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第71話

 Dr.ガイは、Dr,タニック号のエネルギーが満タンとなり、出航し始めた。


 「おおっ、いいぞっ!エンジンも好調だっ!」


 宙に浮かんで、闇の属性世界を襲い始めようと企んでいた。


 つまり、漆黒の流星が着弾してくる場所が、竜の地下議事堂周りに狙われやすいと考えていた。


 「タツミゾンビっ!闇の属性世界に侵入し、騒ぎを起こさせろっ!」


 「うっ、うすっ!ガイガイッサーッ!」


 懐から覆面を取り出し、マスクゾンビに変身した。


 「おっしゃーっ!いざ、暴れまわるぜっ!」


 次にデスゴラドンの修理が終わり、起動させた。


 「いでよ、デスゴラドン。闇の属性世界を荒らすが良いっ!」


 船から飛び出し、闇の魔力が炸裂していた。


 闇の属性世界の端に隠れて、無断で闇の属性世界の源を吸い取ったのだ。


 その為、デスゴラドンが強化していた。


 異変に気付いた第三領域の長:榊原が、空中を見上げていた。


 「あっ、あれはっ・・・!」


 見たことも無い闇の魔力で覆われた怪物とマスクゾンビの姿があった。


 「これは、大変だ。ハデス様に知らせねばっ!」


 第三領域の仲間達にこのことを知らせて、闇の属性世界が奇襲にかかると思っていた。


 急いで、赤の発煙筒を取り出し、着火した。


 闇の城の兵士は、赤の発煙筒に気づいて、状況を報告した。


 「大変でございます。Dr.ガイの仲間が現われましたっ!」


 「なんだとっ!闇の属性世界の市民は、早急に避難させろっ!戦えれる者は、直ちに奴の動きを止めろっ!」


 「「「ははっ!!」」」


 ナルコネスは、闇の城のお役目を終わらせていて、街を歩いていた。


 だが、避難誘導がされていて、大慌てだ。


 (何かしら・・・)


 上空を確認したら、マスクゾンビとデスゴラドンの姿だった。


 (まさかっ!また、あいつの仕業かしら・・・)


 懐から闇の魔鉱石を取り出し、心の奥から念じて、桜花に助けを求めた。


 そう、方角の球に反応をさせるためだ。


 (あたしも急いで、闇の城に戻らなきゃ)


 急いで闇の城に向かった。


 マスクゾンビは、Dr.ガイのお手製で、手りゅう陰を取り出し、地上に投げつけた。


 着弾した手りゅう陰は、闇の市民に巻き込ませて、金縛りの様に固まらせた。


 (これは、まずいわね)


 闇の魔鉱石を取り出し、超:ナルコネスとなる。


 「闇の属性世界に好き勝手はさせないっ!」


 マスクゾンビに立ち向かい、剣を振った。


 だが、デスゴラドンがガードに出て、マスクゾンビを守った。


 「ちょっと、なんなのよ。あんたは何者よっ!」


 デスゴラドンの口から闇の吐息を吐き出した。


 身体に浴びて、麻痺しだした。


 「あんたは、よくもやったわねっ!」


 「さぁ、闇の魔鉱石をよこせっ!」


 「あんたに渡すわけには、いかないっ!」


 二本の剣を構えて、闇の魔力を集中し、闇の霧を放った。


 その瞬間、ナルコネスの姿が消えた。


 「逃げたな。まぁ、いいさ。デスゴラドン、闇の属性世界の源を吸い尽くすのだっ!」


 デスゴラドンの腹部から開いて、吸引のロープを投下した。


 地上に着き、闇の源を吸い始めた。


 後にDr.タニック号が現われ、様子を見ていた。


 「いいぞっ!好調だっ!」


 闇の市民が避難に間に合わず、先程の手りゅう陰で固まっていて、吸引のロープが近づき、吸い込まれた。


 ハデス4世は、今の光景を放ってはおけなかった。


 「Dr.ガイ。貴様の望みは、なんだっ!」


 Dr.タニック号のハッチから姿を現した。


 「はて、何が望みか・・・」


 聞こえていたか、曖昧な感じだ。


 「貴様に問う。貴様の望みはなんだっ!」


 「ワシの望みは、今の世界を変えたいからだっ!」


 何を変えるつもりか、想像はつかなかった。


 ハデス4世は、想像がついていた。


 「貴様は、全ての世界を変えたいと思っていたのか?だが、貴様の思う通りにはならないからだっ!」


 ハデス4世は、身体に闇の証である闇の魔力を纏った。


 Dr.ガイは、右手を上げて、デスゴラドンを誘導した。


 その合図に気づいて、船の前に構えていた。


 「なんだっ!貴様の機械かっ!」


 デスゴラドンの口を開けて、吸引しだした。


 「はっ!!!」


 ハデス4世は、瞬時に瞬間移動でかわした。


 「なぬっ!」


 Dr.ガイの背後に回られた。


 「貴様の背後を取ったぞ。観念するんだなっ!」


 にやりと顔が変わり、つま先を鳴らして、庭園の下からガトリングが放たれた。


 (こやつは・・・)


 再び瞬間移動でかわし、デスゴラドンの背後に回った。


 ぎろりと背後を見渡したが、手足も出ずに届かなかった。


 ハデス4世の懐からナイフを取り出し、闇の魔力を纏い、背中を刺した。


 「これで、終いだっ!」


 だが、デスゴラドンの魔力が放ち、鋭い刃を放った。


 (しっ!!!)


 また、同じことをかわし、正面に戻った。


 「ほう、ここまでコケにするとはな・・・」


 ハデス4世の体力も限界が来ていた。


 「貴様は、なぜ全ての世界を嫌うんだっ!」


 「ワシは、過去でみじめな日々を送っていた。ワシは、やっとの思いで・・・」


 デスゴラドンの付けられた傷が治り、ハデス4世に襲い掛かってきた。


 「デスゴラドンよ。忌々しい闇の王を倒し、闇の属性世界を壊滅するんだっ!」


 がくんと鳴らし、立ち向かった。


 ナルコネスは、ハデス4世の様子がおかしいと思い、すぐに行かなくては・・・。


 懐から闇の魔鉱石を取り出し、超:ナルコネスとなる。


 (念のため、あいつらを呼ぶとするか)


 闇の魔鉱石を集中し、桜花のいる場所に念じた。


 Dr.タニック号に向かう為、闇の霧で瞬間移動した。


 ハデス4世の元に駆けつけた。


 「あんたはね、ここまでして・・・」


 目の前のデスゴラドンを何とかせねばならなかった。


 デスゴラドンの右手を変形して、捕獲の槍となっていた。


 「あんた、早く逃げなっ!」


 ナルコネスは、闇の魔力を分けて、ハデス4世に与えた。


 「おい。吾輩がくたばってたまるかよっ!」


 「あんたは、今の世界のお役目を背負っているでしょ。やる事、残っているんじゃない」


 闇の魔力を飲んで、退散の準備をした。


 デスゴラドンの槍を放った。


 それに気づいた同時に闇の霧で散布し、瞬間移動した。


 「小癪なことを・・・」


 「誰が、小癪なことだってっ!」


 ナルコネスは、デスゴラドンの背後に回り、二本の剣で闇の魔力を集中し、乱れ打ちでデスゴラドンの首に集中した。


 右手に構えている槍を追いかけていたが、身体にまとわりついていた。


 デスゴラドンの身体が伸ばしてきたロープが絡まって、動けなかった。


 「おっ、おのれぇぇぇっ!!」


 「さて、残ったのは、あんただよっ!」


 しかし、マスクゾンビが飛んできて、ナルコネスに飛び掛かってきた。


 「マスクパンチっ!」


 二本の剣を構えて、打撃をしのいだ。


 その力を利用し、反射的に返した。


 「トドヘヘーツ!」


 Dr.タニック号の庭園に飛んできた。


 「ええい、役立たずめ・・・」


 Dr.ガイは、最終手段で碇をおろして、デスゴラドンを引き上げた。


 「何が起きるんだ?」


 ナルコネスは、Dr.タニック号の目の前に何が起きるのかがわからなかった。


 Dr.タニック号は、全体的に闇の魔力を覆い、変形しだした。


 両手、両足が出て来た。


 「闇の属性世界を荒らす時が来たっ!」


 巨人の様に地響きを起こして、荒らしてきた。


 「まさか、本気で荒らしてくるとは・・・」


 ナルコネスは、歯が立たないと思っていた。


 その瞬間の油断がナルコネスの身体に大型の手形に捕まった。

 

 「しっ、しまったっ!!」


 「やっと捕まえたぞっ!さぁ、貴様の闇の魔鉱石を渡してもらおうか?」


 「ふざけるなっ!あんたなんかに渡してたまるかっ!」


 しかし、言い返した瞬間、握られる力が入っていた。


 「ぐっ!!」


 抗ってきたが、力が増している。


 「さあ、貴様が闇の魔鉱石を渡せば命を取らんがな。さあ、どうだ」


 Dr.ガイの顔も余裕だ。


 闇の代行者であるナルコネスは、闇の魔鉱石を失うわけにはいかないと決断している。


 (早く、はやく・・・)


 意識がもうろうとし、失神してしまった。


 超モードからナルコネスに戻り、闇の魔鉱石を落としてしまった。


 落とした瞬間にマスクゾンビが拾った。


「ボス。闇の魔鉱石だっ!」


「でかしたっ!手に入れたら用はない」


 ナルコネスは、振り払われ、地上に落ちた。


 「ここは、撤退だっ!」


 面舵を一杯にし、全力疾走し、闇の魔力を放ち、消えた。


 (ハデス・・・。ごめん・・・)


 意識の中でそう思っていた。


 シーホープ号は、闇の属性世界に到着していなかった。


 距離的にあと一日は、かかるのだろう。


 桜花は、方角の球を開けて、全ての属性世界を気にしている。


 開いた瞬間、反応が、薄くなっていた。


 「これって・・・」


 後に輝きが無くなっていた。


 「まさか・・・。闇の代行者に何かあったんだっ!」


 方角の球をしまい、仲間達を呼び寄せた。


 「みんな、急いで闇の属性世界に行きましょうっ!」


 「「「おうっ!」」」


 すでに半日は、過ぎていて、闇の属性世界に到着する寸前だ。


 土藁氏が、目的地が見えてきたことを報告した。


 「みんな、闇の属性世界が見えて来たよっ!」


 「うむ。スバル、頼むっ!」


 「おうっ!」


 スバルが機関室モドキに入り、ペダルを漕ぎだして、闇の属性世界に近づき始めた。


 港に近づいて、鐘を鳴らした。


 ペダルを漕ぐのを止め、出て来た。


 みんなの様子がおかしかった。


 「なっ、なんだ、あれ・・・」


 そう、闇の属性世界が漆黒の霧となり、空気が突き刺さるように冷たかった。


 スバルは、闇の属性世界に入ることを決断した。


 「ナイト。ここは、代行者として先を進む。みんなを頼むぞっ!」


 「うむ。任せろっ!」


 桜花、土藁氏、スバル、ペガセイバーは、戦う準備を整っていた。


 「みんな、行くわよっ!」


 残りの代行者は、頷いた。


 漆黒の霧に入る前に超モードとなった。


 桜花は、剣を抜き、刃に集中した。


 「はぁぁぁっ!ホーリーストーム・シャインボールっ!!」


 光の球を放ち、一部漆黒の霧を晴らし、同時に駆け出した。


 闇の城に到着することは、困難だろう。


 しかし、徐々に漆黒の霧が濃くなった。


 その先にナルコネスが倒れていた。


 「ナルコネスっ!どうしたのっ!」


 桜花は聞き出そうとしたが、気を失ったままだった。


 しかし、桜花の能力が限界をきたして、漆黒の霧が攻めよってきた。


 「桜花。ナルコネスは、この俺に任せろっ!」


 スバルの背中におぶさった。


 割れ目が塞がれてきた。


 すると、地面から蓋が開いた。


 「こっちに入って来ておくれっ!」


 固まったが、そうもいられなかった。


 言われた通りに入り、蓋を閉じた。


 後に漆黒の霧で覆った。


 「無事でよかった。闇の代行者様が健在で」


 現場監督の榊原が、案内していたのだ。


 桜花は、疑問に思っていた。


 「あの、あなたは・・・」


 「んっ!わしか?」


 そのまま、地下に進んでいった。


 最深部に到着し、上部では、闇の城の通路につながっていた。


 「まぁ、わしは、榊原だ。闇の属性世界の現場監督だっ!」


 桜花達は、納得出来たようだ。


 「助けてくれて、ありがとうございます」


 「いいさ。ナルコネスを保護してくれて、感謝する」


 最深部では、慌ただしいようだ。


 だが、ハデス4世は、何をやっているのだろうか?


 桜花は、気づいた。


 「あの、ハデス様は、何をされているのでしょうか?」


 「ああ。地上の城で、全身誠意で闇の属性世界を支えるつもりだっ!」


 闇の属性世界が滅ばぬよう、全身誠意で守り続けているようだ。


 ナルコネスの意識が戻り始めた。


 「うぅ・・・ん」


 周りを見渡し、地下避難通路にいることが分かった。


 「えっ?わぁぁぁっ!」


 ナルコネスは、スバルの背中におぶさっていることに気が付いた。


 「すまない。激しくされると困るが・・・」


 「ちょっと、おろしてよっ!!」


 顔が真っ赤になって、おろした。


 「あたしは、いつの間にか倒れていたんだ」


 「ああ、途中で君を拾ったんだ」


 ナルコネスは、思い出していた。


 「ごめん、桜花。闇の魔鉱石を奪われてしまった」


 桜花は、方角の球で分かっていた。


 「遅くなってごめんね。ガイの行方が分からなかったわ」


 隠れるのが得意で、潜伏していたからだ。


 「あたしは、闇の属性世界を守らねばならなかった。あのガイが強くなってきて、荒らされたわ」


 続いて、秘書官の月詠が出て来た。


 「話している途中ですまない。あの時は、立ち向かえなかった」


 強化した船相手に魔力が強すぎて、歯が立たなかったのだ。


 「ここは、私達に任せて、ガイを食い止めましょう」


 みんなも頷いた。


 月詠は、闇の城につながる通路に案内された。


 だが、ナルコネスは、動かなかった。


 気づいた月詠は、ナルコネスに向けた。


 「ナルコネス。ハデス様がお呼びだ。ついてくるがいい」


 そう言われ、ついて行った。


 目の前に移動手段の闇の陣が刻印され、瞬時に闇の城に移動された。


 ペガセイバーは、一瞬で移動されたことに驚いていた。


 「本当だ。いつの間にか闇の城だ」


 「ああ。ここは、こらえるべきだ」


 代行者全員にスバルが告げた。


 月詠は、王室の扉に近づき、ノックした。


 「ハデス様。お連れ様をこちらに参りました」


 「入れっ!」


 扉を開けて、ハデス4世の座椅子で険しい表情で集中していた。


 だが、代行者全員は、声を掛けづらかった。


 「ひれ伏すのを省いてくれ。其方達に唐突の願いを言い渡す。闇の魔鉱石を取り返してくれぬか?」


 先程の話で、闇の魔鉱石を奪われていたからだ。


 桜花は、決断した。


 「はい。私達は、今の事情を知って、闇の属性世界をお救い致します」


 ハデス4世は、こくりと頷く。


 「頼んだぞ。月詠、そちに任せる」


 「仰せのままに」


 月詠の案内で、代行者は、闇の城の個室で宿泊することになった。


 Dr.ガイの行方は、ハデス4世が分っていた。


 今から戦ってもどうしようもない。


 作戦を立てて、闇の属性世界を取り戻すようだ。


 就寝した。


 ナルコネスの意識が、闇の精霊によって呼び出された。


 「闇の代行者様。あなたは、闇の魔鉱石を奪われてしまったのですね?」


 何も言わず、頭を下げた。


 「あなたに闇の代行者として、お役目を続けて欲しいのです」


 ナルコネスは、闇の精霊に言われていた。


 闇の魔鉱石を取り戻すことだ。


 「あなたには、今の世界を救ってもらわねばなりません。支えることが出来るのは、あなたしかございません」


 「ああ、わかっている。あたしは、闇の代行者に選ばれし者だ。闇の魔鉱石が奪われていることに自覚を持っている」


 「うん。あなたは、取り戻すことを全うせねばなりません」


 それを言われて、何も言えなかった。


 「あたしは、闇の属性世界を守りたかった。何があっても」


 「そうではないでしょ?何があってもは、全ての世界を救うことが全てでしょ?」


 闇の精霊は、何かを与えようとしていた。


 「あなたには、闇の魔力の塊を使う時が来るわ」


 両手を構えて、闇の霧の魔力を差し上げた。


 「何かあったら、あなたの判断に任せるわ」


 遠ざかって、真っ白になった。


 ナルコネスの部屋で、目が覚めた。


 「あたしは、なにか・・・」


 夢から覚めて、手元を確認した。


 何もなかった。


 (まさか、あたしの心の中か・・・?)


 ちょうどノックが鳴り、声がかかっていた。


 「朝食でございます。桜花様もお待ちしております」


 「わかったわ」


 部屋から出て、戦う準備をし、桜花の乗る馬車について行った。


 「準備は良いかしら?」


 「ええ。言われなくても出られるわ」


 全員が頷いた。


 御車は、声を掛けてきた。


 「出発します」


 乗り込んで動き出した。

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