朝鮮高校vs目黒高校 船上での激突 part2
三原山山頂 昼頃
「皆さん、こちらが伊豆大島のシンボル、三原山です。標高は七百五十八メートル。今も活動を続けている火山なんですよ」
団体で三原山にやってきたチョーコー生たちに説明する女性ガイド(36歳)の原口。
「フウム~(ふ~ん)」
「ヤ、チャル トゥロドゥヌン ゲ チョッチ アンゲンニャ? ナジュンエ シホメ ナオル コッ カトゥンデ(おい、ちゃんと聞いといた方がいいんじゃね? 後でテストに出そうだぜ)」
「クロル リガ オプチャナ~(んなわけねぇ~だろ)」
チョーコーの生徒たちは、ガイドの説明を話半分、片耳に聞きながら、同級生たちとふざけていた。
こうして、伊豆大島、3泊4日の旅は、伊豆大島の主要な観光地を巡りながら、生徒たちが思い思い楽しく過ごす。
もちろん、夜には、宿泊先の大島小涌園で、ソンセンニム(先生)の監視の目をかいくぐりながら、男同士、女同士、恋バナや各々の武勇伝をひけらかしながら明け方まではしゃぎあう。
そんな事を繰り返した、まさに夏季旅行にふさわしい旅であった。
そうして、3泊4日のチョーコー夏季旅行は、あっという間に最終日の4日目となったのであった・・・・・・。
伊豆大島 夏季旅行 4日目 大島・元町港 夕方
「ノヒドゥル、パットゥリン ゴン オプチ!?(お前ら、忘れ物はないなぁ!?)」
ムン・ドクス教諭が、今日も元気に大声で大島・元町港前で声を張り上げる。
「ふわぁ~」
一方、生徒達は、4日間伊豆大島のあちこちを移動した事と、楽しい楽しい夜更かしで既に体力の限界であった。
港には、既に大型の東海汽船の旅客船が堂々たるたたずまいで駐留していた。
ゾロゾロ。
チョーコー生たちは、疲労に耐えながら、のそのそと船に乗り込んでいく。
そんな大勢のチョーコー生が、船内の広い共用ホールを通り抜けようとしていた時だった。
「!!」
「ヤ、チョゴ。(おい、あれ)」
ハン・スイルが、隣のキム・ジュンシクに耳打ちする。
「ワハハハハ!」
「うぇーい! まだ寝るには早ぇぞー!」
「おい、誰かジュース買ってこーい!」
船内の広い共用ホールを占拠するように、東京都目黒区に居を構える、目黒高校。
旅行以外でも度々衝突していたチョーコー生にとってもある意味顔見知りの不良高校。
その生徒たちがバカ騒ぎして、我が物顔で共用ホールで遊んでいたのであった。




