チョソンサラム(朝鮮人)は、意外と日本かぶれ part1
1970年代後半 池袋駅近く 喫茶店
本日お届けするのは、キム・ショウミ(第30話 王子の美知子とチマチョゴリ その1などに登場)が立川の西第一朝鮮初中級学校に通っていた中学生時代のお話・・・・・・。
キム・ショウミは、西第一朝鮮中級学校の夏休みに、立川の西第一朝鮮初級学校時代の同級生たちと、池袋の喫茶店で、今でいう女子会を開いていた。
「ショウミヌン ヨジョニ インギ マンネ~(相変わらず、ショウミは、よくモテるわね~)」
ペ・ジョンヒが、フォークでショートケーキをつつきながら、キム・シュウミに顔を向ける。
「チョニョ サンデド アン ヘジュォソ、マジマゲヌン ウル コッ カットラ、ケ(全く相手にされてなくて、最後は泣きそうだったわよ、あいつ)」
クォン・スニが、先ほど、池袋駅前で、キム・ショウミをナンパしていたイルボンサラン(日本人)の男を思い出して、話ながらクスクス笑っていた。
キム・ショウミは、芸能界に行く話もあるほど美人で、地元の明大前でもアボジのキム・スイケン同様有名であった。
西第一朝鮮中級学校での、美人コンテスト(第69話 烏山工業vsチョーコーでも掲載)でも、3位に入る美貌の持ち主であった。
1位は、ちなみに可愛い系の娘で、キム・ショウミが言うには、ナムハッセン(男子生徒)たちの好みが可愛い系なので、綺麗系の自分には合わなかったのだそうだ。
喫茶店には、夏休みという事もあり、人でごった返していた。
そんな事もお構いなし、チョソンサラム(朝鮮人)のヨハクセン(女子学生)の5人たちは、朝鮮語で会話に華を咲かせていた。
チョーコーの男子生徒たちでさえ、外で会話する時は、日本語とその語尾に朝鮮語を付けた、独自のチョーコー語を使ったりするものだが、このヨハクセン(女子学生)たちは、チョソンサラム(朝鮮人)として人一倍誇りを持っているので、ウリハッキョ(朝鮮学校)内だろうが、外であろうが、関係なく朝鮮語で会話しているのである。
ウリハッキョ(朝鮮学校)による、チョソンサラム(朝鮮人)としての誇りを植え付ける教育が功を奏した結果でもある。
「クンデ、チャン・スンジャ ノム ヌンネ~ ポルッソ モインジ サムシプニナ トェンヌンデ~(でも、チャン・スンジャ遅いわねぇ。もう集まって30分も経ってるわよぉ)」
チュ・ヨンスクが、そう言いながら、左手につけた腕時計を見つつ喫茶店の入り口を見やる。
それから数分後・・・・・・。
「ごめん、化粧に時間かかって~」
喫茶店に勢いよく入ってきたチャン・スンジャが、キム・ショウミたちを見つけて、笑顔で声をかけてきた。




