3話 無慈悲な助っ人
グロ表現多めかもしれません。気をつけて。
俺は戦闘音の方向へ走っている時、自分の体力などが全く変わらないことに気付いた。
「これは少し考えた方がいいな。」
体力維持のため、走るスピードを落としかけるが、とあることに気付く。
「...人の命がかかってんだ...手抜く訳には行かないよな。よしっ!」
そう言うと俺は地面を強く蹴り、大樹海の中へ飛び込んでいった。
近付くにつれ、血の匂いが強くなっていった。
俺は医者の息子であるおかげで、狼狽えることなく走れている。
まぁ、クルーズ船で、父がやるガチの手術でメスとか渡す役をやったからな...
そのようなことを考えていると、場所へと着いた。
木の陰に隠れ、様子を伺うと、そこには2人の傷だらけの女性が木に寄りかかっているのが見えた。
明るめの茶髪--ことりベージュと言った方がいいか--の女は気絶して座り込んでいるが、暗めの茶髪はよろけながらも剣を握っていた。
「おうおう、まだやる気かなぁ、もぉいぃじゃんかぁ...ケケケケケ。」
声が聞こえた方へ視線を向けると、山賊っぽい顔の男たち...人数にして5人か...が不気味に笑うのが見えた。てか言語聞き取れるやん!よっしゃあ!とりあえず、苦労せずに済みそうだな。
うーん...初戦闘...だよなぁ...どうするか...そう躊躇っているうちに女と男の距離が縮まっていく。
「ええいままよ!やってやろうじゃねぇか!」
自分の頬を思いっきり叩き、俺は戦場へと飛び込んで行った。
俺は冒険者女と山賊男の間に入り込み、剣を抜いて、男へ構えた。
突然の出来事に、双方驚いていた。
「なんだてめぇは!」
「あなたは...一体...」
俺は女へ顔を向けず、こう告げる。
「とりあえずこれ片付けてから、飽きる程に自己紹介でもしてやる。だからパートナーの治療でもやっとけ。」
「は、はい。」
ああ、言葉が通じる...こんなに嬉しかったっけ。そんな嬉しみに浸っているのもつかの間。山賊男の顔が赤くなっていくのが分かった。沸点低っ...
とはいえどうするか...
剣の重さはどうってことないが、うんたら流かんたらとか全然わからんしなぁ...クソっ、考えて行けば良かったな。
ええいままよ!一か八か、剣道部の経験を用いるか!倒せたらいいな精神だ!よし!
決心を決めた時、山賊のリーダー格が突っ込んできた。
「舐めんなぁ!クソガキがァ!」
俺は深呼吸をして、相手の動きを読む。
...いや、読む必要はねえな...この馬鹿怒りのあまり真っ直ぐ突っ込んできてらァ...冷静でいりゃあ強かったんだろうな...基本でいけるか?やってみよう。
山賊の手首に剣を振る。無意識に声が出た。
「小手っっ!」
竹刀ではなく、聖剣っぽい本物の剣だったためか分からんが、山賊の手首から先が、綺麗に切断された。こんなに切れるものなの?強すぎないか装備。
「キェェェェェェアァァァァァァ!!」
奇妙な悲鳴をあげ男は悶絶する。ドクドクと血が流れ出ている。結構グロいな...チラリと他の山賊を見ると、全員気絶と失禁をしていた。
ううえ...きったねぇ...仲間を呼ばれるよりはマシだけどこれはなぁ...
あれらはもういいや、こいつのトドメを刺すとしよう。男の方を向くと、男はビクッと怯えている。
「ゆるじで...ぐだざい...」
泣き喚くおっさんを見て確かに手首切られたらなんも出来んから辛いよな...
同情してる場合じゃない。とっとと決めよう。
「痛いのは嫌いだろ?すぐ楽にしてやる。」
「ああ、ありがとうござい...」
「そりゃあっ!」
剣を横に靡いた。笑顔のままの山賊の頭がゴロゴロと転がっていった。
うーん...ちょっとやりすぎたな...自分の実力が出せるからって調子に乗りすぎたな。
まぁでも、性能がわかったからヨシ!
方向性がやばい方に行った気がします。




