第50話
火の属性世界の船が木の属性世界の港に上陸し、門番が待ち伏せられていた。
「木の属性世界に何か用か。」
船長は、発注書を取り出し、門番に渡した。
「俺達は、必要な資材を積みに参りました。」
「ふむ。火の属性世界の王様の印鑑がありますな。では、担当の者が案内するから指示に従いたまえ。」
「はい。よろしくお願いします。」
門番の兵士は、木材のある場所に案内された。
その船に角之助が乗っており、木の属性世界に降りるタイミングを図っていた。
(堂々と降りるのもまずいようだな。)
船の庭園で様子を見ていた。
その時と同時にシーホープ号が到着した。
「良かったわ。木の属性世界に上陸するわよ。」
「「「おうっ!!!」」」
碇を落として、港に着けた。
木の属性世界に様子を見に行くのが、桜花、スバル、土藁氏だ。
同じようにナイト達は、シーホープ号の留守番を任されることだ。
桜花達は、船から降りて、門番から声を掛けられた。
「君たちは、何事だ。」
「私達は、この様な者です。」
桜花の懐から、ホウル王者の許可証を門番に見せた。
「これは・・・。大変失礼しました。長老様がお待ちになられているのだと思われます。」
「ありがとう。」
角之助は、桜花の姿に気づいた。
(ここは、今だな。)
船の庭園から飛び出し、桜花のいる港に着地した。
「おいっ!そこのやつ、止まれっ!」
着地した角之助は、門番によって、木の棒で抑えつけられた。
「あっ、待ってください。その方は、角之助です。」
「だったら、証明できるようなものはないのか。」
「私達は、これがそうです。」
桜花は、懐から光の魔鉱石を取り出し、門番に見せつけた。
同じく、角之助も火の魔鉱石を見せた。
「えっ、これは・・・。再び失礼しました。あなた様は、まさか、代行者様でしょうか。」
「はい。」
「飛んだご無礼をお許しください。」
「いえ、誤解が解けたなら、安心しました。」
「では、アジサイ丸も待っておられますので、よろしくお願いします。」
桜花達も一礼をして、木の属性世界の調査に入った。
アジサイ丸と合流すれば、漆黒の魔王のことを話さないといけなくなるのだろう。
Dr.ガイは、コノハ仙人に見つかる前にこっそり忍んでいた。
「何という距離だ。」
大樹木に到着し、コノハ仙人に取り付けた発信機を追って、たどり着いた。
大樹木の内側の奥に反応が無く、Dr.ガイは考えていた。
(うむ。大樹木の奥にいなければ、まさか、頂上かっ!)
大樹木の巻貝みたいに巻きついている。
そこからでしか、登れないようだ。
(ここは、頑張るしかないな。)
体力があるうちに登っていった。
Dr.ガイも念じていて、デスミサイルエッグの付けた発信機に近づいてきた。
「やっと、近づいてきたぞ。」
てっぺん近くで、木の側面を叩いて、音を聞いた。
「むっ!ここかっ!」
右手を構えて、バンっと叩いて、崩れた。
「何事じゃ!」
「やっと見つけたぞっ!貴様を操らせてもらうぞっ!」
身体に邪気を纏い、コノハ仙人に向けた。
「操れるものならやってみなっ!」
「はははははっ!十分に整ったのだ。」
邪鬼を放って、コノハ仙人に邪気を当てた。
だが、しぶといようだ。
Dr.ガイも手段を選んで、煙幕弾を使用した。
その衝撃で、コノハ仙人は、邪気に覆われた。
コノハ仙人も性格が変わり、別人になった。
「ホホホ・・・。木の属性世界を枯らしてやるぜ。」
「ゆけっ!木の属性世界を枯らすのだ。」
ベツコノハ仙人の杖で、猛獣を召喚した。
内側から派手に木の壁を破壊し、出て来た。
ベツコノハ仙人は、猛獣にそれぞれの木々を枯らす成分を与えて、息を吹きかけた。
生えている葉っぱも急激に枯れてしまい、木事態も腐ってしまった。
このままだと木の属性世界も終わってしまう。
桜花達は、大樹木に到着し、アジサイ丸がいるはずだ。
しかし、大樹木の様子が変になった。
緑色の葉っぱが、枯れてしまい消えていった。
「えっ、たくさんの葉っぱとそれぞれの木々が枯れてしまうわ。」
スバルも同じだ。
「一体、何が起きたんだ。」
土藁氏も木の属性世界も危ないと感じた。
「大変だっ!いっぱい枯れる範囲が広がってゆく。」
角之助も雑念に気づいた。
「まさか、大樹木の真上にいるのかっ!」
すると、真上から猛獣が現われ、地上に飛び降りた。
「あいつの仕業かっ!」
角之助は、猛獣に向けて、立ち向かおうとした。
「待って、角之助。このままだとあなたもやられちゃうよ。」
角之助は、こらえて桜花の指示に従った。
その瞬間に忍びが出てきて、大型の猛獣に立ち向かった。
だが、猛獣の片手で一振りされ、飛ばされた。
「「「ぐあっ!」」」
歯が立たず、敵わなかった。
さらに、猛獣の息吹が放たれ、忍び達に吹きかけられた。
その後、忍びは、固まってしまった。
アジサイ丸は、瞬時に避けて、逃れることに成功した。
「何と言う事だ。まさか、金縛りの術か・・・?」
別の場所で、発煙筒が発射された。
(まさか、戻れっていうのか。)
アジサイ丸も長老の指示に従った。
また、アジサイ丸も別の気配を感じていた。
(これは、別の魔鉱石の気配がする。)
そこに向かっていた。
桜花も気づいていた。
「誰か来るっ!」
走り出して、桜花の元に到着した。
「あっ、アジサイ丸っ!」
「みんなも無事かっ!すまないが、みんなの力が必要なんだ。」
「ええ。わかってるわ。」
スバルも猛獣に近づいてから戦うことが出来ないようだ。
緑の発煙筒が発射された。
「これは、他の忍びが長老と合流することに成功したのか。」
また、黒の色をした発煙筒が発射された。
「わかったぜ、長老っ!」
「えっ、どういうことなのっ!」
「黒の発煙筒は、魔鉱石を持つ代行者に頼むとお願いされている。猛獣を倒してくれと。」
角之助も血が騒いでいた。
「俺も戦う気まんまだぜ。」
スバルは、戦う前に超モードになることを勧めた。
「みんな、魔鉱石の力を使って、戦うんだ。」
「「「おうっ!」」」
5人揃って、輝きだした。
「超光・桜花っ!」
「超水・スバル・アクアっ!」
「超土・土石器っ!」
「超火・角之助っ!」
「超木・ヒマワリ丸っ!」
大樹木から飛翔し、大型の猛獣に向かって行った。
ドシンと足音の地響きが鳴り、木々を枯らす息吹を巻き散らかせ続けていた。
みんなもその光景に驚いていた。
ヒマワリ丸も怒りが湧いた。
「おのれっ!よくも故郷をっ!」
桜花も同じ気持ちだ。
「ヒマワリ丸っ!いつか立ち直らせよう。」
「ああ。奴らを倒してからな。」
みんなも頷いた。
猛獣の進行し、緑色に囲まれている木々も全て枯れてしまい、樹木もさらっと灰になっていた。
「グハハハハっ。いいぞっ。もっと枯らすんだ。」
目の前に5人の代行者が進行を阻止された。
「そうはいかないわよっ!」
桜花が問いだした。
「桜花、いくぞっ!」
スバルも準備の合図をした。
「ええいっ!蹴散らしてしまえっ!」
猛獣の吐息を吐き出す瞬間だ。
「ぶわぁぁぁぁっ!」
「アクア・ディメンジョンっ!」
スバルの水の壁を展開した。
「かたじけないでござる。」
ヒマワリ丸、桜花、角之助は、危機一髪だった。
土石器は、全身体に土の鎧を纏っていた。
吐き出された息吹が晴れた瞬間に土石器の武装を解除し、呼吸した。
「苦しかったな。」
「大丈夫っ!土石器っ!」
「うん。大丈夫。」
スバルは、考えた。
「そうだ。土石器。今のを身体に纏って、上空から攻撃できるか。」
「やってみる。」
土石器は、スバルの提案に従い、空高く飛び上がった。
「おいっ、何をするつもりだっ!」
角之助は、剣を抜き、集中した。
「はぁぁぁっ!超火炎・紅蓮斬撃っ!」
縦に曲線を描いて、攻撃し始めた。
「はっ!!!」
Dr.ガイの魔力が残っており、闇の鉄壁を展開した。
「ぐぬぬぬっ!力不足か。」
ベツコノハ仙人もDr.ガイに魔力を足した。
「はぁぁぁっ!」
弾かれて相殺された。
「何と言う事だ。」
角之助も驚いていた。
空から土石器が急降下し、猛獣の背中に激突した。
Dr.ガイは、その衝撃で弾かれ、土石器は、桜花の元に戻った。
スバルは、今だチャンスと桜花に声を掛ける。
「桜花、一緒に合わせるぞっ!」
「ええ。」
スバルの水の槍を構えて、集中し、水の球体を作りあげた。
「水龍・波動派っ!」
ベツコノハ仙人と猛獣に囲んだ。
桜花も剣を構えて、魔力を集中した。
「シャイニング・ヒール・スーパーっ!」
囲んでいる水に向けて、光の攻撃を当てた。
ぶつかった瞬間に大爆発した。
猛獣は、姿を消し、コノハ仙人が元に戻っていた。
「あっ、あれっ!ワシは、どうしたんだ。」
ヒマワリ丸は、コノハ仙人に近づいた。
「コノハ仙人っ!」
「すまないな。ワシは、動けん。」
「いえ。仙人様がご無事で何よりです。」
しかし、大樹木の頂上も枯れているのである。
すると、赤い発煙筒が発射された。
ヒマワリ丸もそれに気づいた。
「なっ、なんだっ!」
別の方向で、Dr.タニック号が現われた。
「ふははははっ!奴の主を倒せるぞっ!」
しかし、Dr.タニック号の様子がおかしかった。
「あれっ!こいつら何をやっているんだっ!」




