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【詩】I
「私ね、この世界がすごく好きよ」
白い指先に小鳥を止めて ふいに君はそう言った
そんな風に君が笑うから 僕もこんな世界を愛せる気がした
悲しみも 別れも 裏切りも 理不尽に降り注ぐこんな世界でも
君がそれは嬉しそうに微笑むから
きっと僕だって …愛せるかな
――そう思ったの なのに、なぜ…!
君があんなに深く愛した世界は君に容赦なく 爪を立てた
君は何も変わらなかった
僕が来ると楽しそうにいつだって微笑んでた
擦り切れそうなくらい泣きたいくせに
君の小さなその背中に… 君の優しいその心に…
どれだけの悲しみを 突き立てたのだろう
涙の枯れた君を 抱きしめた
苦しそうに笑う君より ……泣いた
もう十分だよ おつかれさま…
そう怖かったろ もう終わらせるから… もう終わらせるから…
どれだけの償いを背負うことになっても 構わない
今これから君を 連れ出すから… 逃がしてあげるから…
もう泣かせないから…
これからは君の好きな世界を 探しに行こう
――…だってそれは 紛れもなく 僕 自身だったのだから…。




