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繰り返し見る夢 2

 話は変わるが昔から繰り返し見る夢が二つある。夢の話を人に教えるのは余り良しとはしないらしいのだが、それは権力者が己の精神状態を、たとえば政敵へ暗に告げてしまうに等しいからだそう。もちろん権力者だけでもなく、場合によっては自覚なき精神状態を誰かにわざわざ教える必要はないよねとも思う。でもあえて書いてみることにする。誰かが、これから述べる二つの(のパターン)のどちらかを、同じように繰り返し見ているとしたら、そこにはぼくの拙い文書力ではとても成しえない「共感」を持ってもらえるかもしれないからで、もしかしたらなぜ繰り返し見てしまうのか? という疑問への答えなり解釈なりをもらえるかもしれない、と思っているからだ。強く願っている、期待している、というわけではないけれど、本当になぜ繰り返し見るのか不思議だし、誰を傷つけてしまうでもないはずだから紹介させてもらう。ちなみにネット上にいくらでも散らかる「夢占い」で調べたりもしたけれど、少なくともぼく的にはどれも納得出来なかった。


 繰り返し見る夢の一つは、最後の数字だけがどうしても「正確に選べない」というものだ。たとえば昔の「黒電話(ぼくは世代的に、それは日常にあった)」で、番号の書かれたメモを見ながらダイヤルを「回す」のだが、最後の数字だけ違う「穴」に指を入れてしまい、あっ、間違えた! となる。だからまた初めからダイヤルを「回す」はめとなり、ジーコー、ジーコーして最後の数字まで来ると、今度は絶対に間違えないよう一旦軽くブレイクしながら慎重にメモを見やる。そして再び頭の中でも目の中でも承知している「正解」ではない「穴」へ指を入れてしまいそのままダイヤルを時計回りに「留め具」まで持っていってしまうのだ。大概三回同じ過ちを繰り返してから、ハッと気づく。これはまたいつもの夢だぞ。そして目が覚める。どうだろう? 中学生のころにはもうすでに見ていたと思うが、見始めた時期は不明だ・・・・・・時代的に、世の電話がプッシュホン型になると、最後だけ違う「番号」を押してしまい、ガラ携のころも同じように間違えていたし、スマホでもそうでパソコンならテンキーで同じことをする。またスマホやパソコンの場合は「アドレス」の場合もあり、この時は最後のアルファベットまでたどり着けないこともしばしば。

 夢の中では「コピペ」の概念がないのも不思議ではあるのだけれども、起きていたってパソコンならまだしもスマホでコピー&ペイストをするのは苦手だ。ともすれば奥さんがイラッとするくらいうまく出来ないし、息子は親を諦めた目で微笑む。

 もちろん電話番号やアドレスだけでもなく、電卓を使った計算もやはり最後の数字だけ押し間違えてしまうパターンもある。

 そしてどんな時も大概は三回チャレンジしてからハッ、と気づく。でもたまに気づいた後でに敢えて初めから試してみることもある。そのとき「もしここで成功すればこのパターンの夢をもう見なくなるかもしれないぞ」と意気込むのだが、結局は最後に間違えるか、最後の数字まで行かずに目が覚めてしまう。


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