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第68話

 シーホープ号は、それぞれの属性世界に立ち寄ることにし、スバルの故郷、水の属性世界に向かっていた。


 「みんな、夕方までには、水の属性世界に到着したい」


 スバルがそう願っていた。


 「私も水の属性世界が心配だわ。手伝う事って何かある」


 甘恵は、真剣だ。


 「だったら、俺と一緒に機械室モドキで懸命に漕いでくれ」


 「わかったわ」


 機械室モドキに入り、加速した。


 ナイトが舵を慎重に切りながら、水の属性世界へと向かって行ったのだ。


 途中の心配で、スバルと甘恵は、漕ぎ続けていた。


 伝声管でナイトの声がした。


 「スバル、甘恵。もういいぞっ!休憩に入ろうか」


 「おうっ!」


 「わかったわ」


 二人共、機関室モドキから出て、休憩を始めた。


 「スバルと甘恵、お疲れ様っ!」


 風向きで水の属性世界に夕方には、到着できるようだ。


 Dr.ガイは、空から漆黒の流星が着弾される可能性の計算を考えていた。


 5日間と考えていたが、倍にかかってくることが分かってきた。


 つまり、1日遅れで、9日間は、かかるようだ。


 (ふむ、ワシがうっかりだったな)


 都合の良いことにDr.タニック号のエネルギーを満タンにすることが出来るからだ。


 「サイボーグ共、早急にエネルギーを満タンにせよっ!」


 「「「ガイガイッサーっ!」」」


 慌てて、着弾される前に素材になる物を確保し、エネルギーを補充していた。


 最大値になるまで、次の戦闘時には、ガス欠勘弁だな。


 「タツミゾンビ、それぞれのメーターの確認を怠るなっ!」


 「うすっ!ガイガイッサーっ!」


 Dr.タニック号は、バタバタだ。


 闇の属性世界の端っこの陸近くに潜伏している。


 シーホープ号では、夕方となっていて、水の属性世界に到着する寸前だ。


 当たり前のように風のおかげで、無事に上陸した。


 「スバル・・・」


 桜花は、心配していた。


 「スバル。私は、シーホープ号に残って、管理するわ」


 「いや、桜花。一緒に来てくれないか」


 「うん。わかったわ」


 振り向いたスバルは、甘恵達を見て、何か言いだした。


 「甘恵、セイウチ、ナイト。一日中、休憩したまえ」


 「はーい」


 「おうよっ!」


 土藁氏と三夏が出てきて、見送った。


 「オラに任せて」


 「僕も留守を任せて」


 ペガセイバーは、庭園で眺めていた。


 何も言わず、水の城に足を運んでいた。


 三夏は、シーホープ号船内の清掃に入っていた。


 土藁氏も三夏の清掃を手伝った。


 ペガセイバーは、柱のてっぺんに登り、水の兵士の巡回が出てくるのかもしれなかった。


 仲間のシーホープ号を守ることは、大切だ。


 桜花とスバルは、水の城に向かい、ナイト、甘恵、セイウチは、故郷に足を運んでいた。


 セイウチは、水の都の動物園で、仲間達と再会した。


 甘恵は、セイウチを見送って、仲間の再会を見届けた。


 「本当に良かったのかな?」


 「ええ。セイウチにとっては、うれしいから」


 「うむ。その方が良いかもな。俺達も行こうか」


 「そうね。私も友達がいるから会いに行くわ」


 「わかった。今夜は、今の水の属性世界で泊まっておこう」


 こくりと頷き、別行動で別れた。


 スバルと桜花は、水の城に到着し、門番に対面した。


 だが、長槍で2本、重なった。


 「其方達は、何者かっ!!」


 桜花は、許可証を取り出し、門番に提示した。


 「あっ、これは・・・。失礼しました。王女様にご用件がございますか?」


 「はい。今は、漆黒の魔王の状況の報告を話しておきたいと思っております」


 門番の兵士は、考えた。


 「そちらのお方は、仲間なのか?」


 「失礼しました。私は、光の代行者に選ばれた桜花です」


 「俺も水の代行者のスバルだ」


 それを聞いて、驚いていた。


 「失礼しました。では、王女様は、王室にいますのでお通りになってください」


 門が開き、桜花とスバルは、水の城に入った。


 王室の扉に到着した桜花とスバルは、執事と対面した。


 「其方達は、王女様に何か御用でしょうか?」


 「はい。王女様は、何をされているのですか?」


 「王女様は、8代会談をされております」


 扉を開くわけには、いかないのだろう。


 「其方達は、王女様にご用件があったのでしょうか?」


 「はい。良ければ、待っています」


 「畏まりました。食事はいかがでしょうか?」


 桜花とスバルは、食事を取っていなかったので、案内されることになった。


 食堂に誘導され、席に座った。


 城内のメイドから食事を提供された。


 「桜花様。スバル様。ごゆっくりどうぞ」


 そのまま、退出した。


 桜花とスバルは、食事に入っていた。


 食堂に来た執事は、桜花に声を掛けてきた。


 「桜花様。王女様の会議が終わりましたので、後ほどお越しくださいませ」


 頷いて、食事を済ませた。


 食堂室を退出して、アクアクイーン4世の王室に足を踏み入れた。


 王女の座椅子の前にひれ伏して、頭を下げた。


 「桜花様。スバル様。頭をお上げください」


 王女様の指示に従い、頭を上げた。


 「スバル様。本当に戻って来られて、本当に良かったです」


 先程の空間会談で危機感を感じた。


 「私は、今の世界で大変なことになっていることで、漆黒の流星がこちらの世界でいつ着弾されるかもしれません」


 「ええ。私もホウル王者からこのようなことを話していました」


 「そうですね。私は、水の代行者様に会えて、本当にうれしかったのですから」


 スバルは、水の属性世界が心配になって、訪れて来たからだ。


 「俺は、故郷が心配だったので、駆け付けに来ました」


 「私なら、大丈夫よ。でも、漆黒の流星が着弾される前に食い止めて欲しい。私からの願いです」


 桜花とスバルは、女王様の願いを従うしかなかった。


 「私は、漆黒の魔王のやり方に理不尽が過ぎています。このことを止めさせねば、全ての世界が壊滅されてもおかしくありません」


 「桜花の言う通りだ。俺も続けて、旅に出ます」


 それに頷いて、アクアクイーン4世は決断した。


 「わかったわ。あなた達の決断が揺るぎのないこと。確かに伝わったわ」


 突然の扉が開いて、秘書官が飛び出してきた。


 「王女様、本当によろしいのですか?代行者様は、今の世界を放棄するのではございませんかっ!!?」


 王女は、怒りを表した。


 「失礼ですよ。私の隣に立っていなさい!!」


 何も言わずにひれ伏した。


 「これは、大変失礼いたしました。私達は、このことが無い様に細心の注意を行いますので」


 桜花とスバルは、なんとも言えなかったようだ。


 「いえ、私達のことを知らなかったことは、当然です」


 「ああ。俺も同感だ」


 「そうですか。私も安心しました」


 小さな鐘を取り出し、城内の執事か、兵士を呼びつけた。


 「隊長兵士、マリナっ!」


 「はい。お呼びでしょうか?」


 「マリナ。代行者様のお連れ様に食料を支給しなさい。余っている人員をお使いなさいっ!」


 「畏まりました」


 桜花とスバルは、疑問に思っていた。


 「あの、これはどういうことですか?」


 王女は、桜花に向けた。


 「あなた達は、全ての世界で沢山の世界をお救いになられたのです。私達は、全ての世界を救うことが出来なかったことはご存じの通りかと思われます。その為にスバルには、水の代行者に選ばれたのです」


 あの時、突然の光に包み込まれて、選ばれたというのか。


 「そのことなんですが、なぜ、この俺なんですか?」


 「先程と同じように旅に出るのでしょうか?」


 「ああ。俺は、そのような答えを出したんだ」


 「私には、何も出来なかった。心から恥じることになります。それでも、スバル様には、感謝しております。あちらの窓をご覧になってください」


 桜花とスバルは、窓に注目した。


 「あれは・・・」


 桜花が注目したのが、多くの馬車だった。


 「あの、本当によろしいのですか?」


 疑問に思っていた桜花とスバルは尋ねた。


 「水の属性世界がどうなってもよろしいのですか?」


 「ええ。代行者様のおかげで、世界は、救われたのです。」


 アクアクイーン4世は、立ち上がった。


 「私達も全ての世界が大事になっていることに立ち上がらなければなりません」


 決断の時が来たとのことだ。


 桜花は、ホウル王者のことを思い出し、すぐ退出させられたことで、緊急の会談を行われたようだ。


 「あなた達は、仲間を連れて、船の出航準備を行わねばなりませんか?」


 「そうだな。俺は、ナイトと甘恵とセイウチを連れてくる。桜花は、馬車に乗って、港に急行してくれ」


 「わかったわ」


 桜花とスバルは、王室を退出し、水の城を出た。


 スバルは、水の魔鉱石を取り出し、水の魔鉱石の力を借りた。


 「連れてきたら、港で合流な。荷物は、港に運んでくれ」


 桜花は、頷く。


 スバルは、水の属性世界の街に到着し、ナイトを見つけた。


 「ナイト。明日から出航だ。今すぐ港に戻れるか?」


 「うむ。準備したら、すぐに戻る」


 「俺は、甘恵を探して、声を掛けてくる」


 甘恵を探し始めた。


 近くの街を見渡したら、喫茶店で甘恵の姿が見えてきた。


 「あら、スバル。どうしたのかしら」


 「ゆっくりしていて悪かったな。今から港に戻れるか?」


 「いつでも戻れるわよ。あっ、もしかして土藁氏の故郷に向かう事かしら」


 「ああ。土藁氏には、悪いと思っているが・・・」


 「わかったわ。お会計が終わったら、すぐに行くわ」


 「キュピー」


 飛翔して、港に直接向かった。


 アクアクイーン4世の支給品の整理をすることになるからだ。


 急いで港に向かったスバルは、シーホープ号の姿が見えてきて、同時に桜花が乗っていた馬車と合流し

た。


 シーホープ号の前に着地し、馬車が揃うのを待っていた。


 「見えて来たわ。それにスバル、早かったわね」


 数台の馬車は、シーホープ号の前に止まり、荷物の搬入を始めた。

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