第60話
目の前の漆黒の魔王と戦うとすれば・・・。
闇の竜は、ナルコネスに問いただした。
「なあ、お前よ。目の前の敵を倒したいか。」
「当たり前だ。あたしの故郷が壊滅されてでも困るからな。」
「あなたの故郷が壊滅になるか、全ての世界が終わるわ!」
「桜花殿の言う通り!」
最もな意見だ。
ナルコネスは、桜花に聞いてきた。
「なぁ、あんた。光の能力で漆黒の魔王に向けれるか。」
「いいわ。何をするつもり?」
「あたしの闇の魔力とあんたの光の魔力でぶつかり合い、融合技でしかなさそうだ。」
互いに構えた。
「ブレイザ・ダーク・ツヴァイ」
「シャイニング・ブレイク」
だが、魔力が不足していた。
「貴様は、満足に発揮できないのか。」
「うるさいわね。集中できないわ。」
「桜花殿。私の魔力をお使いください。」
「うん。」
頷いて、竜の魔力を代行者に分け与えた。
桜花も感じた。
(これは・・・。)
ナルコネスも同じく。
(なんだ・・・。これならいける。)
互いに魔力も十分に満たし、今だと剣を振り払った。
「「超・波動派っ(スーパー・ストーム)」」
曲線を描くように漆黒の魔王に向けて、放った。
同時に光と闇が重なって、融合した技へと変化し、漆黒の魔王にダメージを与え、姿を消し去った。
「ありがとうな。これで、闇の属性世界は、救われた。」
「そうね。王様も領主を守るお役目を背負っているのだから。」
「ああ。あたしもそうしないといけなくなるからだ。」
スバルは、待っていたが、飛翔できる魔力も残されておらず、すでに地上に降りた。
土石器の声を掛けられ、水をかけて欲しいと頼まられていた。
「土石器。いいのか。」
「いいんだ。地上には、必要なんだ。」
「ならば、アクア・スプラッシュっ!」
地上は、きれいになり、変化が訪れた。
小さな芽が出て、闇の属性世界でしか、成長しない植物が芽生えていた。
猛毒の植物が成長し、広がっていた。
スバルも疑問に思っていた。
「この植物は、一体。」
土藁氏も思っていた。
「これは、猛毒の植物の可能性がある。」
「それにしても闇の属性世界でしか育たない植物だな。」
リンドウ・フールが現われた。
「地上をきれいにしてくれて、ありがとうございます。その植物が、危険なものだわ。」
スバルと土石器も指示を従った。
「ここは、私達にお任せください。今の植物を処分することにします。」
第二領主の作業員が地上を掘り起こして、植物の種を回収した。
外部に持ち出されたら、大変なことになるのだろう。
闇の属性世界の責任問題となり、他の世界に渡る訳にはいかなかった。
その為に地中深く、大型の洞穴に葬り去ることだ。
生えている植物と種も取り除き、処分した。
Dr.ガイは、漆黒の魔王の気配が消えていることに気づいて、別の場所を捜索することにした。
(おのれ・・・。よくもやりおったな。)
再び、占い師ガイとなり、探し始める。
漆黒の魔王を倒してくれていた桜花達は、闇の城に向かい、ハデス4世と対面する。
「桜花殿。漆黒の魔王を追い払ってくれて、誠に感謝する。」
「はい。お役に立てて光栄です。」
「うむ。吾輩は、嬉しい限りだ。しかし、漆黒の魔王がどこかに潜んでいるのか、別の場所に移動しているのかもしれぬ。」
「ええ。その為に私達は、旅をしているのです。」
「そうか。では、くれぐれも旅先気を付ける様に検討を祈っておりますぞ。」
「はい。ありがとうございます。」
ハデス4世は、両手を叩いて、城内の執事を呼んだ。
「桜花殿の仲間達を港までお送りなさい。」
「畏まりました。」
桜花、スバル、土藁氏は、執事の指示に従って、退出し、馬車に乗った。
ナルコギャルは、王室に残ったままだ。
「先日は、ご苦労だったな。闇の属性世界が失うのが恐ろしくなってきたのだろう。」
「ええ。そうね。あたしにもここを守るお役目を背負っているのだから。ただ、今の出来ることをやり遂げなければねと思ってる。」
「お前の仕事をやってもらいたいことがあるんだ。」
内容を説明され、別の部屋に案内された。
「ここじゃ。資料の整理と日常の日誌の作成を頼みたいんだが・・・。」
いつの間にか、いなくなっていた。
「あれ、どこにいったのか・・・。」
すでに窓が開いていて、闇の城から脱出されていた。
「おーいっ!せっかくの仕事を頼みたいと思っていたのに。なぜ逃げる。」
「あたしは、ちまちました仕事が似合っていないわよ。気が向いたら闇の城の仕事を手伝いに行くわよ。」
「うむ。困ったものだの。」
ハデス4世は、諦めて、本日の業務を城内全てに指示を出した。
「城内の皆の者よ。本日の業務は休止してくれたまえ。」
秘書官と管理官、城内にいる執事とメイドも休ませることにした。
秘書官は、ハデス4世に話しかけた。
「王様。食事については、いかがなさいますか。」
「そうだな。作り置きしてくれたまえ。」
一礼をして、「仰せのままに」と一言を残した。
先日の騒ぎが治まり、寝室へと就寝した。
(これで、やっと休めれる。)
日頃の疲れで、精神的に参っているのだろう。
その為には、8代会談が近づいているのだろう。
桜花達は、港に着いて、すぐに出航の準備に入っていた。
「さあ、出航するわよ。」
「「「おうっ!」」」
出航してから桜花は、方角の球を使用し、漆黒の魔王が出てくるか確認した。
「反応は無いわね」
漆黒の魔王の音沙汰がなかった。
長時間の休憩が待っている。
闇の属性世界では、ハデス4世も準備をしていた。
「よし、月詠よ。お前に王の座席に座って、闇の王の代理を任命する。」
「ハデス様・・・。」
「何。何か不満か。」
「いえ。」
「そうか。会談が終わるまで、頼んだぞ。」
「畏まりました。」
王室を退出し、8代会談に出発した。
月詠は、王の座椅子に座り、先日と先月の日誌を確認し、業務をこなすことだ。
「ナルコギャル。第一から第四の領域の巡回に回りたまえ。」
「わかったわ。で、巡回に回るのは良いけどどうすればいいの?」
「そうだな。問題があったら、私に報告したまえ。」
「わかったわ。確認してくる。」
王室を出て、巡回に回っていた。
指示通りに第一から第四領域を巡回し、もめ事が無かったか確認してきた。
飛翔しながらもめ事も全てなかった。
漆黒の魔王の騒ぎが治まって、平和になった。
闇の城に戻り、月詠秘書官に報告した。
「ふむ。帰って来たようだな。」
「それぞれの領域は、問題ありませんでした。」
「そうか。休みたまえ。」
ナルコギャルの仕事が終わり、解放した。
(ふむ。我の兵士は、うまく回ってくれているが・・・。)
王室で王の座椅子から離れる訳にはいかなかった。
(業務を何とか回って欲しいものだ。)
騒ぎが治まって、平和になった。
(とにかくは、早く戻って来てくれれば・・・。)
月詠もそう願っている。
8代会談の会議場に到着し、指定の座席に座った。
(雷の王が先に到着したんだな。)
「早かったな。今回の件で騒ぎになっているんだな。」
「そうだ。漆黒の魔王とDr.ガイも放っておけないからな。」
「うむ。そうだな。」
後に光のホウル王者が入室し、席に座った。
「少々、遅れてしまった。」
ハデス4世も気づいた。
「なに。ちょうど良かったのだよ。」
さらに、アクアクイーン4世とガルダが到着した。
「お待たせしました。」
「すまない。船の移動で少々遅れてしまった。」
鈴谷は、全員が到着するまで何も言わなかった。
「ワシもちょうど到着した。」
そのまま、指定の座席に座った。
また、アグラス、ナノハナ丸、桃真も到着した。
「我輩は、嫌な予感がして、会議場に来て良かった。」
「拙者も同じだ。」
「僕も嫌な予感で風が回ってきた。」
全員、揃って、8代会談を始めていた。




