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最強の獣のまったりライフ   作者: 葉月秋子


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 この子を見てると、野良の魔法使いで冒険者って暮らしも、そう捨てたものじゃないような気がする。


「あなた、王都についたらどうするの?」


 マリアンに興味を持ったジャニーンが尋ねる。


「ん、私はもっと先、東のテクシアまで行ってみたいの」


 東の三領の中で一番王都に近い、魔石の産地。


「今年の冬はテクシアの領都リッターで過ごすつもり。

 あっちは冒険者の指導施設があって、実力をつけたいならそこに行くといいって勧められたの。

 初心者向けのダンジョンも多いんだって。

 これからだと秋の収穫祭にはおいしいものがたくさん出るし、冬のお祭りもきれいなんだそうよ」


 ギルドでいろいろ調べてきたマリアンは、楽しそうに話す。


 今までいろんな人に助けられてここまで来たけど、自分で行き先を決めて動くのは、初めてだ。

 それに、女の子同士、こうしておしゃべりすることも。



 一人前の冒険者としての実績を積めば、もっと自由に動けるようになる。


 いつまでも猫さんに頼ってちゃだめだ。

 でも、体は小さく、弓はそこそこ、魔力も少なめ。

 薬草採取はベテランだけど、戦闘力が心もとないマリアンは、レスリーに打ち明けたように、この先どう動くか悩んでいたのだった。

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