきた。


「ふっふっふー!このペンダントは、魔法の効果を完全に遮断する優れものなのです!」

「アホかァァァ!!」


女の頭を手で思いっきり叩いた。


「なななななな、なにするんですかぁ!」

「そこまでペンダントの効果知ってんならことりベージュを治せるだろうが!」

「何故ですか!私は治せなかったんですよ!」


深呼吸をして、この馬鹿女に教えた。


「このペンダントの効果、もう一度言ってみろ!」

「ふん、それぐらい出来ますよ!このペンダントは、魔法の効果を完全に遮断するも...の...魔法を遮断?...ああっ!」


すると女はことりベージュの女からペンダントをとり、何か詠唱を始めた。


「神の癒しを汝へと!キュアヒール!」


女が光に包まれていく。成功かな?


光が収まった頃には、傷が全て癒えていた。


呆然としている暗めの茶髪の肩に手を置いた。


「ま、そんな日もあるさ。」

「一生の不覚ぅ...」


いつでも泣きそうだが、じっと我慢している。我が妹にも見習って欲しいものだ。


残された家族、大丈夫かな...。父には悪い事をしたな。弟の後をついて行っちまってな...。


木々の間から吹く風を感じながら、そう思った。

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