表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/73

第63話

 スバルは、桜花が良かったのではないかと思っていた。


 「桜花。リーダーは、お前に任せる。」


 土藁氏も同じだ。


 「うん。オラも桜花が希望なんだ。」


 ペガセイバーは、世界中のどこかに風を吹かねばならないこととなっている場合があった。


 「僕は、桜花の方が、向いていると思う。」


 エルナは、桜花に向けた。


 「童は、桜花に賛成する。」


 桜花は、ためらっていた。


 「みんな・・・」


 「オラは、いつでも桜花の味方だ」


 土藁氏の言葉を聞いて、安心した。


 「あたしには、反対の意見があってもおかしくないわよね」


 「ええ。あなたの意見を聞き入れるわ」


 桜花は、代行者のみんなに顔を向けた。


 「みんな、これから大変なことになるかもしれないけど、私について行ってくれるのかしら」


 代行者のみんなは、一斉に頷いた。


 「ありがとう。みんなっ!」


 本来の姿の竜は、頷いた。


 「其方達の代行者の決意は、よくわかった」


 光が増し、一言を残していった。


 「代行者のみなさん、今の世界をお救いください」


 再び増し、あるべき場所へと戻った。


 「あれ、私達は・・・」


 「ああ、そうだな」


 「オラもそう」


 桜花の仲間達から声を掛けられた。


 「スバル、大丈夫かっ!」


 「キャプテンっ!」


 「桜花っ!土藁氏っ!」


 「キュピーッ!」


 みんなも心配していた。


 それぞれの代行者は、元の世界に戻っていったようだ。


 木の属性世界では、真っ二つに折れていた大樹木は、新たに成長した。


 ヒマワリ丸は、長老のナノハナ丸が戻ってくるまでに木の属性世界を守り抜くことを決意した。


 「スバル、土藁氏、桜花殿。木の属性世界を支えてくれて、感謝する」


 「私は、竜の為に思って、行動したのですよ」


 「そうだな。源が弱まっては、その後が大変だ」


 「うん。オラも協力した甲斐があった」


 ヒマワリ丸は、納得できなかったことに気にかけてきた。


 「桜花殿。もしかしたら、風の属性世界で異変が起きているのかもしれないんだ」


 桜花達も気づき始めた。


 「それもそうかもしれないわ」


 風の属性世界の様子を見ていなかったからだ。


 「ところで、桜花殿は、これから出航するのでござるかっ!」


 桜花は、考えた。


 「私達は、一日、休んでおきます」


 ヒマワリ丸は、納得した。


 「そうか。どこで泊まるのでござるか」


 「そうね。私達は、船で泊めて、風の属性世界に向かう準備をするつもりです」


 互いに頷いており、桜花達は、船を停めている港に移動していた。


 港に到着した桜花達は、仲間達と共に合流してた。


 「おお、スバル。待っていたぞ!」


 みんなも手を振っていた。


 代行者のみんなは、本当の姿に戻っていた。


 しかし、素早い俊足で港に到着していた。


 桜花も気づいた。


 「敵っ!?」


 地上の目の前に気づいた。


 「アジサイ丸っ!」


 ザッと着地した。


 また、仲間達も集まってきた。


 「桜花殿。拙者達が食料を運んできたんだ。今夜は、どのような食事にいたすのでござるか」


 桜花は、答えた。


 「私達の仲間で、料理人がいますから。」


 三夏が部屋から出て来た。


 「ボクが、みんなの食事を管理しているんだ」


 アジサイ丸は、問いただした。


 「左様でござるか。拙者の食料を受け取ってもらえぬか」


 「いいんですか」


 アジサイ丸の後方に、木箱を積んだ荷物を港に近づき、船に乗せた。


 「拙者も桜花殿の旅に出たいが、拙者の故郷も心配でござる」


 「大歓迎よ。心配なら、無理は言わないわ。」


 桜花の言葉もごもっともだ。


 「桜花、出航するか」


 「ええ」


 荷物も積み終わったことで、出航の準備を始めていた。


 スバルは、いつもの様にペダル室に入り、港から離れた。


 木の属性世界から離れ、風の属性世界に向かおうとした。


 すでに夕方となり、途中の属性世界に寝泊りすることにした。


 「ねぇ、桜花。そろそろ、空も暗くなってきているから、雷の属性世界が近づいているよ」


 「そうだね。上陸しよう」


 舵を握っているナイトに向けた。


 「ナイト。雷の属性世界に上陸するわ」


 こくりとうなずいた。


 雷の属性世界の港に着き、船で寝泊まりすることにした。


 夕飯となり、三夏は、調理室で慌てて、食事の用意をしていた。


 先程のアジサイ丸の支給品を利用した。


 「さぁ、みんな出来たよっ!」


 三夏の声に反応し、交代で食事することにした。


 夜となり、雷の属性世界の港で泊まりした。


 夜中の移動は、厳しいと判断した。


 まさに、地中海の底をぶつかるからだ。


 Dr.ガイは、おとなしくなっているが、いつどこかで悪さをすることもある。


 船内でターンテーブルの上に全ての属性世界が出ていた。


 「うむ。小さくなってきた木の属性世界の魔力が回復してきたぞ」


 枯らしていたはずなのが、回復に向けられた。


 「うむむ・・・。漆黒の魔王の行方を探しておるのじゃが・・・」


 微かに漆黒の気配が映し出されて、すぐに消える。


 Dr.ガイは、気づいた。


 (この方角は、風の属性世界に向けていた)


 どういうことかと目を追っていた。


 (風の属性世界に行ってみるか)


 しかし、Dr.タニック号の燃料を補給している。


 その為、おとなしくしていた。


 精霊世界は、竜と代行者と対面していたことに疑問を持っていた。


 闇の精霊は、第一に問いかけた。


 「代行者達の世界はおとなしくなっているわね。それに竜達は、いつの間にか出てきてしまっているのかしら」


 「そうね。やむを得ず、独断で出て来たかしらね」


 光の精霊も仕方のないことだと思っていた。


 「最終的には、私達も出なければならないか」


 それぞれの属性の精霊は、どうしようもならないかと納得した。


 風の精霊は、気になることがあった。


 「向こうの世界で、漆黒の魔王の問題については、解決できていないわ」


 それもそうだよな。


 最終的な話は、一体どういうことか?


 火の精霊も疑問に思っていた。


 「最終的にって、どういうこと?」


 その質問に答えたのが、光の精霊だ。


 「最終的に今の世界が無くなってしまうことになるのかもしれないわ」


 光の精霊と闇の精霊も分かっていた。


 それぞれもざわついた。


 風の精霊もどういうことかと・・・。


 「それに世界がなくなるって、どういうこと?」


 水の精霊も分かっているようだ。


 「そうね。今の世界が終わってしまうことになるのかもしれない。ただ、変わろうとしているか」


 土の精霊は、疑問に思っていた。


 「じゃあ、地上も無くなってしまい、新たな星が生まれてしまう」


 言っていることも最もだ。


 木の精霊は、新たな星が生まれ変わってしまったら、どうなるのかと思っていた。


 「それに新たな星が生まれ変わろうとしたら、新たな人類は・・・」


 雷の精霊、この様に答えた。


 「新たな星が生まれようと法則なんて、発明することも出来るのでしょう」


 言っていることもそうだ。


 希望の為に迷いもない光の精霊が言い放った。


 「みなさま、やむを得ず世界を崩壊することになってでも、私は、揺るぎも無いわ」


 その言葉を決断した。


 やれることを行うことだ。


 桜花達のいる世界は、雷の属性世界の港に寝泊りをしていた。


 地上の雷の属性世界の巡回兵が巡回に出回っていた。


 港に近づいていて、様子を伺っていた。


 「あの船は、何者なんだ」


 応援を呼び、シーホープ号を囲み、乗員が出てくるまで包囲した。


 雷の属性世界の兵士が集まったことで、声を掛けられた。


 「そこの船の乗員達、そこで何をしている」


 反応も無かった。


 雷の属性世界の港に無断で着けていたのだからだ。


 そりゃ、そうなるのだからな。


 シーホープ号の庭園に侵入し、扉に近づき、ノックした。


 「そこの乗員達、出てきなさいっ!」


 寝室にいる桜花は、起きて気づいた。


 慌てて準備した。


 扉の窓を覗いて、雷の属性世界の兵士と気づいた。


 扉を開けて、対応を始めた。


 「無断で、港に着けて申し訳ございません」


 兵士は、桜花の姿を見て、驚いていた。


 「えっ、あなた様は、桜花様でしょうかっ!」


 慌てて、桜花の前にひれ伏した。


 「お騒がせしてしまいまして、申し訳ございませんでした」


 「いえ、私も申し訳ございません」


 後にエルナも現れた。


 「これは、なんの騒ぎなのっ!!」


 近づいて、気づいた。


 「あら、桜花じゃないのっ!」


 状況を理解し、兵士に指示を出した。


 「あんた達、今すぐ撤退しなさいっ!」


 「「「はっ!!」」」


 兵士達は、そのまま撤退し、エルナが残った。


 「助かったわ、エルナ」


 「あんたが、ここで寝泊まりするなんて珍しいわね」


 「夜中に船を移動することが難しかったからだわ」


 「無茶な夜間航海は危険すぎるわよ」


 エルナの言っていることも最もだ。


 「それに休憩していったら」


 エルナに言われて、桜花の仲間達の背後を向けた。


 「私達は、夜中にたどり着いたから」


 「そうね。童は、鈴谷に言って、寝泊り出来る様に伝えておくわ」


 桜花は、頷いた。


 エルナは、飛翔し、兵士の後を追い、雷の城へ戻るように掛けた。


 「あんた達、巡回が終わったら、城に戻りなさい」


 「「「はっ!!!」」」


 エルナの指示で、兵士達は、雷の城に戻っていった。


 「よし、童も戻るとするか」


 急いで、城に戻った。


 雷の城に近づき、門を無視して、そのまま城に入った。


 「何事かっ!!!」


 侵入してきた瞬間に気づいて、真上に向けた。


 兵士も驚いて、持ち場に戻った。


 エルナは、王室の窓に侵入し、鈴谷の前にひれ伏した。


 「鈴谷。桜花の船が港に停まっております。その為の許可をいただきたいのですが・・・」


 鈴谷は、考えていた。


 クシナの意見があった。


 「まぁ、考えることはないかもしれないわ」


 鈴谷も瘴気かと思っていた。


 「本当に正気かっ!!!」


 「私は、正気です。桜花様は、夜間でお困りのことでしょ」


 クシナの言っていることもそうだ。


 「ええ。桜花もそのような事情もあったわ」


 鈴谷もそのことを知り、やむを得ず、許可を出した。


 「ええい、エルナよ。すぐに港へ向かい、桜花殿に許可すると伝えてくれ」


 「はい。畏まりました」


 エルナは、城内から退出し、桜花のいる港に向かった。


 雷の城の兵士達は、疑問を持っていた。


 「鈴谷様。本当によろしいのでしょうか」


 「構わないさ。多くの代行者様が駆け付けに来なかったら、雷の属性世界はどうなってたのだと思う」


 「これは、とんだご無礼を・・・」


 こくりと頷いた。


 「では、失礼しました」


 兵士達も持ち場に戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ