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第67話

 漆黒の魔王は、漆黒の魔力と恨みの気配が足りなかった。


 (この俺が、不十分だと・・・)


 あの世界に漆黒の魔力をばらまくことが必要だ。


 (ふざけやがって・・・。この俺をコケにしやがって・・・)


 この苛立ちに再び、漆黒の魔力を散布することに・・・。


 漆黒の魔王の身体に黒い霧がまとい、向こうの世界に放出した。


 (属性世界の人間どもめ。この俺をコケにしやがった報いを受けるがいい)


 何かを企んでいることに変わりは無い。


 漆黒の流星の様に流れ落とすことだ。


 近いうちに着弾することになるだろう。


 Dr.ガイの様子では、海中に潜んでいて、追ってもいなくなった瞬間を図って浮上した。


 「やっと撒いたか・・・」


 浮上したことで外の空気を吸った。


 すると休息の流れ星が流れて来て、通過していった。


 Dr.ガイは、気づいていた。


 「ほぉ、何か感じたな」


 流れ星に漆黒の魔力が含まれていたからだ。


 Dr.ガイの考えでは、後5日位に着弾することになるのだろう。


 近くの属性世界に上陸しようと図っていた。


 目の前には、闇の属性世界が見えてきて、密かに建設していた隠れの出入口を開いて、念のためにエネルギーを補給した。


 「これは、3日間はかかるようだな」


 同じことにほとぼりが冷めれば、出てくるのであろう。


 シーホープ号は、目標の属性世界に向かうことになるのだが、近くにあるとしたら、光の属性世界が見えてきた。


 「桜花。光の属性世界が見えて来たよ」


 土藁氏の声で気づいた。


 スバルは、桜花に話しかけた。


 「桜花。故郷に寄り道しては・・・」


 「そうね。光の属性世界が心配だったから」


 スバルの言葉を聞き、光の属性世界へ上陸することだ。


 港に着き、桜花、スバル、土藁氏が足を踏み入れて、ペガセイバーは船に残った。


 歩いてから街が見えてきて、変わったことは無かった。


 「良かったわ。街が変わってなくて」


 「そうだな。漆黒の魔王が出てくることは無かったが・・・」


 「うん。オラは、まだ、安心できない」


 風の属性世界でDr.ガイが、漆黒の霧を放出させたことで、何か仕掛けてくるのやもしれなかった。


 だが、光の城で騒がしくなっていた。


 「そこの荷物を倉庫にしまいたまえ」


 兵士達は、私物を移動させ倉庫にしまっているようだ。


 光の城の扉が開いていて、そのまま入り、王室に向かった。


 王室の扉の前に執事が立っており、見張り番だ。


 「お待ちなさい。其方達は、何者だっ!」


 「私達は、こういう者です」


 桜花は、懐に許可証を提示した。


 「むっ、これは・・・」


 思い出して、頭を下げた。


 「これは、大変失礼いたしました。ホウル様に声をお掛けします」


 扉に振り向き、ノックした。


 「ホウル様。桜花様がこちらに来られております」


 「入りたまえっ!」


 執事は、ドアノブを握り、開いた。


 桜花達は王室に入り、ホウル王者の前にひれ伏した。


 「まあまあ、頭を上げたまえ」


 桜花しか上げたが・・・。


 「桜花のお連れ様も上げたまえ」


 「よろしいのでしょうか?」


 「ワシが良いと言っているのだ」


 言われた通りにスバルと土藁氏は、頭を上げた。


 「私は、風の属性世界で漆黒の魔王が中途半端な姿で現れました。私も光の属性世界が大変なことになっているか戻って参りました」


 「ああ。ワシらは問題ない。ただ、つい最近、空中に嫌な予感がしたんだ」


 桜花達もそれを聞いて、感じなかった気配について聞いた。


 「本当ですか?」


 「うむ。まさかと思うが、漆黒の魔王の仕業の可能性があるからだ」


 空中でホウル王者が気配を感じたことで、いつ落下してしまうことになるだろう。


 「それに嫌な予感がするんだ。狙われる場所を考えて、落下してしまう場所を予想しなければ・・・」


 「わかりました。私達も戦います」


 「うむ。心強い限りだ。すまないが、其方達が旅を続けてくれるのであれば、漆黒の魔王とDr.ガイの企みを防いでくれたまえ」


 「「「はいっ!!」」」


 ホウル王者は、両手を叩いて、執事を呼び出した。


 「お呼びでしょうか。ホウル様」


 「うむ。そちらの代行者様を港までお送りしたまえ」


 「はいっ!」


 「ホウル王者様。本当によろしいのでしょうか?」


 「構わないさ。桜花が光の魔鉱石を大事に所持していることで安心した。さらに、桜花が代行者としての自覚を持っているから当然のことだ。お連れ様も送りなさい」


 「はっ!!」


 桜花達は、ホウル王者の指示に従い、執事の案内で馬車に乗った。


 シーホープ号に着いている港に移動した。


 執事は、ホウル王者の命令を受けていることに疑問を持っていた。


 だが、代行者には、声にしては、いけなかった。


 「桜花様。港が見えてきました」


 桜花は、本当に港に向かっているのかが、様子を見ていた。


 「私は、桜花様に嘘をつきません。本当に桜花様の船でしょうか?」


 桜花とスバルは、港の様子を見ていた。


 「本当だ。本当に港なのかっ?」


 桜花は、光の属性世界の出身で、わかっているはずだ。


 様子を見ていると・・・。


 桜花は、気づいていた。


 懐から光の魔鉱石を取り出した。


 「光の魔鉱石っ!!」


 港から中間地点だった。


 「スバルっ!!何寝ぼけているのよっ!!」


 ほんの少し、寝ぼけているスバルは、意識を取り戻した。


 「そこのおまえ、本当の港まで、案内するんだっ!」


 「ヒヒッ!畏まりましたっ!!」


 後に土藁氏も意識を取り戻した。


 「オラは、なにか・・・」


 「土藁氏。何も心配ないわ」


 そのまま、港に向かったのだ。


 ホウル王者は、本当に良かったのかと思っていた。


 (ワシは、桜花に負担を掛けるつもりかもなっ!!!)


 ただ、全ての世界を守ることが、必要だっ!!


 (ワシは、青空で、変な気配を感じたんだ)


 何かと早い速度で流星が早まっていた。


 (ワシは、光の王様として、他の属性世界に呼びかけるとしよう)


 その方が良いのだろうと思えるだろう。


 王様の椅子に座って、魔力を集中した。


 何も言わず、魔力を放出した。


 その為、全ての世界に飛び散った。


 他の属性世界に着弾した瞬間にそれぞれの王室で反応があった。


 ハデス4世の王室に着弾し、注目した。


 「何っ、ホウルの反応か・・・?」


 気づいたハデス4世は、王の座椅子に着席した。


 魔力を集中し、空間で8代会談を行うことだ。


 全ての属性世界に行き届いて、王室の座椅子に着席し、会談に参加した。


 なぜ、王室で会談を行うことになったのだろうか?


 それぞれの世界で大慌てのようだ。


 ホウル王者の話している通り、空中で漆黒の流星が放たれた。


 いつ着弾していてもおかしくなかった。


 8代属性の王と王女の着席が確認されたことで、一斉に魔力が揃った。


 「うむ。全員揃っている様だな」


 「知ってはいるが、わざわざこんなことをしてでも会談室に向かうことが出来るはずだ・・・」


 反対の意見を出してきたハデス4世は、全員で対面することだ。


 当然のことなのだ。


 「では、みんなに本題を話しておこう」


 参加した全員は、真剣だ。


 「我輩は、今の世界が危険にさらされていることに我慢は、ならないが」


 アグラスとアクアクイーン4世も同じ意見だ。


 「私も出来ることを精一杯するわ。ただ、我が国では、手が離せないことがあります」


 全ての世界も同じことだ。


 ガルダの意見があった。


 「わっちは、今の世界が潰されるのも嫌なんだが、事態を解決するつもりだ」


 「俺も今の国で、解決することが大事だ。我らの住んでいる市民を守らねばならないからな」


 懸命な判断だ。


 「うん。僕もその方が良いと思う。避難が完了出来るまでは、動けないことも分かってる」


 結論が出たようだ。


 「今は、代行者のみんなに任せるしかないようだな。任せっきりにしてしまったことは、我ながらも恥を知ることになった」


 同じように頷いた。


 「すまないが、そうするしかない。我々が動けれるまで準備を始めておこう」


 それと同時に頷いて、空間会談が完了した。


 魔力が切断し、ある場所へと目が覚めた。


 (みんなに言ってしまったが、桜花達には、本当に申し訳ないな)


 光の属性世界の役目を全うすることにした。


 同じく、属性世界も役目を全うすることも当然だ。


 漆黒の流星が着弾する前に準備が必要だ。

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