第48話
Dr.ガイの様子では・・・。
光の属性世界から逃げて来たDr.タニック号も相変わらず、ぼろ船だ。
どこかの属性世界で潜み始めている。
近くに着いたのが、木の属性世界だ。
海辺の岸で木の属性世界の忍びに見つからない様に修理をし始めていた。
船員が乗っているサイボーグ1・2号に修理をさせている。
また、タツミゾンビも修理の作業に取り掛かっている。
「ぐぬぬぬ・・・。」
Dr.ガイもミサイルから弾き返されて、苛立っていた。
「ぐぬぬぬ・・・。おのれぇぇっ!!!」
Dr.ガイの個室で引きこもっていて、コーヒーメーカーが出来上がっているアラームが鳴った。
カップを取り出し、何本かシロップを入れていた。
Dr.ガイの味覚は大丈夫なのか。
「うむ。ワシの味覚が分らなくなってきたな。」
苛立ちを抑えて、次の作戦に決行することを考えていた。
「そうだ。ワシが、占ってみよう。」
その瞬間にDr.ガイの姿が変わった。
「占い師ガイ。」
デスクの上に小さなクッションを敷き、水晶玉を置いた。
占い師ガイは、両手に水晶玉をかざして、今後の世界について、占い始めた。
「ぐぬぬぬ・・・。写れっ!」
水晶玉も反応が無かった。
ふと思いついたのが、占い師ガイの魔力に漆黒の魔力があることを思い出した。
「そうか。一度、漆黒の魔力を与えられて、生きながらえることが出来たんだ。まだ、残っている漆黒の魔力を水晶玉に流し込んでみよう。」
占い師ガイも集中し、精神統一を始めた。
占い師ガイの身体も漆黒の魔力が発揮し、水晶玉に注ぎ込んだ。
水晶玉から、漆黒の魔王の姿を現した。
「おおっ。これは、ワシの未来が待っているぞっ!」
占い師ガイは、漆黒の魔王が現われることで、嬉しくなっていた。
数日後、Dr.タニック号の修理が完了し、機関室を立ちあげていた。
「おっしゃー。目標、雷の属性世界に向かうぞっ!」
Dr.タニック号が、出航し、問題なく不備も無かった。
その瞬間に空の様子がおかしくなり、雷の属性世界に怪しげに暗くなっていた。
また、暗くなっている雲の周りで、漆黒の魔王の姿が映っていた。
「ほほう。雷の属性世界も混乱している瞬間がチャンスだ。」
その瞬間に大型の雷が鳴っていた。
その為、雷の属性世界で住んでいるみんなもおびえていた。
だが、雷の代行者のエルナも動いていた。
雷の属性世界のみんなもエルナがいれば、何も怖くないと思っていた。
避難誘導も進んでおり、城内か地下に避難していた。
いつまでもつのかは、わからないままだ。
光の属性世界で寝泊まりしているシーホープ号は、すでに朝になっていた。
桜花は、朝になって、みんなを起こした。
「みんな、朝だよ。」
みんなも桜花の声に起きた。
みんなも持ち場に入り、出航の準備をしていた。
スバルは、手動室に入り、足漕ぎに座り、回転方向を逆にして、船を港から離れさせた。
ナイトも良いタイミングでスバルに合図をした。
「いいぞ、スバル。出てきて帆を張ってくれ。」
足漕ぎを止め、帆を張ってきた。
風に乗せられ、ゆっくりと前進し始めていた。
「私達は、土の属性世界に向かっても良かったのかしら。」
「ああ。そうだな。土藁氏にもう一度旅が出来る様にお願いしようかなと思ってる。」
「そうね。」
もうすぐ、土の属性世界が見えてきていた。
ラリットを握っているナイトは、土の属性世界が見えてきていることに報告し始めていた。
「おいっ!土の属性世界が見えて来たぞっ!」
桜花も土の属性世界に上陸することに賛成していた。
近くの港に着けて、上陸した。
「俺達は、土の城に向かって、土藁氏の力が必要だと説得してみる。」
「おう。船のことは、俺達の任せろ。」
「頼んだわ。ナイト。みんな。」
「任せろ。」
「帰って来てね。」
「料理も作っておくね。」
桜花とスバルは、土の城に向かって行った。
すると、土の属性世界の街中で、騒ぎが起きていた。
「「「わああああああっ!!!」」」
桜花とスバルも様子を見ていた。
「スバル。あれは。」
「ああ。光の属性世界と同じのようだな。」
馬車に連れられているのは、土の王“ガルダ”が戻ってきた。
「ここは、土の城に行ってきた方が良いわね。」
「そうだな。俺達も今の世界で大変なことになっていることを報告しなければならないからな。」
「うん。」
街中を通ったのは良いが、あっという間に半日となっていた。
途中で街中の店に寄り、食べるものを購入していた。
距離的にあるから、その場しのぎに近いのだろう。
土の城に到着した桜花とスバルは、土の門に兵士が待ち構えていた。
「土の城に何か御用でしょうか。」
「はい。私達は、この様な者です。」
桜花は、懐から全世界入国の会員証の書類を提示した。
「これは、光の属性世界の王様からの印が刻印されているぞ。」
兵士は、慌てて門を開けた。
「これは、大変失礼いたしました。どうぞ城内にお入りください。」
桜花とスバルは、土の城に入った。
土の城の王室では、ガルダと土藁氏が話していた。
「土藁氏よ。王の代理、ご苦労であった。みんなを平和に維持することを感謝する。」
「はい。留守の間にお疲れ様でした。」
「ありがとう。土藁氏には、大きなお役目をさせてあげようと思っている。」
王室の扉でノックの音が鳴り、兵士の声がした。
「失礼します。お連れの桜花様とスバル様がお見えになりました。」
「通してくれ。」
扉が開いて、ガルダの元にひれ伏した。
「よいよい。楽にしたまえ。」
「恐れ入ります。」
「まぁ、久々の再会だ。わっちが留守の間に其方達は大変だったのだろう。」
桜花と土藁氏は、顔を見合わせた。
「土藁氏。」
「桜花。」
ガルダもそろそろ本格的な話を進めようとした。
「では、桜花も加わったことだし、本題を話そうか。」
桜花、スバル、土藁氏は、ガルダの前に注目した。
「其方達に大きな課題をやってもらいたいことがある。得体もしれない魔王の噂が出てきている。その
為、代行者である土藁氏には、桜花殿と同行して、全世界を救ってもらいたい。」
本格的に大きな課題だ。
だが、土の属性世界で土の代行者がいなくなってしまうと大変なことになるのではと思っていた。
「しかし、オラがいなくなってしまったら、土の属性世界は、どうなるのでしょうか。」
「そのことについては、心配はいらない。うちの兵士とわっちが戦うまでだ。また、わっちは、土の属性世界を護ることにする。」
土藁氏は、ガルダの言っていることを納得した。
「土藁氏は、いつでも旅立つ準備を行ってくれたまえ。」
「うん。わかった。」
土藁氏も了承して、代行者の3人は、王室を退室した。
「わっちは、土藁氏に辛い思いをさせてしまっていたな。ただ、今の仲間達がいることで心も和らいでいるだろう。」
「そうね。家の弟が本当にごめんと思っているわ。」
土朱里もそう思っている。
「土朱里には、わっちの秘書官にやってもらいたい。」
「はい。お役目を承ります。」
ガルダの話に乗り、土朱里も秘書官を引き受けた。
桜花達は、シーホープ号に戻り始めた。
「土藁氏。本当に良かったの。」
「うん。オラは、今の話を聞いて、得体の知れない魔王がいるのかもしれないと話していたよね。」
「ええ。それに漆黒の塊が無くなったことで、一時的に解決することが出来たのだと思うわ。それに本当の得体の知れない魔王がいつ現れてもおかしくないわ。」
「うん。留守の間に8代会談で沢山のことを話していたんだ。」
「そうね。私は、一部のことしか聞いていないわ。」
「オラは、大事なことを聞いたんだ。漆黒の塊について、それぞれの源を吸い取られたと言われていた。」
「そうだったのね。漆黒の塊を倒したけど、その後の消え方は、不自然だったと思ってたわ。」
まさかと思うが、漆黒の魔王の手によって、吸収してしまったようだ。
長い話をしてしまって、港に着いていた。
「みんな、ただいま。」
「おかえり。土藁氏。」
甘恵も迎えてくれていた。
みんなも船に乗り込み、出航は、後日となった。
戦いに備えて、休息も必要だ。
Dr.ガイは、雷の属性世界に上陸していた。
引きこもって、水晶と睨み合って、漆黒の魔王の後を追っていた。
「ふむ。漆黒の魔王の行方は、まだ、薄いね。」
雷の属性世界の様子では、すでに鈴谷の奥方様がいらしていた。
奥方様の名は、クシナとなに名乗っていた。
Dr.ガイは、個室から出て、雷の属性世界の様子を眺めていた。
「なんか、騒がしいね。」
雷の属性世界で支援活動を行っていた。
王の鈴谷と奥方のクシナも支援活動に参加していた。
「俺は、王室でじっとしていなければならないが、そうも言ってはいられないな。」
「わかっているわ。あなたがそう望むのなら。」
雷の属性世界で貧困な生活を抱えているのだからだ。
鈴谷の兵士達も協力的で、一般市民にも良好的だ。
「クシナ。城に戻ってもいいぞ。」
「あなたは、大丈夫なの。」
「ここは、俺に任せておけ。」
クシナも言われた通りに馬車に乗って、雷の城に戻っていった。
途中で、真っ白な犬が倒れていた。
「止めてっ!」
慌てて、馬車から降りてきた。
「しっかり。しっかりして。」
「クルル・・・。」
「まあ、こんなにやせ細って・・・。そうだ。私の城に運び込もう。」
馬車に乗り込み、雷の城に運び込まれた。
「おのれぇぇっ!!!忌々しいやり方をしおって。」
Dr.ガイは、考えていた。
「ワシは、このまま、雷の属性世界に潜入するぞ。タツミゾンビは、船を任せる。」
「うす。ガイガイッサーッ!」
Dr.ガイの身体を纏って、宙を浮かせた。
気づかれない様に侵入した。
(あれは、怪しい様子だな。)
1台の馬車に気づいて、雷の城に到着していた。
先程拾ってきた真っ白な犬は、雷の城に運び込まれた。
真っ白な犬は、世話係に身体をきれいに洗われた。
「きれいになったわね。大丈夫かい。」
「ワンッ!」
「まあまあ、元気になったわね。」
「ワンッ」
すると、真っ白な犬は、手を添えて、何かが出て来た。
「まぁ、こんなにたくさんの金貨を・・・。」
クシナも驚いていた。
もしかしたら、お礼に支えてくれると思っていた。
Dr.ガイは、雷の城の窓を覗きこんで、クシナの様子を見ていた。
(ふむ。このままだと平和が続いてしまったら、漆黒の魔王が現われなくなるな。)
Dr.ガイは、このままクシナに催眠術をかけられる瞬間を待っていた。




