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第58話

 シーホープ号は、水の属性世界を通ってきたが、何もなかった。


 「スバルっ!水の属性世界が見えて来たよ。」


 寝室から、出てきて、様子を見に来た。


 「良かった。水の属性世界が無事で。」


 ナイトと甘恵、セイウチも安心していた。


 この様に平和であってほしいものだ。


 「みな、急いで闇の属性世界に向かうぞっ!」


 「「「おうっ!」」」


 ナイトが握っている舵を切り、闇の属性世界に向かって行った。


 しかし、雲が濃くなり、嵐が出てくるようだ。


 ナイトは、目の前の鐘をならして、みんなに知らせた。


 「おいっ!嵐だっ!!!」


 スバルと土藁氏が帆をしまう作業に入った。


 そうでもしないと、船が沈む。


 帆をしまったことで、波が押し寄せてしまうことを予想し、土藁氏は、土石器に変身した。


 「土石器、片手はらいっ!」


 強弱のある波を振り払い、船の側面の被害を抑えた。


 向かい側の側面に被害を受け、よろけてしまいそうだ。


 「すまない。油断してしまった。」


 スバルは、やむを得ず、水の魔鉱石を使った。


 「超・スバル・アクアっ!」


 目の前の波に向かって、振り払った。


 「ナイト。このまままっすぐでいいかっ!」


 「うむ。このまままっすぐだ。」


 すぐに、目の前の大波が押し寄せられてきた。


 「スバルっ!」


 スバルは、魔力を溜め、目の前の大波を真っ二つに切り始めた。


 「ファイナル・アクア・カッターっ!」


 割れた波は割れ、そのまま進んだ。


 嵐も弱まり、その隙にスバルは、機関室モドキに入り、ペダルを漕いだ。


 嵐を避けるために。


 直進し、闇の属性世界に到着寸前だ。


 まだ、桜花は、起きなかった。


 桜花の夢の中だ。


 夢の中で彷徨っている。


 しかし、漆黒の魔王のことを考えながらも、うなされていた。


 すごい汗で、目が覚めた。


 「はっ!!!」


 身体を起して、目が覚めたら、暗かった。


 「私は・・・。」


 慌てて、起き上がって、庭園を出た。


 「えっ、ここは・・・。」


 ナイトが教えた。


 「ここは、闇の属性世界に近づいてきているんだ。」


 桜花も納得した。


 「それに、方角の球は、闇の属性世界で示しているわ。」


 「その様だな。みんなもいいかっ。」


 異論もないことで、闇の属性世界に向かうこととする。


 半日が経ち、闇の属性世界が見えてきた。


 しかし、雲も濃くなっていた。


 「それにしても、荒れているわね。」


 桜花も恐れていた。


 スバルは、桜花を心配し、そばに着いた。


 「大丈夫だ、桜花。俺もついてゆく。」


 「うん。」


 「オラだって、負けない。」


 シーホープ号に乗っている代行者は、光、水、土の3人だ。


 果たして、漆黒の魔王を追い払うことが出来るのか。


 闇の属性世界の港に着き、上陸した。


 桜花は、一言残した。


 「ナイト。みんなのことを頼んだわよ。」


 「うむ。任せろ。」


 船に残っている仲間を巻き込むわけには、行かなかったからだ。


 桜花、スバル、土藁氏も足を踏み始めた。


 相変わらず、薄気味悪く、不気味だ。


 そのまま、先を進んだ。


 隠れている建物から出てきて、襲い掛かってきた。


 「えっ!?何なのよっ!あんたたちは・・・。」


 目の前の敵が現われたのが、自己鼠だ。


 「腹が減って、困ってるんだ。さもなくば、力ずくで手に入れて、分捕るまでよ。」


 桜花達も呆れて、何かを取られると思っていた。


 自己鼠が、襲い掛かってきて、桜花達も避けた。


 「おいっ、かかれっ!!」


 10匹出てきて、大勢で襲い掛かってきた。


 土藁氏は、地面に両手を付けて、土の壁を展開させた。


 「よし、何とかしのげれる」


 しかし、相手側が体当たりしてきた。


 「懲りないな。」


 土藁氏は、やむを得ず、土石器となり、土の能力で土の性質を変換させた。


 また、変換することで、範囲を広めた。


 自己鼠も土の壁が広がって、後ろに下がった。


 「なんて硬いんだ。」


 別の自己鼠は、地中に潜って、回ればいいのではと思っていた。


 リーダーの自己鼠もそれもそうだなと考えた。


 仲間達も地中に潜って、中央に向かった。


 ところが、地上に出てきたら、何もなかった。


 「へっ、どういうことだ。」


 仲間達も混乱した。


 土石器の土の壁で強化し、いずれは、襲い掛かるとスバルは読んだ。


 「ここは、超モードになった方が良いな。」


 桜花も賛同した。


 「それもそうね。ここまで闇の属性世界がひどいとは、思わなかったわ。」


 土藁氏もやむを得ないと判断した。


 「オラも、スバルの意見に賛成だ。」


 魔鉱石を取り出し、超モードになった。


 地中に潜っている自己鼠は、地上に出て、いつのまにか見つけた敵がいなかった。


 上空をちゅうもくすると、宙に浮いていた。


 「な、なんだとっ!」


 スバルは、一言を放った。


 「残念だったな。俺らは、闇の城に向かう。」


 頷き、飛び出した。


 悔しさで、拳を握っていた。


 (おのれ・・・。)


 さすがに遠ざかり、闇の城に近づきがたかった。


 吸血鬼の巡回役は、今の騒ぎで、遠い距離でも聞こえてくることがあるようだ。


 (なんだ。微かな違和感を感じたんだが・・・。)


 吸血鬼の仲間もあることに気づいた。


 (これは、別の魔鉱石の気配を感じたぞ。)


 吸血鬼部隊の隊長は、判断した。


 「みな、闇の城に急ぐぞ。」


 「「「おうっ!!!」」」


 一斉に、闇の城に向かった。


 闇の城のハデス4世は、外回りが騒がしいことに気づいた。


 「何事か・・・。」


 立ち上がって、闇の城の兵まで、出て来た。


 闇の城の兵士は、桜花達に問い詰められていた。


 「許可なく、城にまで踏み入れるとは何事か。」


 「私達は、闇の属性世界と全ての世界が危ういと報告に・・・。」


 桜花の背後に吸血鬼の部隊が現われた。


 「こいつらは、よそ者ですぞっ!」


 闇の城の兵士も、桜花に向けられた。


 桜花達は、手出しを出さなかった。


 「待てっ!!!その者は、代行者だっ!」


 ハデス4世の指摘が無かったら、争いも起きるのだろう。


 「其方達も待っていた。」


 桜花は、疑問に思った。


 「どう言う事でしょうか・・・。」


 ハデス4世は、答えた。


 「其方達の代行者が現われてくれたことで、丁度良かったのだ。」


 ハデス4世の右手を上げて、静まった。


 「者ども、下がっておれ。」


 兵士達も頭を下げ、引き下がった。


 「すまなかったな。家の犬どもが無礼をしてしまった。」


 桜花は、ハデス4世の対応に応じるしかなかった。


 「いえ、誤解が解けたなら、幸いです。」


 「そうか。では、我が城にお招きしよう。」


 「お待ちください。こいつらは、よそ者だってことは、わかっているのか。」


 ブラッドは、桜花達を信用していない。


 「立場をわきたまえ。貴様は、降格処分になりたいのか。」


 「なっ!!!」


 「貴様は、自己鼠を捕らえて、持ち場に送還し、働かせろ。」


 頭を下げ、自己鼠を捕らえることにした。


 「さて、代行者様は、闇の城にお招きいたします。」


 桜花達も闇の城に入っていた。


 王室に入り、ハデス4世は、王の席に座り、話を始めていた。


 「先程は失礼しました。あっ、頭を上げてくれたまえ。」


 桜花達もひれ伏している様で、楽な態勢になっていた。


 「それで、私達に話とは、なんでしょうか。」


 「我が闇の属性世界で源の魔力がいつの間にか、吸い取られていた。」


 桜花ももしかして、Dr.ガイが、闇の属性世界に逃げ込んだと思っていた。


 「私は、方角の球を利用して、漆黒の魔王の行方は、今の闇の属性世界に向かうと思われます。」


 「うむ。別の気配を感じたのが、漆黒の魔王とは、思わなかった。だが、先程の騒ぎで、混乱を拡大しようとすると、あらわれる可能性もあるのかもしれぬな。」


 「はい。私達は、全ての属性世界を滅ぶわけには、いかないので、支えるつもりです。」


 スバルと土藁氏も揺るぎも無かった。


 「そうか。其方達には、感謝申す。我らの兵士と警備の者も力が呼ぶかが分らぬのだ。だが、我らは、全面的に立て直すことにする。」


 その方が良いのではと思えるからだ。

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