表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/73

第69話

 土藁氏は、船の周りで騒がしいなと気づいて、見渡した。


 「あっ、スバルが帰って来たっ!」


 慌てて、三夏を呼び、食料品が積み込まれると思っていた。


 「三夏、起きてっ!」


 「うん。どうしたの?」


 「スバルが帰って来たっ!」


 三夏は、館内から出てきて、様子を見ていた。


 「ああ、丁度良かった。これで食事もしのげれる」


 土藁氏は、船から降りた。


 「スバル。戻ってきたんだ」


 「ああ。とにかく、荷物を積み込んでしまおう」


 「それに数台の馬車が・・・」


 「心配ないよ。今夜は、ごちそうを作るからね」


 「そう言う事ことだ」


 馬車から桜花が出て来た。


 「その前に船の中から食料を取り出して、使い切ってしまおう。皆様はいかがですか?」


 桜花は、御車の兵士に食事はいかがかと思っていた。


 「私達は、積み込みが完了次第、すぐに戻らねば」


 三夏が、慌てて料理を差し出した。


 「これから積み込みが始めますよね。これを食べてから始めませんか?」


 「これは、かたじけない。いただいていきます」


 「ええ。僕も」


 御車の兵士は、食事を済ませて、積み込みの作業をし、甘恵とナイトとセイウチが戻ってきた。


 「おお。荷物の積み込みか?」


 「ああ。甘恵とセイウチは、船に乗りたまえ。荷物の監督をお願いする」


 「わかったわ」


 甘恵とセイウチは、船に乗り、甘恵が荷物の仕分けの指示をしていた。


 支給品荷物の積み込みが終わり、兵士は、水の城に戻っていった。


 後にナイトが戻った。


 「うむ。港で何か騒がしかったようだが・・・?」


 荷物の整理が終わり、庭園でみんなを集めた。


 「みんな、今日の仕事ご苦労であった。今夜は、休息を取り、明日から出航をしようと思う」


 スバルの方針を聞いて、考えていた。


 「うむ。俺ならスバルの方針に賛成だ。俺も故郷に寄ることが出来たから、満足だ」


 「ええ。私も満喫したわ」


 「キュピー」


 セイウチの片手をあげて、示していた。


 「そうか。みんなも良ければ、明日から出航だ!」


 三夏が食器の音を鳴らした。


 「みんな、夕飯が出来たよ」


 船内にいる全員が、空腹となっていて、食事を始めたのだ。


 桜花は、ペガセイバーと土藁氏を見た。


 「ねぇ、ペガセイバー、土藁氏。あなた達の故郷は、どうするの?」


 ペガセイバーは、答えた。


 「僕は、風の属性世界で旅に出ると言い残したんだ」


 「じゃあ、悔いはないわね」


 「うん。僕は、強くなるために旅に出たんだ。だからこそ、起きている出来事を一刻も早く解決したいんだ」



 「わかったわ。共に戦いましょう」


 「オラも戦うよ。ただ、一度、土の属性世界に寄りたいんだ。朱里おねえちゃんが心配なんだ。それでもいいかな?」


 「そうね。姉のことも心配なら、土の属性世界に行こう」


 「うん」


 土の属性世界に向かうことに賛成して、明日から出航することになった。


 夕食を済ませて、就寝した。


 地下議事堂で8頭の竜達は、漆黒の流星について、不安を感じていた。


「おい、漆黒意の魔王の奴が、仕掛けに来たぞっ!」


 闇の竜の言っていることは、最もだ。


「なに、安心したまえ。3日間とは、とんでもない。まだ、先があるとしたら、10日間は、かかるのだ

からだ」


 光の竜は、そう答えた。


「だけどな。漆黒の流星がいつ着弾するかわからんだろ。先手を打って、我々で結界を張らねばならんの

だろ」


 土の竜が答えた。


「そうもいかないわよ。先手を打ってでも人類の世界はどうなるのか?」


 水の竜は、ごもっともだ。


「もし、着弾してしまったら、何が起きるかは、はかり知れない」


 風の竜は言うが、残りの竜も何も言えなかった。


「私は、魔鉱石を持っている代行者殿に任せっきりでいることしか出来なかったことは分かっている様だ

な。だが、我々は、この世界を壊滅させる訳にはいかないことも分かっている」


「俺も、わかってはいるが、着弾地点が、俺達の地下議事堂を狙う可能性があるのかもしれないな」


 光の竜は、まさかと思っていた。


「あんたの言っていることは、可能性ありだな。まさか、今の世界で滅ぼすことになるのではないか

と?」


 竜達は、ざわついて、混乱しだした。


「着弾される前になると3日前になるのやもしれん。今は、代行者に祈るしかなさそうだ。全員、警戒を

怠らぬことだ。いいなっ!!」


「「「おうっ!!!」」」


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 8頭の竜は、漆黒の流星に警戒心を抱いている。



 精霊世界では、漆黒の魔王の様子を監視していた。


 だが、見過ごせないことが出てきてしまったのだ。


「このままだと、まずいわね。向こうの地下講義堂を狙うとは、思わなかったわ」


 光の精霊は、仕掛けてくると思わなかった。


「ええ。向こうの世界で、滅ぼされる寸前に、我らも立ち上がらねばならぬと」


 闇の精霊は最終手段として、話し始めた。


「まあ、よいとするのかと思うが、手助けする事なら、問題はないのでしょう」



 火の精霊は、やむを得ないことを話し、周りは、反応した。


「土の精霊のワシは、措置の言っていることに賛成じゃ。地盤が歪んでしまっては、人類の混乱に陥るの

であろう」


「木の精霊の私は、最もそうだ。」


「水の精霊は、命の水も必要よ。人類が、残らねば向こうの世界はどうなっていたか・・・」


「雷の精霊は、何も出来なかったわ。ただでさえ、雷を起こすことしかできなかった。返って、役に立つ

ことなら立ち上がることしか出来ないわ」


「あんたは、今からでも難しいことは分かっているのでしょ。なら、待つしか出来ないわね」


「ええ、わかっているわ・・・」


「風の精霊は、待機しなければならなかった。みんなもそう。我々は、漆黒の魔王の恐ろしさを知ってい


るはずだから」


 風の精霊の言っていることは、精霊全員も知ってのことだ。


 動き出したら、世界が歪んでしまうことになる。


 「精霊達は、今も動かないわ。向こうの世界の竜族達に任せるしか、ございません」


 光の精霊が待機する事を宣言し、他の精霊も光の精霊の言っていることに従った。


 Dr.ガイは、漆黒の魔王が放った漆黒の流星を逆算して、落下する日にちを考えていた。


 「うむ。ワシが考えた落下の日にちは、伸びるようじゃ。2日程、経過したが、あと8日ってところかな」


 落下される場所も考えると、Dr.ガイが中央の砦に落ちるかと思っていた。


 「ふむ。丁度いい。代行者共が闇の属性世界に到着することになるなら、ワシも奴らを妨害するか」


 桜花が闇の属性世界にやってくることを予想していた。


 Dr.タニック号のエネルギーが、まだ、満たしていない。


 水の属性世界の港で、朝になったシーホープ号は、出航の準備をしていた。


 「みんな、出航の用意はいいっ?」


 「「「おうっ!!」」」


 ナイトが、ラリットを握り、伝声管でスバルに指示を出した。


 「スバル、用意はいいかっ!」


 「回すぞっ!」


 機関室モドキで、ペダルを漕ぎ、スクリューの回転を反対に回し、港から少し離した。


 「次、前進してくれっ!」


 逆に前の回転に切り替え、港から離した。


 「よし、いいぞスバル。休憩してくれ」


 役目が終わったかのようにぐったりしていた。


 土藁氏は、船を離した瞬間、帆を張った。


 土藁氏の故郷の土の属性世界に到着するまで、2日間はかかるのだろう。


 風が良ければ、早い時間に到着するのだろう。


 地下講義堂の竜達は、漆黒の魔王の漆黒の流星について、ざわついている。


 闇の竜は、納得して無かったのだ。


 「おい、光のヤローはな、本気で分かってるんだろうなっ!!!」


 地下講義堂に狙っていることを疑問に思っている。


 「ああ。わかっているさ。予想もしなかったが、我々は、人間だぞっ!!!」


 光の竜は、いい加減なことを言っていて、他の竜は、全然納得していなかった。


 闇の竜は、本気で怒りだした。


 「貴様は、正気かっ!!!地下講義堂が無くなれば、この星は滅ぶのだぞっ!!!」


 残りの竜も同じ意見だ。


 「貴様が、ヘラヘラしているわけではないことは分かっているが、限度ってのもしっているんだな?」


 火の竜は、そう答えた。


 だが、水の竜は、困っていた。


 「それだと、今の星では、命の水が無くなったら、どうしようも無いでしょ?」


 土の竜は、同じだ。


 「陸が無くなれば、新たな命が芽生えぬっ!」


 「先が暗闇だっ!!!」


 雷の竜の言っていることもそうだ。


 「星は、命があってもおかしくなかったのか?」


 木の竜は、正論だ。


 「僕は、今の星がくるっていることしかわからないかな?僕としては、奴の野望が動き出していることに変わりは、無いんだ。それでも、着弾寸前に僕だけでも止めるしかないっ!」


 風の竜は、切り詰めた。


 「其方の意思は、本命なのか?」


 「貴様っ!!!」


 光と闇の竜は、風の竜に向けた。


 「ま、あんたがまっすぐな気持ちならば、止めはしない。あんたの言う通り、着弾される寸前に出るとするよ」


 火の竜も意見に乗った。


 「ま、そこまで言うなら、それまで様子を見るとしよう。闇の竜は、納得したのか?」


 「反対の言葉が出るかもな」


 残りの竜は、光の竜の意見に従っていた。


 「決まったな」


 「ええい、後になって、どうなっても知らんからな!!!」


 漆黒の流星が着弾するまで、待ち続けることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ