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第65話

 シーホープ号が、夜間の移動に限界を感じていたスバルは、やむを得ず、近くの陸で休んでいた。


 しかし、代行者に選ばれた魔鉱石の反応があった。


 寝室で、光の魔鉱石の反応があり、目を覚ました。


「・・・う、ん」


 少々寝ぼけている間にハっと目が覚めた。


「私の魔鉱石が反応してる」


 扉を開いて、外の様子を見に行った。


 すると、風の属性世界に近づき、漆黒の魔力で覆われていた。


「あれは・・・」


 桜花は、仲間達を起こして、出航の準備に入った。


「みんな、起きてっ!すぐに出航するわよっ!!」


 スバルは、慌てて起きて、ラリットを握りだした。


「すまなかった桜花。途中で眠気が出てしまった」


「仕方が無いわ。スバルにも戦って欲しいわ」


 ナイトが、碇を引き始めた。


「碇を引いたぞ。」


 土藁氏が帆を張っていた。


「帆を張ったからいつでも出航できるよっ!」


 機関室モドキに入ったナイトが、足漕ぎのペダルに乗せた。


 伝声管の声がした。


「スバル。出航はいいかっ!」


「ああ。いつでもいいぞっ!」


 機関室モドキで、スクリューが回った。


 どこかの陸で休息をしていて、すぐの出航となった。


 ナイトは、風の属性世界に到着するには、漕ぎ続けたほうが良いのかと思っていた。


「スバル、このまま、漕ぎ続けてくれ」


「おうよっ!!俺が、途中で旧家押してしまったことを責任を持っている」


「急がねばならない状況だっ!!」


 ナイトは、桜花達の状況を確認し、判断した。


「スバルッ!!そこまでだっ!このまま風の属性世界に向かいたまえっ!!」


 気づいた伝声管に声を掛けた。


「おうよっ!!俺も戦わねばっ!!」


 機関室モドキから出て来たスバルは、水の魔鉱石を取り出し、超モードになった。


 同じく、桜花と土藁氏も超モードになった。


 風の属性世界の手前に上陸することなんだが、緊急で飛翔しながら、急いで駆け付けに来た。


 桜花は、風の属性世界の光景を目の当たりにした。


「スバル。大変だわっ!!」


「ああ。まずは、漆黒の霧を何とかしなければ・・・」


 桜花は、光の魔鉱石を取り出した。


「光の魔鉱石の力よっ!!我に力をお貸しください!!」


 光の魔鉱石が反応し、漆黒の霧も徐々に消え去った。


「桜花っ!すぐに風の城に向かわねばっ!!」


「わかっているわ。それでもっ!!」


 土石器は、桜花を抱えて、目的地に向かった。


「桜花っ!仕方がないよ。先を急ごうっ!」


 右手に持っている光の魔鉱石をかざしながら、土石器に抱えられて移動した。


 Dr.ガイは、漆黒の霧が薄くなっていることに気づき、怒りが湧いた。


 機関室でサイボーグ壱号の報告があった。


「親方、光の代行者の桜花が飛んでおりますぞっ!」


「何っ!!おのれっ、邪魔はさせないっ!出番だっ!!」


 館内のレバーを引き、秘密兵器を出現させた。


「行くがいい、デスゴラドンっ!」


 姿を現したのが、闇の属性の竜の姿だ。


 庭園から飛び出して、飛翔した。


「おお、良い感じだっ!」


 Dr.ガイが、開発した闇の属性の生き物を生成し、代行者相手に打ち勝つことだ。


 散布されている漆黒の霧を吸って、身体が巨大化した。


 さらに、飛行速度も速くなり、桜花の元に向かった。


 闇の気配と近づいてくる音に気付いたスバルは、目を向けた。


「土石器、急いで結界に向かってくれっ!」


「えっ!?」


「早くするんだっ!!」


 桜花は、どういうことか理解しなかった。


「どういう・・・」


 急接近で突進してきた。


 スバルの槍と身体に水の魔力を集中し、突進してくるデスゴラドンの衝撃をしのいだ。


 (こいつは、強くなっている)


 同時に衝撃で弾いた。


 すぐに態勢を整えて、対面し、デスゴラドンの息吹を吐き出す体制に入った。


 (まさかっ!)


 スバルは、水の魔力を活用し、マイナスに切り替えて、氷の盾を展開した。


「アクア・ロック・シールドっ!!」


 漆黒の息吹を吐き出し、スバルに向けた。


「これは、漆黒の魔力が強くなっているな」


 仕方がないと判断し、槍の先に再び水の魔力を集中した。


「アクア・スプラッシュっ!!」


 勢いよく、反動を利用し、後方に避けた。


 十分に距離を取ったことで、漆黒の息吹を交わした。


 (このままだとまずいっ!!)


 最終段階の力を使うこととなり、デスゴラドンを倒すことを決めた。


 再び、全身に魔力を溜めて、最終的な技を準備した。


 追いかけてくるデスゴラドンが近づく瞬間を図る。


「今だっ!ファイナル・アクア・スライサーっ!」


 縦に向けて、デスゴラドンを真っ二つに切り裂き、崩壊した。


 だが、漆黒の霧が止まなかった。


 一刻も早く、風の城に向かった。


 サイボーグ壱号の報告が上がり、デスゴラドンが消滅された。


「おのれぇぇぇっ!!」


 Dr.ガイは、悔しがっていた。


「まあいい。漆黒の霧が広まったから、漆黒の魔王が現われるのも楽しみだ」


 風の属性世界が蝕まれてしまう前に何とかしないと大変だ。


 桜花は、光の魔鉱石を利用してでも、歯が立たないとわかってきた。


「だめだわ。私の力じゃ、歯が立たない」


 光の魔鉱石をしまった。


 後にスバルも合流した。


「桜花っ!見えて来たよ。風の結界が」


 風の結界の前に魔鉱石を取り出し、一部の結界が解かれた。


 漆黒の霧が侵入される前に速やかに入った。


 風の結界を閉じ、漆黒の霧が入っていないか、確認した。


 桜花は、納得が出来なかった。


 念のため、光の魔鉱石を取り出し、かざして輝きだした。


 一斉に漆黒の霧が、外に避けた。


「これで安心ね」


 そうでもしなければ、風の城も大変なことになっていた。


「桜花。急ごう、桃真も待っているはずだ」


 桜花と土石器も頷いた。


 超モードを解いて、風の城に向かった。


 結界内を見渡すとそれぞれの柱に結界の術を施しているようだ。


 巡回を行っているペガセイバーと風の兵士も大慌てだ。


(見渡す限り、大慌てだな)


 思っていたスバル。


 声を掛ける訳には、いかなかった。


 風の城に到着した桜花達は、門番もいなく、扉を開いた。


 土藁氏も疑問に思った。


「桜花。入ってもいいの?」


「仕方が無いわ。今の状況を何とかしないといけないわ」


 城内に入り、王室に移動した。


「何者だっ!貴様らは・・・」


 警戒している執事の門番は、ここを通さぬと。


 桜花の懐から代行者の会員証の許可状を取り出した。


「私達は、代行者の者です」


 ハッとなった執事は、頭を下げた。


「これは、失礼しました。」


 扉に振り向き、ノックした。


「失礼します。代行者様がお見えになられました」


「通したまえ」


「ははっ!」


 ドアノブを握り、開いた。


 桜花達は、入室し、桃真の前にひれ伏した。


 「代行者殿よ。頭を上げておくれ」


 桜花達も頭を上げた。


 「桃真様。風の属性世界が大変なことを訪れました。」


 「うむ。代行者殿がタイミング良く来られて良かった」


 桃真は、風の属性世界が崩壊することを避けたいと思っていた。


 「桜花殿には、大変すまないと思っております。風の属性世界が大変なことになっていることで、我の世界を救ってくれますか」


 桜花の背後を見渡して、頷くか。


「私は、今の世界を維持することが出来るかは、わかりません。ただ、今の風の属性世界がピンチになっていることに変わりは、ありません」


 桃真は、決断した。


「僕は、風の属性世界の市民に被害を出さないために、守らねばならないからだ」


 深呼吸した。


「桜花殿には、無茶な頼みごとになるのかもしれないが、全ての事態を治めて欲しいんだ」


「はい。畏まりました」


 後にスバル、土藁氏も頭を下げた。


「本当に申し訳ないが、頼みますぞっ!」


 王室を退出し、漆黒の霧が発生している源を探している。


 ふと、ペガセイバーは、桜花の姿を見かけた。


(あれは、桜花じゃないか)



 その瞬間に桜花達は、超モードとなっていた。


 すでに結界の外に出てしまった。


 出た後には、漆黒の霧がひどくなっていた。


(これは、ひどくなっているわ)


 地上には、濃くなっていた。

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