朝鮮高校vs目黒高校 船上での激突 part4
目黒高校にとっては、まさに悪夢であった。
そして、船内のスタッフたちにとっても、突如として降って湧いた嵐の如く、それは展開されていた。
止めようにも、体力的にも精神的にも最もエネルギッシュな高校生時代の男たちが数百名単位で暴れているのだ、数十名程度のスタッフ。
それも、暴動を鎮圧することなど想定して訓練を受けているわけでもない船内スタッフ達では、この光景をただ、呆然と見守るしかなく。
警察へと通報する事しか出きなかった。
ただただ、嵐が過ぎ去るのも待つしかなかったのである。
その傍観が、より一層激しくなる乱闘を助長することになってしまったのだが、後の祭りである。
だが、目黒高校も、都内ではそこそこ知られたワルの学校である。
相手が天下のチョーコー生と言えど、そうそうやられるようなことがあるわけがない・・・・・・。
目黒高校の先生たちも、内心少しそう思っていたのだが・・・・・・。
「うぅ・・・・・・」
船内の共用ホールに、目黒高校男子生徒たちの呻きごとだけが聞こえてくる。
時間にして30数分。
船内の戦場となった共用ホールには、目黒高校の男子生徒たちの屍だけが大量かつ無造作に転がっていた。
一方的な蹂躙。
そんな言葉が聞こえてきそうな光景であり、チョーコー生たちも傷ついてはいるが、目黒高校生と比較すれば、そのダメージは雲泥の差であった。
「どこが痛む?」
「う、腕が・・・・・・」
船内スタッフが、目黒高校の男子生徒たちに応急処置を施す。
一方、チョーコー生たちは、まだ殺気立ったまま、イスなどに座っていたり、窓から海を眺めていたりしていた。
何食わぬ顔しているハッセン(学生)もいた。
船内スタッフが、双方の先生に事情を聞いたりしもしていた。
そうしているうちに、残り数時間の船旅は終わろうとしていた。




