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第66話

 桜花は、やむを得ず、光の魔鉱石をかざした。


 その為には、竜を呼ぶことしか無かったようだ。


 (お願い、光の竜、早く現れてきて)


 薄暗くなってきていた空から光ん竜が現われた。


 「お呼びになりまして、駆け付けに参りました」


 早くに駆け付けに来てくれていて、光の輝きを放った。


 全ての漆黒の霧が無くなっていた。


 「漆黒の霧が発生している場所が、港の場所にあるのやもしれない」


 「ありがとう。光の竜」


 感謝した。


 漆黒の霧が弱まっている間に発生源を叩き潰すには、持っての他だ。


 土石器は、土の気配を確認し、漆黒の霧の発生源を見つけた。


 「みんな、あそこに闇の気配の船が見つかった」


 「よし、いそごうっ!」


 桜花達もDr.ガイの船に向かって行った。


 Dr.ガイが気配に気づいた。


 「まさかっ!みつかったか!!おのれっ、タツミゾンビっ!出番だっ!」


 「うすっ!ガイガイッサーッ!」


 庭園に出て、覆面を付けて、覆面仮面となった。


 飛翔し、桜花達に立ち向かった。


 「ヒャッハーーーーッ!!」


 土石器が勢いよく、頭突きをかました。


 「ふんぎゃぁぁぁぁっ!」


 覆面仮面は、遠くに飛ばされた。


 桜花は、Dr.タニック号の真上に止まった。


 「桜花っ!おのれぇっ!ワシの苦しみを分からぬのかっ!」


 「あんたの苦しみなんか、分かる訳がないわっ!」


 「そうだっ!貴様は、追われているのだぞっ!」


 Dr.ガイは、何かをやり遂げたかった。


 「ワシは、今の世界が嫌なんだ」


 桜花達も何が何かを言われているかがわからなかった。


 「あんたの言っていること自体が分らないわ」


 怒りに任せた桜花は、今の世界がどうなっての良いのかと思っていた。


 「あんたが、世界がどうなってでも良いと思っていても知る事ではないわ」


 “なぬっ”と思っていた。


 「あんたが好き勝手に思っていようと私は、今の世界で十分だわ」


 桜花の言っていることが正しいのかもだ。


 「おのれぇっ!最終手段だっ!」


 操作室から真っ二つに割れ、天誅の柱が出て来た。


 「エネルギー充填っ!発射っ!」


 空にめがけて、漆黒の光を展開した。


 桜花達も嫌な予感がした。


 「えっ、何っ!」


 「なんだっ!?」


 「・・・・・・」


 Dr.ガイが、念願にかなった漆黒の魔王が現われる瞬間だ。


 「現われよ、漆黒の魔王よっ!!」


 しかし、反応は、無かった。


 「えっ?あれっ!?」


 現われることも無かった。


 雲の様子がおかしくなり、漆黒の魔王の顔の姿となった。


 「お前ら、我にたてつくとは思うなよ。まだ、満ちておらんのだっ!」


 一体、何が満ちていないのだか・・・。


 桜花は、まさかと思っていた。


 「まさか、全ての世界を漆黒に覆わせるつもりなのっ?」


 後に何も答えなかった。


 「待っておれ、ワシが今の世界を支配してみせようぞっ!!」


 今の世界が駄目だと判断し、すぐに撤退した。


 「待ちなさい、ガイっ!!」


 スバルは、桜花の肩を掴んだ


 「いいんだ。今は、風の属性世界が心配だ」


 「うん。オラもそうだと思う」


 仕方がないと桜花は、判断した。


 ここで、桜花、スバル、土石器は、それぞれの魔鉱石を取り出した。


 「風の属性世界を何とかしよう」


 右手を上げて、魔鉱石を掲げた。


 そう、風の属性世界が漆黒の霧によって、蝕まれていることだ。


 光、水、土の愛称が良かった。


 だが、風の属性世界による何かが足りなかった。


 ペガセイバーは、風の結界内で気づいた。


 「まさか、結界の外で騒ぎが治まったのかっ!」


 放っておけないと思い、結界の外に出た。


 (桜花達が無事でよければ・・・)


 ペガセイバーが、風の魔鉱石をかざす場所を確保し、空中でかざした。


 痛んでいた風の属性世界の地中のダメージが蓄積しており、癒しの風で全ての土地を回復した。


 その為、漆黒の霧は、完全に除去され、怯えることは無いだろう。


 桜花も気づいて、風の魔鉱石の魔力を受け、身体的な疲れが無くなった。


 「私達、何かスッキリしていないかな」


 「そう言えばそうだな」


 「うん。オラも体も疲れが無くなってきた」


 桜花は、港のことを思い出して、心配になった。


 「仲間達が心配だわ」


 「そうだな。急いで向かおう」


 土石器も頷いた。


 シーホープ号が止まっている港に急遽向かった。


 そうでもしなければ、スバルの船も心配だ。


 ナイト達の船の状況は・・・。


 「風の属性世界の港が見えて来たぞ」


 「うん。上陸しましょう」


 だが、港まで漆黒の霧が漂ってきた。


 「な、なんだっ!!」


 ナイトは、漆黒の霧に気づいて、港に近づくのを断念した。


 それに気づいた甘恵は、海の付近に漆黒の霧が近づいていることに気づいた。


 「面舵いっぱいよ、ナイトっ!」


 ナイトは、甘恵の指示に従い、ラリットを回した。


 「これは・・・。良い判断だ」


 船の側面を触れる前に交わした。


 或る程度の距離で、離れることにし、近くの陸で待機することにした。


 流されることのリスクを考え、碇を落とした。


 (頼んだぞ。スバルッ!)


 しばらくすると漆黒の霧が消え、セイウチが知らせに来た。


 「キュピーッ!」


 「どうしたのセイウチっ!」


 気づいた甘恵は、海を見渡した。


 「えっ、これって・・・」


 ナイトは、起き上がって、甘恵の声に気づいた。


 「おおっ!海がきれいになっているっ!」


 後に、桜花達が戻ってきた。


 「みんな、大丈夫っ!」


 「おうっ!みんなは大丈夫だっ!」


 扉が開いて、三夏も出て来た。


 「僕も大丈夫だよっ!」


 三夏は、みんなが迎えることで、食事の用意をしていた。


 「ねぇ、みんな。食事の用意が出来たよ。それに漆黒の霧が出て来たって、聞こえたんだ」


 スバルは、答えた。


 「ああ。一時的に消え去ったんだ。だが、腑に落ちないんだ」


 Dr.ガイの行方も分からないままだ。


 風の属性世界は、風の代行者に任せることにした。


 ペガセイバーは、風の属性世界から離れる訳にはいかなかったので、持ち場を持つことにした。


 (桜花達は、大丈夫かな)


 仕方なく、街に戻った。


 風の城で、頂上の庭園で、発煙筒が放った。


 ペガセイバーは気づいた。


 (何っ、帰還命令だってっ!)


 城に向かった。


 風の結界が解かれ、解放されていた。


 風の属性世界に住む、全ての市民は、やり取りが多く、街を建て直す作業に入っていた。


 風の城にたどり着いたペガセイバーは、王室の庭園扉から入室した。


 「待っていたぞ。おまえにやってもらいたいことがあるから、ここに呼んだ」


 「はい。僕は、桃真様の言っていることについて理解しております。代行者としてのお役目がございますか」


 「うむ。左様だ。其方の持っている風の魔鉱石を利用して、風の属性世界の大地が漆黒の霧によって、蓄積されているんだ」


 呼ばれている内容としては、納得した。


 「はい。早速取り掛かります」


 「うむ。よろしく頼んだぞ」


 王室から退出し、庭園から飛び出して、風の魔鉱石をかざす場所に着いた。


 風の魔鉱石をかざして、輝かせた。


 風の属性世界に蓄積された漆黒の霧が浄化された。


 (これで、風の属性世界が平和になった)


 事態を解決し、風の城の自室に入り、身体を休んだ。


 そりゃ、魔鉱石と一心同体となれば、身体的に負担がかかるに決まっている。


 その為、風の代行者であるペガセイバーは、魔力が枯渇してすぐに休まねばならなかった。


 桃真は、風の代行者のことを考えて、休ませなければと判断した。


 (風の代行者よ。よくやった)


 ここは、風の属性世界の王の仕事だ。


 つまり、風の住民が街を建て直す仕事を行わせることだ。


 シーホープ号は、港で寝泊まりをし、日が明るくなるまで、桜花達は休むことにした。


 甘恵は、代行者のみんなに役に立ちたいと思っていた。


 しかし、空は暗くなっている為、足を踏み入れることが出来なかった。


 明るくなってから行動を移すことにした。


 離脱したDr.ガイは、追っ手を追われても逃げ回っていた。


「おのれっ、しつこい奴らだっ!!」

 

 ガイがとっさの判断で、海に潜った。


 風の属性の追っては、海中に潜ってしまい、追跡を断念した。


 「しまった。油断した・・・」


 「とにかく、これ以上の追跡は止めにしよう。王様に報告せねば・・・」


 やむを得ず、風の属性世界に戻った。


 「先日は、漆黒の魔力を追い払い、本当に感謝しております。僕の力が及ばなかったことで、桜花達には、何日かの食料を分け与えて、長旅に備えてください」


 ペガセイバーと桃真の願いだった。


 桜花は、頭を下げていた。


 「ごめんなさい。風の属性世界の食料を奪うことが出来ません」


 桜花の判断は正しい。


 「ペガセイバーは、今の風の属性世界を守ることが必要なのでしょう?」


 言っていることは、合っているようだ。


 「桜花。本日は、風の属性世界で寝泊まりしてくださいっ!」


 桜花は、戸惑っていた。


 「どう言う事でしょうかっ?」


 「桜花の船は、まだ、改造できるのやもしれないんだ」


 ペガセイバーは、今の船が、古びているのではと思っていて、新しい船を提供しようと考えていたの

だ。


 「桜花殿。今の船で船長は、誰でしょうか?」


 桜花は、背後を見渡して、スバルに向けた。


 「そうか・・・。水の代行者のスバルが、今の船長なんだっ!」


 スバルは、今の声を聞いて、船長の降格の可能性と思っていた。


 「僕は、風の属性世界で、何かが足りないことがあるんだ」


 悩んでいることがあるようだ。


 「僕は、風の属性世界で力が及ばなかったことがあるんだ」


 桜花は、力になれるのかと思っていた。


 思いついて、ペガセイバーを仲間にすることに。


 「わかったわ。ペガセイバーが仲間になるなら、一緒に戦ってくれるのかしら」


 「うん。僕も戦うよ」


 ペガセイバーが、何かが足りなかったことを補うためには、桜花と一緒に戦うことで、何かを得られる

のやもしれなかった。


 風の兵士は、引き留めた。


 「桜花様っ!!其方様の船を改造いたしますか?」


 桜花は、少し考えた。


 「わかりました。改造をお願いします」


 風の兵士は、うまく言葉に乗ってくれた。


 しばらくして、改造できるかの査定を行い、結果を出した。


 「桜花様の船のことなんですが、資材が悲鳴を出しております」


 桜花は、そんなと落ち込んでいた。


 ペガセイバーは、諦めなかった。


 「桜花っ!心配はないよっ!僕の魔力で改造してみますよっ!」


 ペガセイバーの身体が、輝きだした。


 全身全霊をかけて、シーホープ号に風の属性の魔力をかけた。


 何と言う事でしょう・・・。


 シーホープ号を包み込んで、それぞれの魔力を集めて、属性の力を活性化したのだ。


 まさに、ありとあらゆる船の姿がかわってしまったのだ。


 側面に羽が備わっていたのだ。


 つまり、全ての属性世界を集めて、輝く船へと変わってしまったのだ。


 ところが、ペガセイバーは、魔力を使い切り、船の庭園へと倒れたのだ。


 「代行者様っ!!!」


 桜花は、港の前に風の兵士の前に止めた。


 「待ちなさいっ!!ペガセイバーは、そんなことを望まないわっ!」


 桜花の前に立ちふさがった。


 ジュニアは、勝手なことをしてもいいのかと思っていた。


 「お前がいなければ、我々は、どうなるんだ」


 積み込み作業をしている間に旅立つペガセイバーは、変わりが無かった。


 「僕は、強敵が出てくると思い、桜花と一緒について行くと決めたんだ」


 その話を聞いた桜花は、放ってはおけなかった。


 「いいのよ。私達は大丈夫だから」


 「それでも僕は、旅に出ないといけないんだ」


 桜花は、ペガセイバーの態度を見極める。


 「わかったわ。あなたのお役目を理解し、私達に尽くすことが出来るのであれば」


 そう言われて、受け入れることしか無かったようだ。


 「うん。僕は、これからの大変さを知りたいんだ」


 「そうね。だったら、ついてきなさい」


 シーホープ号の積み込みが終わり、出航の準備をしていた。


 スバルは、いつもの様に機関室モドキに入り、ペダルを漕いだ。


 ナイトの合図で、ペダルを止めた。


 風に任せて、旅に立った。

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