第40話
(これで、木の属性世界も平和になったな。)
またしても、悪夢が出てくるようだ。
桜花達は、火の属性世界に到着し、上陸した。
「角之助。火の属性世界に着いたわ。」
「そうか。いろいろとすまなかったな。」
火の属性世界に上陸したことで、漆黒の塊を未然に倒してゆくのである。
ところが、港の前に火の結界が張られていた。
角之助も確信していた。
「まさかっ、アグラスがやっている様だな。」
みんなは、足を止めた。
火の結界を触れてしまうとやけどの可能性があったからだ。
そこで角之助の火の魔鉱石をかざして、結界の扉を開けた。
「みな、急いで中に入るんだ。」
シーホープ号の仲間達も急いで、内側に入った。
だが、微かな漆黒の邪気が見えてきて、急いで閉じた。
桜花も気づいた。
「あれは・・・。」
「ああ。あれは、漆黒の邪気の可能性があるからな。」
桜花も仲間達の様子を確認し、漆黒の邪気が身体を瞬時に確認した。
「良かったわ。邪気に感染されていなかったわ。」
もし、感染されていたら、意識を乗っ取られているのであろう。
火の城に向かい、アグラスは、健在だろうか・・・。
港から歩き始めて、街中を通った。
火の属性世界の一般の市民は、黙々と働いている。
「スバル。みんなも働いているわね。」
「ああ。漆黒の塊で静かにしているのであるな。」
その為、漆黒の塊でおびえている。
仲間達も火の城に到着し、兵士達もいなかった。
角之助もいるはずだと思っていた。
「んなバカな・・・。」
みんなも唖然としている。
しかし、門の前に案内放送によって、質問されていた。
{其方達よ。我が国に何か用か?}
その様に質問されていた。
角之助は、門の前に立ちはだかった。
「俺が角之助だ。」
{角之助は、わかったが、その他は、何者だ。}
桜花は、懐の許可証を取り出し、高い窓に見せつけた。
{あああ、これは、申し訳ございません。城内へ・・・。}
火の城の扉が開き、桜花達も城内に進んだ。
城内の案内人が現われ、代行者達は、王室に誘導され、残った仲間達は、個室の部屋に連れて行った。
案内人の執事は、王室の扉にノックした。
「失礼します。桜花様をお連れしました。」
「入れっ!!」
扉を開けて、アグラスの前にひれ伏した。
「頭を上げてくれたまえ。」
桜花達も頭を上げていた。
「さて、本題に入ろうか。我が国で大変なことになっている。謎の黒い邪気が漂っておりまして、我々の兵士と戦士も歯が立たなかった。」
そう、ダイナとローラーも戦っていたが、漆黒の影が多く出現していた為、いつになれば、恐ろしい事
態を治めることが出来るのか。
「申し訳ないが、火の属性世界が力不足の為、力を貸してください。」
角之助も火の属性世界が大変なことになっていることに放っては置けないのであろう。
「俺も故郷が無くなることと全ての世界がかかっていることを考えれば、何としてでも救うことが必要のようだ。」
「私も協力させてください。角之助と戦った仲間だから。」
「俺も異論はない。」
3人の代行者は、火の属性世界を救うことを誓っていた。
だが、火の城の外に異変が起きていた。
地響きが鳴り、火の城にも上下に揺れていた。
「なっ、なんだ。」
アグラスも異変に気付いて、城内の兵士に伝声管で聞きつけた。
「何事だ。」
「申し訳ございません。情報不足の為、お伝えすることが出来ませんでした。まさかと思いますが、謎の黒い邪気の仕業なのかと。」
「そうか。ご苦労だ。そのまま、監視したまえ。」
「ははっ!」
アグラスは、桜花達に向けた。
「桜花殿。謎の漆黒の邪気を探し出して、今の事態を止めて欲しいんだ。それが出来たら、後ほどお礼を申し立てる。」
「わかりました。そのことなんですけど、漆黒の塊の仕業だと思います。火の一般市民を避難させて、安全なところまで誘導してください。」
「うむ。承知した。」
桜花達は、王室を出て、漆黒の塊のある場所に向かった。
その間に代行者の能力を強化し、飛翔した。
桜花は、漆黒の塊のある気配を感知し、足跡を追っている。
桜花ももしかしたら、港がある場所の真後ろにあるのだと思っていた。
「港のある場所に向かい側にあると思うわ。」
「そうだな。行ってみよう。」
「ああ。俺も曲げねぇ。」
桜花達も港の離れの奥の崖まで向かって行った。
近づいた瞬間に漆黒の塊の気配を感じた。
「間違いないわ。そこにあるわ。」
「おし、みんな行くぞっ!」
「「おうっ!!!」」
桜花達は、それぞれの魔鉱石を利用し、超・モードになる。
そして、火の結界から出て、漆黒の塊が、崖の隙間に引っかかっていた。
桜花達が、近づいた瞬間に漆黒の塊の反応が高まり、警戒しているように漆黒の影を出してきた。
「まだ、懲りないわね。」
つまり、桜花達に懲らしめられる訳にはいかないと感じたようだ。
漆黒の影も倒された瞬間に新たに漆黒の巨人を展開した。
「グオオオオオっ!!!」
足踏みをしながら、火の属性世界を揺らされていた。
「このままだとまずいわ。」
「ああ。俺の故郷もぶち壊されるにも叶わないからな。」
スバルは、漆黒の巨人に足元を水で濡らして、動きを止めさせると思っていた。
「アクア・スプラッ・・・」
「待て、スバル。火の属性世界を崩させるつもりか。」
スバルの構えを止め、漆黒の巨人に向けることを止めた。
「ここは、俺に任せろ。」
角之助は、剣っを抜いて、火の魔力を集中し、剣の周りに鋭い火の刃となっていた。
飛翔しながら、漆黒の巨人に横切って、多く切り裂いた。
しかし、切り裂いた部分は、すぐに回復した。
スバルも思っていた。
「それだけじゃ、だめだ。俺も加勢するぞっ!」
スバルも角之助と同じく、水の槍に水の魔力を集中し、槍の周りに鋭い水の刃となった。
スバルと角之助は、同じく切り裂き、胴体を真っ二つに割った。
その瞬間、漆黒の塊があった。
スバルと角之助は、それを見つけて、追っていた。
同じく、胴体もすぐに回復した。
角之助もふらついた。
「ぐっ、これじゃ、きりがない。」
「そうだな。また、回復してしまう。」
桜花は、スバルと同じことをしようと考えていた。
桜花の剣を取り出し、光の魔力を集めて、漆黒の巨人の真上に飛翔した。
光の能力を十分に集めて、光の剣をかざして、強い光を放った。
「シャイニング・ソード・フラッシュ!!」
漆黒の巨人は、桜花の光でよろつき、時間が止まったように固まった。
桜花の光の属性の能力も計り知れなかった。
桜花は、いつまでもつかは、わからなかった。
スバルも一刻も争うようだ。
「急げ、桜花が止めてくれているから急いで核を壊さねば・・・。」
「ああ。俺も同感だ。」
スバルと角之助は、同じことを行い、胴体を狙って、2人同時に切り裂いた。
真っ二つに切り裂いた瞬間、漆黒の塊が現われた。
「行くぞ。アクア・スラッシュっ!」
「おうっ。真剣・火炎斬っ!」
それぞれ、剣と槍を振り払い、核を外に出した。
スバルは、近づいて槍を指したが、漆黒の塊の結界が強まり、貫くのも程遠かった。
「ぐっ、これは固い。」
角之助もじっとしてはいられなかった。
「同時に行くぜっ!」
「おうっ!」
スバルと角之助は、漆黒の塊を同時に破壊を試みた。
それでも漆黒の塊の結界は、堅かった。
最後まで、振り絞って、貫こうとした。
「「はぁぁぁぁぁっ!」」
やっとの思いで貫き、漆黒の塊もひびが割れ、確実に破壊された。
そして、漆黒の巨人も霧のように姿を消していった。
桜花も力を尽き、身体にも影響が出ていた。
「はぁ、はぁ・・・。」
スバルと角之助も桜花を救出し、残っている体力で火の城に向かうことだ。
角之助がいることで火の結界をするりと通り抜けた。
(これは、まずいな。急がねば・・・。)
スバルと角之助も一刻も早く、休ませねばと判断した。
巡回中の火の兵士は、三人の代行者の姿を見かけた。
スバル達も火の城に到着し、着陸した。
超・モードから解除した。
出入口に近づき、すぐに倒れた。
城内の兵士は、監視塔でスバル達を確認し、すぐに城内に運び込まれた。
「急いでくれ、すぐに休ませろ。」
「「「ははっ!」」」
桜花、スバル、角之助も火の城に運び込まれて、個室に送られた。
火の城の城内に運び込まれてから数日が経つのだろう。
光の属性世界の様子では・・・。
漆黒の塊は、光の属性世界で密かに身を伏せている。
光の養分を吸い取って、漆黒の塊の本当の姿を覚醒するまで密かに奪っていく。
ホウル王者は、漆黒の邪気について、気づいている。
(このままだと、光の属性世界が終わってしまうな。)
光の属性世界の一般市民と兵士と警官も全員で避難することを決断した。
ホウル王者も王室の席から離れる訳には、行かなかった。
光の属性世界に結界を張ることにした。
また、光の属性世界の源は、一時的に吸い取られているようだ。
完全に吸い取っている様子がない。
潜んでいる漆黒の塊の周りの地上は、腐りきっている。
ホウル王者も光の代行者が駆け付けに来てくれと思っていた。
(桜花よ。一刻も早く、駆け付けに来てくれたまえ。)
光の属性世界が蝕まれる前に・・・。
火の属性世界の火の城で桜花が休んでいた。
まだ、桜花は、眠っていた。
その夢の中で、太陽の精霊天使が桜花を呼び掛けていた。
(桜花。光の属性世界が大変なことになっているのです。)
(私は、すべての漆黒の塊を何とかしなければ・・・。)
(そうですね。一刻も早く、光の属性世界にお越しください。)
(私は・・・。)
夢の中で足元に漆黒の霧が漂っていた。
(ああああああ・・・。)
火の城の個室のベッドで目が覚めた。
「はぁ・・・。変な夢を見たわ。」
身体を起して、個室から出た。
城内の執事から声を掛けられた。
「桜花様。お目覚めでしょうか。皆様が食堂でお待ちしております。ご案内します。」
執事の方に案内された。
食堂の扉を開いて、スバルの仲間達が席に座っていた。
「良かった桜花。」
仲間の元に集まった。
そして、アグラスが食堂に現れた。
角之助も驚いた表情だ。
「あっ、アグラス様・・・。」
「まぁ、良い。楽にしたまえ。」
もちろん、桜花達も驚いていた。
王室から離れてもいいのかと思っていた
「我輩は、其方達にお礼を申し上げる。」
アグラスの専用の席に座り、お礼の一言を行うつもりだ。
「食堂にお集まり、真にありがとうございます。先日の出来事で謎の漆黒の邪気を倒してくれて感謝を申し上げます。みなさん、本当にありがとうございました。城内の支給で宿泊と食事を免除いたします。」
本当にアグラスは、王としてのお役目をされているようだ。
「そして、漆黒の気配も無くなり、安心して普段の生活に戻れました。」
桜花達もアグラスの前に盛大な拍手をしていた。
「では、みなさま、食事を楽しんでください。」
アグラスの言う通り、食事をしていた。
食事を済ませて、桜花、スバル、角之助は、王室に向かった。
残りの仲間達は、港に向かわせて、出航の準備をさせることにした。
「失礼します。桜花様をお連れしました。」
「入りたまえ。」
扉を開いて、アグラスの前にひれ伏した。
「頭を上げてくれたまえ。」
同じく頭を上げた。
「先日は、本当にありがとうございました。」
「いえ、スバルと角之助と一緒に戦っていました。」
「うむ、それは良かった。これからも旅を続けますか。」
「はい。私たちは、漆黒の塊を未然に倒すことです。」
「そうか。桜花の答えは十分に伝わった。」
アグラスは、角之助のことを考えていた。
「角之助は、今の仲間達と共に旅を続けるのか。」
「はい。隊長の桜花には、感謝で一杯だ。俺も全ての世界が危ないと思い、世界を救うことを決意しました。」
「そうか。火の属性世界は、吾輩に任せよ。王としてみんなの役に立つために居続ける。角之助は、思う存分旅を続けて、仲間の為に戦ってくれたまえ。」
「仰せのままに・・・。」
角之助の意思も変わらなかった。
「そして、スバル殿。角之助のことをよろしく頼みます。」
「はい。お任せください。」
アグラスも息をのんで、3人を見送る言葉をかけた。
「では、代行者よ、健闘を祈る。」
桜花、スバル、角之助は、一斉に一礼をし、王室から退出した。
桜花達も急いで港に向かった。
歩いてもたどり着かないと判断し、それぞれの代行者の能力を利用し、飛翔した。
土藁氏達が乗っている馬車に追いつき、港で合流することにした。
桜花達は、先に港に到着し、船に乗り込む準備に入っていた。
その後、馬車が到着し、仲間達も船に乗り込んだ。
碇を上げて、出航の準備に入っていた。
いつもの様にナイトは、ペダルを漕ぎ、陸から少し離れた。
スバルも舵を握り、指示を出していた。
「ナイト、いいぞ。すぐに休憩に入りたまえ。次、帆を張れっ!」
「うん。」
土藁氏も帆を張った。
風に揺られ、前に進んだ。
次の目標地点については、決まっていなかった。
桜花は、思い出していた。
「スバル。私、光の属性世界に行きたい。心配なんだ。」
「そうか。一刻も早く光の属性世界に行こう。」
桜花も夢の中で光の属性世界で異変が起きていることを決断した。
桜花は、漆黒の塊の違和感に気づいていた。
(あれは、一体何だったのかしら。)
最初のころよりも、一段と強くなっていた。
まさかと思うが、他の属性世界で潜んで見つかってしまったが、倒された漆黒の塊も蓄積された傷と共
に一瞬で別の世界に移動されていたのかもしれなかった。
つまり、残された漆黒の塊も弱っている属性世界に狙われることになるだろう。
桜花、スバル、角之助も漆黒の塊の戦いで、船内の寝室で休憩していた。
桜花の故郷の光の属性世界に到着するまでが大変だ。
Dr.ガイの様子は・・・。
相変わらず海を渡っている。
(ふむ。このまま、まったりと過ごすのもいいのかもしれないね。)
そう、お尋ね者となっているのだと思っていた。
ふと、思っていたことがあって、闇の属性世界に戻ってみるのも悪くはないようだ。
「よっしゃ、ワシの闇の属性世界に向かうとするか。」
Dr.ガイも闇の属性世界がどうなっているのかが楽しみのようだ。
距離的に近いので、すぐに近づけて、上陸するようだ。
しかし、闇の属性世界があり得ない程に漆黒の霧に包まれていた。
「あれは・・・。」
何が起きているのも謎だ。
漆黒の塊で漆黒の霧を放出されているからだ。
久々にDr.ガイは、帰って来たからだ。
「ねぇ、ボス。この先気味が悪いんだけど。」
Dr.ガイは、怯むことは無かった。
「ええい。ワシは、実行するぞ。」
Dr.タニック号の力を展開するようだ。
「お主らは、避難用のコックピットに避難したまえ。」
「うす。ガイガイッサーッ!」
タツミゾンビと乗員も避難していった。
Dr.ガイの個室に入り、集中し始めた。
(よし、これで、大改造が出来るぞ。)
闇の属性の能力を利用し、Dr.タニック号に取り込んだ。
完全に吸い取ることが出来ず、船のボディを修復することにした。
もう一度、同じことをすることで、武器、弾薬の製造に専念できるようだ。
だが、漆黒の霧を吸収できなかった場合は、どうするか悩んでいた。
(おし、今のDr.タニック号を超える船にして、改造するのだ。)
Dr.ガイも精神を統一し、大型の船へと改造し始めたのだ。
大型戦艦の大和並みに大きくなり、大砲も半端なかったようだ。
Dr.ガイの精神で念じることで、大型の船で大砲も動かせれるようだ。




