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スミレ  作者: 氷水悠斗
2章 動く王国
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17/22

17話 連行

スミレより

モチベが高い

吸血姫


それでいいのか氷水悠斗。


この話はその頃彼らは的な展開なので14話を見返すことをおすすめ致します。

時間は少し遡る


河原に寝転がりながら、紅悪魔(クレナイ)として生まれ変わった弟ーーサクラが、さりげなく言い放った言葉に、俺の表情は凍りついた。


()()()()()とは、どういうことだ…」

「…」


彼はそっぽを向いたまま、何も発さない。俺は質問したことを悔いた。


「すまん、嫌なことを聞いてしまったな。」

「…」


彼は何も言わない。非常に気まずい。どうする俺!


「あー、お前が召喚される前に何があったか知らんが、聞いて悪かった。本当に反省してるから気を治してくれよ。」

「…」


彼は何も言わない。どうするどうするどうする…


んにゃ、まてよ?あいつそこまでキレるか普通?


てかキレてんなら声を出すのがサクラなのだが…

まさか…()()()()()()()()()()()()()


俺は改めて彼の顔を確認した。そして俺は真顔になった。


「…ぐぅ」

「…」


シリアスになった俺が馬鹿だったわ。その怒りを込め、眠る馬鹿を蹴り飛ばした。


「寝んな!」

「んわぁっ!」


結構強めに蹴ったつもりなのだが、サクラには傷一つ付いてなかった。蹴られた所を擦りながら立ち上がり文句を吐く。


「何すんのさぁ、よく寝てたのに。」

「伏線っぽいこと抜かしといて良く言えんなそれ!」

「あぁ、確かに言ったねぇ…まぁそれはそれとしてさぁ、」

「流すなよ!流そうとするなよ!」

「いや、そんなのいつだって回収できるじゃん。そんなことより大事なことがあるんだよ!」


あんだけ期待させといて何を言うんだこの男。

俺はさらなる文句を言おうとしたが、彼が放った()()()に怒りが収まった。


()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「あー…」

「あの兄さんの()()の前で堂々と兄弟再会の展開やっちゃったじゃんか。」

「彼女じゃねぇわ。助けたら配下なる言ってきたんだよ。」


こいつ、ミナのことを彼女だと思ってたのか…まぁ、あの状況じゃあそう思われても仕方ないか。


俺はサクラに配下云々全員もれなく説明した。

それを聞き、弟は右頬をポリポリとかく。


「ミナ、メデュシアナ、エウリュアレー、そして、ステンノか…どっかで聞いたことあるんだけどなぁ…」

「んなこたどうでもいい。俺のことは森に籠ってた田舎者とか言っちゃったし、なんて説明すりゃあ…」


そう困ったように言うと、弟は何かを思いついたような顔をした。アホ毛もピンと立っている。どういう仕組みなんだろう。


「こうすればどうかな、ちょっと耳貸して?」







「「「「ただいま戻りました、スミレ様。」」」」

「お、おう。意外と早かったな。」


いきなり目の前に魔法陣が現れ、そっからこんにちわされたから、マジでビビった。

俺、本当に異世界に来たんだな、とまた更に実感してしまう。


「で?そいつらは?」

「ねぇねぇ兄さん、この人たちなんか僕を見て怯えてる気がするんだけど。」

「お前は種族を忘れたのか。まぁいい、ミナ、頼んだ。」

「…それが」


ミナは申し訳なさそうに目を泳がせている。


「どうした?」

「…すみません、聞くのを忘れていました。」

「正直でよろしい。」


適当なことを言って誤魔化さないあたり、隣に控えるアホ毛のポジションを模索しているアホとは違って偉いと俺は思った。


さて、改めて縄で縛られた7名を見る。

ミナが癒したのか、目立った外傷は無かった。


しかし、未だ気絶している男1人は結構な心の傷を抱いていそうだ。だって股抑えてんだもん。エウリュアレーにやられたか。同じ男として同情するよ。


また、装備的には品質は良さげで、裕福な冒険者のように見える。目立つのは右肩の装飾だ。とある国の紋章か何かだろうか。


そして、何よりも何よりも、特徴的であるのは全員、黒や茶髪の黒目の、黄色人種であることだ。顔の形も間違いない。


明らかに日ノ本の人間だ。


この世界に異世界人という存在が居るとは思わなんだ。

それを知ってれば素直に我異世界人也(われいせかいじんナリ)!とか言っていたものを。


弟もそう考えていたらしく、右頬をポリポリかいている。


すると、リーダー格の男が口を開いた。


「俺たちは国王の命令で風龍(ふうりゅう)テンペストの死の調査に来たものだ。」

「隊長!?」

隣で驚く女を無視して俺は更に問う。


「どこの国だ。」

「エイルフッツ連合王国だ。俺はそこの情報局局長を務めている。今は調査隊隊長だ。」

「やはりそうでしたか…その紋章…そうだと思いました。」

「「なるほど、わからん。」」

メデュシアナは何処か理解したように頷いた。

俺ら2人にはさっぱりだ。

容赦なく吐く男の横で、副隊長らしき女は呆然としていた。後ろの部下も同様の反応を示している。そりゃそうだ。



「んで、名前は?」

サクラの質問に、

男は表情ひとつ変えずに臆面なく言い放つ。





「ジョン・スミス」



「「なめんな!!」」

俺とサクラは全力で突っ込んだ。

微妙なところで終わってすみません。


これからも失踪しないよう頑張ります。

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