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第61話

 ホウル王者が指揮を始めた。


 「全員、揃ったな。」


 「ああ。吾輩のとこで騒ぎになり、漆黒の魔王も現れたがな。」


 「そうね。私は、全ての世界が崩壊するのも時間の問題だわ。」


 いつ現れるのも不安でいっぱいだ。


 ナノハナ丸は、漆黒の魔王とDr.ガイの経緯を話した。


 「拙者の世界が崩壊した。だが、新たな命が芽生えて、その第一歩からやり直し始めた。」


 みんなもそんなことがあったんだなと感じ、唖然していた。


 「本当に辛い思いをしていたんですね。僕も騒ぎを抑えたい気持ちもある。僕も全ての世界に協力す

る。」


 アグラスが疑問に思っていいた。


 「我輩の世界に協力するのか?」


 桃真も具体的に協力することについて、後先考えもせず、沈黙した。


 「すみません。出来過ぎたことをしてしまいました。」


 ホウル王者も良いことだと考えた。


 「良いではないか。先のことを考えたって、すぐに起きる訳ではないだろう。」


 ハデス4世も真実を明らかにした方が良いと思っていた。


 「問題が起き始めてでも遅くはないと思う。協力することは良いことだ。ホウル王者の言っていることも賛同する。」


 桃真も感謝し、頭を下げた。


 「本当にありがとうございます。」


 「ただし、風の王が成果を出せれるのであればな。」


 ハデス4世の言葉も最もだ。


 「それにしても雷の属性世界で本当に申し訳ないことをしてしまった。」


 鈴谷も曽田と思っていた。


 「ああ。あいつが出てきてしまって、我妻が操られてしまっていたんだ。」


 みんなも唖然としていた。


 ホウル王者は、ハデス4世に疑いを持った。


 「なぜ、放置してまでそうなったか。」


 「・・・・」


 無言だった。


 そうなるとそれぞれ目をハデス4世に向けられた。


 「すまなかった。我が国でトラブルが絶えなかった。」


 それだけでも手が回らなかったことが多かったようだ。


 桃真も疑問に思っていた。


 「なぜ、僕の協力の決意を示していたのに無駄だったのか。」


 アクアクイーン4世も質問があった。


 「それで、これからのことをどのように示しますか。」


 アグラスは、揺るぎなかった。


 「我輩なら問題を解決するまでだ。それでもやらねばならんだろう。」


 代行者に任さなければならなかった場合もある。


 しかし、属性世界出身の代行者が残らねばならなかった。


 ナノハナ丸は、疑問に思っていた。


 「拙者は、思っていたことがあってな。なぜ、光の代行者は、旅を続けさせたのか。」


 ホウル王者は、答えた。


 「漆黒の魔王とDr.ガイについて、監視役に勤めていただきたかったが、それほどの混乱に陥られているんじゃ、仕方のないことだ。」


 アクアクイーン4世もそれを聞いて、同調した。


 「私も言えなかった立場がありました。旅を続けさせることも良いのではと思っております。」


 ガルダは、属性世界が崩壊してもいいのかと思っていた。


 「わっちは、代行者が戻ってきてくれないと全ての属性世界を支えきれん。」


 みんなもわかっているとガルダは、睨まられていた。


 桃真は、何か言ってきた。


 「代行者には、それなりの仕事をしてきたのだと思う。」


 アクアクイーン4世も意見があった。


 「私も水の代行者に無理をさせてしまっていたことに悪く思っています。でも、そうでもしなければならなかったのです。代行者相手に許されるかどうかも当たり前のようだと思っております。私は、この時が来るまでお互いに答え合わせをするつもりです。」


 ホウル王者も何か言いたかったようだ。


 「ワシも同じ答えだと思う。桜花殿には、申し訳ないことをしてしまったんだ。ワシは、桜花殿には、辛い思いをさせてしまったんだ。」


 ガルダもしみじみに思っていた。


 「わっちは、土の代行者に選ばれた土藁氏には、本当に辛い思いをさせてしまったんだ。どこまでか解放を発令されれるまで待っているのだろうと思う。」


 ハデス4世が言いたかった。


 「だが、甘いっ!」


 その言葉を聞いて、みんなは、呆れていた。


 「厄介なのが、漆黒の魔王がいつ現れてでもおかしくはないだろう。それに指名手配犯もミス語句訳にはいかないのだろう。」


 ホウル王者もそうだなと。


 「ああ。ワシも何度か襲われていたんだ。奴を拘束しない限り、漆黒の魔王についての手掛かりが見つからぬ。」


 「そうね。私も同じことです。」


 アクアクイーン4世も意見が同じだ。


 桃真も何か言いたかったようだ。


 「僕もDr.ガイを捕まえなければ今後のことを動くことが出来ないことは分かっております。ただ、僕達も動くことが出来ないことは分かっております。」


 鈴谷も同じ意見だ。


 「ああ。それでも仕事が増えるからな。」


 しかし、会議室内が静まった。


 「貴様たちの背後から失礼させてもらおうか。」


 ハデス4世が気づいた。


 「まさか・・・。闇の竜かっ!」


 また、別の属性を持つ竜全てが現われる。


 「ホウル王者。光の属性世界を納めてありがたい。今は、会議中かな。」


 「左様でございます。今は、今後のことについて話し合っております。」


 光の竜も頷いていた。


 火の竜は、腑に落ちないことになっていた。


 「王様と王女様は、何をやっていた。俺達が出て来た時点で、情けねぇことになってんだぞ。」


 アグラスも揺るぎなかった。


 「わかってはおりますが、抑えきれないこともありますので、我が兵士も強化しなければならないことも存じております。」


 「貴様は、ふざけているのか。だらけているわけではないのかっ!」


 火の竜の周りに王と王女を見渡していた。


 水の竜は、止めに入る。


 「おやめなさい。ここで争っている場合では、無いですよ。」


 「チッ!!!」


 火の竜の態度も大きかった。


 風の竜と木の竜も同意見だ。


 「僕もそうでもしなければ、事態は収まらなかった。」


 「ワシも争っても仕方がないことも分かっておる。だが、木の属性世界が枯れてて、始めから立て直すことを判断したと聞いた。」


 ナノハナ丸が真実を話さねばならなかった。


 「ワシの力不足で、Dr.ガイの手によって、枯らされてしまいました。だが、桜花殿の助けが無ければ、木の属性世界が滅びてしまったんだ。後に新しい命も芽生えております。」


 木の竜も納得していた。


 「そうか。木の属性世界が滅びていないのも良いものだ。」


 土の竜も安心していなかった。


 「だが、まだ甘いぞ。全ての世界が滅びる訳にはいかないからな。」


 それぞれざわついていた。


 どうすることも出来ないのも分かっているはずだ。


 木の竜も一部納得していなかったことがあった。


 「木の属性世界が無かったら、全ての天変地異になってでもいいのか?」


 王と王女と竜達も固まった。


 土の竜は、世界が終わってでも言い訳が無かった。


 水の竜も同じことだ。


 「大陸が大きく変わってしまったら、混乱に陥ると争いの恐れがあるのだぞ。」


 「ワタシも同じことを繰り返すわけには、いかないだろ。」


 風に任せれば、良いのではと思っていた。


 空の天気も気になるのではと・・・。


 風の竜がそのままではいいのかと・・・。


 「僕は、嵐を望むことが出来ない。」


 心の奥底から悲しみが出ていた。


 「僕が望んで嵐を起こしているわけではないんだ。」


 雷の竜も同じことだ。


 「それぞれの属性世界の一般の市民に困らせているわけではないんだ。自然災害を抑えることも出来ないことは、わかっているのだろう。」


 そりゃ、当然のことだとは、思うのだが・・・。


 ホウル王者は、埒が明かないと感じた。


 「諸君。ここで争ってでもいいのか。ワシは、このままだと良くはないのだぞ。いっそのことで滅びてもいいのか。」


 その言葉を聞いて、睨みつけた。


 ハデス4世が、反対の意見を出してきた。


 「貴様も分かっているのか。全ての居場所を無くしてでも、滅んでも良いのか。」


 「ワシも滅んででも良いと思っていた。望まなかった場合には、時間をかけてでも待つことも出来るであろう。」


 それぞれの王と王女も納得しなかった。


 ナノハナ丸は、食料のことも思っていた。


 「いつ、漆黒の魔王が現われてもおかしくはないな。だが、それぞれの属性世界に隊長と副隊長を立候補して見せよう。」


 竜達もそれを聞いて、良い提案と思ってた。


 ホウル王者とアグラスも賛成のようだ。


 だが、納得していなかった場合もあった。


 アクアクイーン4世の意見があった。


 「今の方針を進めると今後のことでリスクがあることはご存じなのですか。」


 ガルダも納得出来ていなかった。


 「当然じゃ。やはり、隊長は、代行者に選ばれた者しかいないんじゃ。だが、副隊長は、それぞれの属性世界を背負わせる責務を負う事じゃ。」


 ハデス4世も今の話を聞いて、納得した。


 「うむ。この方が良いのかもしれぬな。闇の代行者があてにならなかったんだ。」


 「それは、貴様のせいであろう。」


 鈴谷は、今の会談が長引いていることに気づいた。


 「今の会談が長引いては意味が無いのでは・・・。副隊長を探して、鍛え上げるしかないのかもしれないな。」


 王と王女も頷いた。

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