東京チョーコーサッカー部・ソク・ソンミン part6
「最初はどうなる事かと思ったが・・・・・・」
「はい、杞憂でしたね」
ダダダダダ!
(この・・・・・・!朝鮮野郎が!)
ガッ!!
「今井!ファールになるぞ!」
(いいんだよ!さっきみたいに吹っ飛ばす!)
「!!」
「ソンミン、つぶしに来てるぞ気をつけろ!」
スゥ───ダッ!!!
「!!」
「速い!」
(こ、こいつ!さっきまでのドリブルのスピードはブラフか!?)
「チェンジオブペース・・・・・・。ソクという子は、高校生ながら駆け引きがうまいね」
ズバッ!!
ピィーッ!
「おおー!!」
「これで、あいつ2得点目だぞ!」
「あの韓国人やるなぁ」
ピーッ!ピーッ!ピーッ!
富士丸サッカークラブセレクションでの紅白戦。
試合は、ソク・ソンミンのいるAチームが3-1でBチームに勝利するという形で試合終了した。
ソク・ソンミンは、この紅白戦で、2ゴール1アシストで全ての得点に絡む大活躍。
富士丸チーム関係者と親会社の役員たち全員を納得させるに相応しいプレーであった。
本来なら、ソク・ソンミンのセレクションへの参加は免除されていた。
しかし、親会社の上層部に、1人朝鮮嫌いの男がいて、彼を納得させるため、セレクションでプレーを見せる運びとなったわけである。
「どうですか?」
八重樫監督は、隣でグラウンド前で一緒に立っている、親会社役員・来住野秀雄に、ソク・ソンミンのプレーの評価を問いかけた。
「うん?ま、まぁ、いいんじゃないか?」
来住野は、少しバツが悪そうな顔をしながら、返答した。
こうして、一つの障害をクリアーしたソク・ソンミンの富士丸サッカークラブへの入部は、決定的となったのである。




