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高地から降りれば、平原の旅だ。
今度は羊たちがあっちこっちふらふらしないように見張らなきゃならない。
わずか十六頭と雄羊一頭の群れだけど、指導者がいないとふらふらとばらけっちまうのが羊。
角を折っちまった雄羊は、まだ立ち直れずに落ち込んでるから、俺様が群れをひきつれて、遅れた奴はテックスがきっちりとまとめ上げて。
めえめぇ鳴きながら俺様の後をついてくる雌羊たちは・・・うん、なれるとちょっといい気分かも。
俺様がきっちり見張ってるから、ヨルカはジャニーンに近づけず。
騎士たちがつかず離れず先導してくれるから、獣や盗人が近づくこともない。
なんせ王家ご用達の羊たちだ。
下級騎士だろうけれど、三人とも騎士らしくしっかり武装しているからな。
でもって、その中の一番若いのが、ジャニーンに声をかけたくてうろうろしてる。
彼女、気が付かないのかなぁ。




