第51話
「親方っ!弾薬が切れてまして、どうしたらいいんでしょうか。」
「ええいっ!ワシがそっちに向かうからなっ!」
Dr.ガイは、瞬間移動して、Dr.タニック号に乗り込んだ。
だが、装填室に入っていた。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
両手を合わせて、Dr.ガイ自身の魔力を集中し、砲弾に闇の魔力をため込んで、闇の塊を作り出した。
「今だっ!発射っ!」
「「「ガイガイッサー」」」
ドンッと鳴り、大樹木にめがけた。
桜花達も唖然としていた。
大樹木に当たり、全てに腐食してしまい、真っ二つに割れた。
また、空も暗くなった。
Dr.ガイも愉快になっていた。
「フハハハハハッ!お主らは、このまま、絶望に陥るがいいっ!」
桜花は、不満を持っていた。
「なぜ、そんなことをしたの。」
「なにっ、漆黒の魔王が現われる瞬間が楽しみだからさ。」
上空からも雲が濃くなり、漆黒の魔王の姿が現われた。
Dr.タニック号は、木の属性世界から立ち去った。
このままだと、木の属性世界が危ないからだ。
スバルは、漆黒の魔王に立ち向かうことが必要だ。
「みんなっ!俺達の魔鉱石をかざそうっ!」
ヒマワリ丸もコノハ仙人を救出し、モミジロウと一緒だ。
モミジロウは、コノハ仙人を守り、長老の元に集まった。
「すまないな。長い時間に待たせてしまって。」
「間に合ってよかったさ。みんなで魔鉱石をかざすんだ。」
「「「おうっ!」」」
光、土、水、火、木の魔鉱石をかざして、木の属性世界を救う手立てをたてた。
魔鉱石が輝きだし、5つの力が発揮した。
「我の助けが欲しいと呼んだのかっ!」
桜花達も揺るぎなかった。
「そうかっ!其方達の魔鉱石を大切に守ってくれているのだな。」
向かい側に振り向き、漆黒の魔王へ、立ち向かった。
「其方達の願いを叶えてあげよう。」
木の竜が現われたことで、緑色に輝き、5つの魔鉱石の力を借りた。
そして、木の属性世界は、守られたのだ。
「「「おおおおおおおっ!」」」
「漆黒の魔王がいなくなったぞっ!」
長老の喜びもあった。
後日、桜花とアジサイ丸の話があった。
「桜花殿。拙者は、これからも木の属性世界を守ってゆくつもりでござる。」
「ええ。また、助けが必要になって来たら、その時はよろしくね。」
スバルは、木の属性世界のことを考えているようだ。
(魔鉱石を奪われることは無かったが、その代償として、木の属性世界の大樹木が真っ二つに割れてしまったな。俺が、救うことが出来なかった。)
土藁氏は、今後のことを思っていた。
(それにしても、本当に木の属性世界を立ちあげることが出来るのだろうか。)
甘恵とナイトとセイウチが迎えに来てくれた。
「桜花、スバル、土藁氏っ!」
「甘恵っ!ナイトっ!セイウチっ!」
桜花も安心していた。
残るは、角之助についてだが・・・。
「桜花っ!俺も桜花の船について行ってもいいか。俺は、修行の旅に出て、己自身を強くなりたいん
だ。」
桜花も考えていた。
「大歓迎よ。火の王様からの許可が出てるかしら。」
「ああ。心配はない。俺も頭を下げて、修行の旅に来たんだ。さらに、あのDr.ガイの企みも気になるん
だ。」
「そうね。そこまで言うなら私は、構わないわ。」
桜花は、振り向きみんなに聞いてみた。
「みんな、角之助を船に乗せたいけど、どうかな。」
スバルとナイトは、あっさりだ。
「俺は、構わないぜ。」
「うむ。俺も同意見だ。」
「あたしは、心強いわ。」
甘恵とセイウチも頷いていた。
「アジサイ丸、木の属性世界のことを頼むわね。」
「うん。拙者達も立て直すための手立てを考えるよ。」
桜花もアジサイ丸の勇姿を見届けた。
「さ、みんな。船に戻るわよ。」
「「「おうっ!」」」
木の属性世界の港に到着し、出航の準備をしていた。
スバルは、帆を張った。
「よし、帆を張ったぞ。漕いでくる。」
スバルは、ペダル室に入り、逆の回転を利用し、港から離れた。
ナイトは、操作倫を操作し、十分に離れ、合図した。
「よし、いいぞスバルっ!休憩してくれ。」
ペダルの連結を解除し、戸締りをしていた。
スバルも船の庭園に出て来た。
「スバル。今後は、どうするつもり。」
「そうだな。漆黒の魔王の行方も分からないからな。」
桜花とスバルは、考えていた。
「そうだ。桜花の光の属性世界に行かないか。」
「そうね。それに光の精霊の様子も心配だわ。」
「じゃあ、光の属性世界に向かおう。」
みんなは、桜花とスバルの意思に従っていた。
甘恵は、桜花に声を掛けた。
「桜花。あたしも賛成よ。先程の戦いでお疲れでしょ。ご飯も出来てるから。」
「ありがとう。」
桜花も夕食を済ませて、休憩した。
光の属性世界に到着するまで時間がかかるのだろう。
木の属性世界では、真っ二つに割れていた大樹木の様子では・・・。
中央の部分に新たに芽が生えていた。
アジサイ丸は、それに気づいて、長老に報告していた。
「長老っ!大樹木の中央に新たな芽が出てきてます。」
「むっ!まさかっ!新たな命が誕生したのか。」
ナノハナ丸の長老も大樹木に向かっていた。
到着したら、驚きの光景だった。
「おおっ!これは・・・。」
長老も決断した。
「大樹木の周りを何とかせねばならないな。手が空いている人員を確保しよう。」
「そうだな。ここら辺を当たってみる。」
「うむ。頼んだぞ。」
念のため、長老は、枯れてしまっている気配を確認していた。
(うむ。木の属性の魔力の気配が消えているな。)
確認が済んで、発煙筒で合図を出した。
それぞれの忍び達が集まってきた。
「みな、よく集まってくれた。」
コノハタロウ、モミジロウも大樹木の中央を注目していた。
「これは・・・。」
「拙者も初めて見るものだ。」
長老もこのことを一刻も伝えなければならなかったのだ。
「皆の者、初期の大樹木を処理することにした。」
みんなもざわついていた。
「それに邪気が残らない様に除去せねば、木の属性世界が終わってしまう。」
長老も言っていることも正論だ。
アジサイ丸は、決断していた。
「拙者も木の属性世界を支えるために全力を尽くします。全ての周りを拙者が巡回に回ってくる。」
「おうっ、アジサイ丸も気をつけてな。」
サッと速く、巡回に出回ってきた。
「皆の者、今すぐ作業に入りたまえ。」
「「「はっ!」」」
残っている人員を使い、枯れている大樹木の部分を除去していた。
一刻を争うようだ。
Dr.ガイの様子では・・・。
「おのれぇぇっ!!!ワシがいつか、魔鉱石を奪って・・・。」
Dr.ガイも死ぬほど悔しがっていた。
扉が開いて、タツミゾンビも見守っていた。
「ボス。」
それでも無視されていた。
「ボス。奴らが光の属性世界に向かっているところを見かけた。」
聞いていなかった。
「一言、伝えたっす。」
そのまま、退出した。
タツミゾンビも機関室に向かい、サイボーグ1・2号に伝えた。
「ボスは、落ち込んでます。」
「親方も声をかけたかったが、あの状態では、かけづらかった。」
「ええ、本当に難しい状況だ。」
「とにかく、光の属性世界に向かおう。」
結果、独断で移動していた。
Dr.ガイも気づいて、光の属性世界にいつの間にか到着していた。
「おっ、奴らが居るな。」
開き直っていて、魔鉱石を手に入れる手段を考えていた。
光の属性世界の死角に隠れて、何かを仕掛けるようだ。
後日になり、シーホープ号も光の属性世界に上陸した。
「桜花。到着したぞ。」
「あっ!」
反射で起き上がった。
「もう着いたのっ!」
「ああ。すでに光の属性世界に着いた。」
桜花も起き上がって、準備をし、光の属性世界に踏み入れた。
出掛けたのは、桜花、スバル、土藁氏だ。
火の代行者の角之助は、シーホープ号に残ることにした。
もしかしたら、襲撃になるかもと思っていたからだ。




