第39話
何かを差し上げられるのである。
「アクアクイーン4世の許可証でございます。」
桜花は、質問してきた。
「あの・・・。それって。」
「桜花様の仲間達をそれぞれの宿泊を免除するための書類をお渡しいたします。」
水の属性世界を救ったおかげで、平和となった。
後に、スバルと土藁氏と角之助が目を覚ました。
それぞれ、王室に現れた。
「桜花。すまなかったな。」
「スバル。みんな。」
元気な姿で再会した。
「桜花様は、このまま出発になさいますか。」
「ええ。仲間達を集めて、出発します。」
アクアクイーン4世も納得した。
「それでは、兵士を使って、あなた達をお送りします。」
アクアクイーン4世の指示に従い、馬車に乗った。
港に向かう前にナイトと甘恵とセイウチと三夏を回収に向かった。
角之助が泊まっていた旅館に到着し、桜花は、旅館の女将に書類を差し出した。
「まあ、これは・・・。王女様のご命令であるのであれば・・・。」
旅館の様子では、忙しくなかった。
ナイト達も出入口に呼び集めて、帰り支度を行うことだ。
「ナイトさん、三夏さん、甘恵さんもお疲れ様でした。」
もう一台の馬車に乗り、港に移動した。
港に到着した桜花達は、船の整備をし、一日遅れで出航する予定だ。
「みんな、今日は、休んで明日出航するわよ。」
「「「おうっ!」」」
先程の旅館で、働いた分の疲れを癒すのだ。
だが、角之助は、自分の故郷が心配だ。
火の属性世界の様子では・・・。
漆黒の塊が気づかれない様に潜んでいる。
火の属性世界の源を吸い取って、成長しているのである。
また、属性世界の一般市民を心の闇に陥れさせることが目的だ。
まだ、その動きが見当たらない。
火の属性世界は、漆黒の霧の姿も無く、一日の業務に勤めていて、平和だ。
火の属性世界の王、アグラスは、事態が起きる前に結界を張った。
(とてつもない気配を感じたが、今の国で源が吸い取られていることに気づいたが・・・。)
アグラスも兵士と一般市民を巻き込むのを恐れて、結界を張っていた。
(角之助が戻ってきてくれたら・・・。)
それぞれの代行者と魔鉱石の力が必要になってきた。
アグラスは、ふと気づいた。
(そうだ。我輩の魔力で角之助の魔鉱石に反応することが出来れば・・・。)
アグラスは、火の魔鉱石をイメージして、助けを求める様に魔力を集めて念じた。
目の前に赤の小さな光が宙に浮いて、角之助の元に向かって行った。
これで、角之助が気づいてくれるのであればと願っている。
すでに一日が経ち、シーホープ号の出航の準備だ。
船長のスバルは、すぐに碇を上げて、舵に回った。
伝声管を利用し、足漕ぎでスクリューをまわした。
「いいぞ。ナイト。」
岸にぶつからない様に陸から離れた。
「おし、土藁氏、桜花、帆を張る準備だ。」
「「おうっ!」」
桜花は、固定しているロープを外して、土藁氏は、帆を張った。
「帆を張ったよ。」
「いいぞ。土藁氏。」
そして、シーホープ号は、出航した。
角之助は、先端の庭園に立っており、海の様子を見ていた。
だが、角之助の持っている火の魔鉱石が反応し始めた。
「んっ、なんだ。」
火の魔鉱石を取り出し、光り出した。
さらに、火の魔鉱石の色をした小さな光が角之助の元に現れた。
「これは・・・。」
角之助は、このことをスバルに話した。
「スバル、このまま、火の属性世界に向かってくれ。」
「わかった。みんな、火の属性世界に向かうぞ。」
「「「おうっ!」」」
角之助の願いを聞き入れて、火の属性世界に向かった。
水の属性世界の先は、2つ先だ。
水の属性世界、雷の属性世界、火の属性世界の順だ。
スバルと角之助は、こう考えた。
「今からだと雷の属性世界に通るからな。」
「ああ、俺もそう思っていた。」
つまり、雷の属性世界は大丈夫なのかと思っていた。
エルナもしっかりしているのか心配だ。
「一刻も早く、雷の属性世界に行ってみよう。」
「それもそうだな。角之助、すまないが雷の属性世界に寄り道をするぞ。」
「ああ、俺は、構わない。」
みんなで漆黒の塊を倒すことが優先だ。
8党の竜の地下講義堂の様子では・・・。
今の漆黒の塊が各属性世界に散らばっていると揉め合っているようだ。
光の竜は、今の状況についてどうするか考えていた。
「漆黒の魔王は、何を考えているんだか。」
漆黒の魔王も桜花達がいる世界をたどり着くには、邪悪な心を集めることだ。
闇の竜も民の属性世界が混乱に陥っていることに不安を感じた。
「このままだと、漆黒の魔王も思うがままのツボだ。」
つまり、漆黒の霧の展開が早くなっているため、闇の属性世界は支配されていた。
闇の竜も土下座させられるのも屈辱のようだ。
やむを得ず、頭を下げて、闇の属性世界を己自信で救うしかできないようだ。
「みんな、すまんが、この俺が闇の属性世界に向かうことにする。」
しかし、みんなの反対の声が出ていた。
光の竜も掟のことを話していた。
「今から行っても漆黒の塊と魔王の思うがままだぞ。己の属性は一体何だ。」
闇の竜も分かっているつもりだ。
「ああ、もしかしたら、漆黒の魔王の狙いが、心の闇を大きくするようだ。」
その為には、吸収しやすいと思っていた。
地下講義堂の竜が手出しをしてもいいのかと・・・。
雷の竜も黙っていられなかった。
「だとしても地上にいる属性世界がどうなってもいいのかと思っているのではないのかね。」
「「「俺達だって、思っちゃいないんだよ。」」」
言い出したみんなも固まった。
ただ、手出ししてでも全ての世界を維持が難しいのだろう。
それぞれの王と王女は、国を収めることがお役目のようだ。
闇の竜も納得出来ていなかった。
「このままだと闇の属性世界が崩れてしまう。」
闇の属性世界が、漆黒の霧に覆いつくされている。
光の属性世界と闇の属性世界の狭間があるのだからだ。
そう、ただ、祈る事しか出来なかったようだ。
雷の属性世界の様子では、最終的に雷の結界を展開するしかないようだ。
まさか、漆黒の塊が漆黒の霧を展開し始めるとは思わなかった。
鈴谷もやむを得ないと判断したようだ。
シーホープ号は、もうすぐ雷の属性世界に到着する。
港に着けるが、すでに漆黒の霧が覆っている。
すると、漆黒の軍団が現われる。
「上陸してから、厄介なことになっているわね。」
「ああ。ここは、戦うしかないな。」
残っている代行者は、超モードになるしかなかった。
4人は、集まって、複合魔法を行った。
「「「超・伝説・波動派っ!」」」
まっすぐ片を付けて、倒していった。
しかし、まだ、増え続けているようだ。
漆黒の塊も恐ろしい。
「キリが無いわ。」
「そうだ。桜花。俺達の水、火、土で囲んで、桜花は飛翔し、光の魔鉱石をかざしてくれ。」
「わかったわ。」
桜花は、飛翔し、地上には、スバル、角之助、土藁氏が魔鉱石をかざしていた。
魔鉱石の反応し、一瞬で漆黒の霧が消え去った。
漆黒の霧が晴れて、漆黒の塊のある場所があらわにした。
「桜花。まだ、行けるか。」
「ごめん。私は、もう限界よ。」
「すまない。無理をさせてしまった。」
「桜花。すぐにシーホープ号に戻ろう。」
土石器は、桜花を抱えて、船に戻った。
すると、結界が薄れて、解除され、エルナが現われた。
「久しぶりじゃない。」
「あれは・・・。エルナっ!」
エルナが先に向かったのが、漆黒の塊だ。
「それで、漆黒の邪気を倒すにはどうすればいいの。」
「エルナの雷の魔鉱石を利用して、攻撃するんだ。」
「オーケーっ!」
エルナは、雷の魔鉱石をかざして、超・モードとなった。
「超・雷帝・エルナっ!」
漆黒の塊が見えている為、そのまま向かった。
エルナは、己自信に魔力を込めて、両手に集中した。
「はぁぁぁぁっ!」
かき集めた雷の魔力が限界まで、大型の球体に膨れ上がった。
そして、漆黒の塊に向けて、放った。
放った大玉の雷は、漆黒の塊に当てて、分解する様に浄化してしまった。
桜花は、漆黒の塊の気配もなく、漆黒の霧も跡形も無く静まった。
エルナは、魔力を使い過ぎて、宙に浮いたまま、落下し始めた。
スバルと桜花は、エルナを受け止め、地上に着地した。
「このまま、シーホープ号に運び込むぞ。」
「ええ。」
桜花もスバルの意見に賛成し、港に向かった。
なぜなら、雷の城までたどり着くには、距離があるからだ。
港に到着し、船内に運んで、超・モードを解除し、寝室に入った。
桜花も解除し、すぐに倒れてしまった。
やはり、魔鉱石の力を使ってしまった代償も重かった。
雷の城の方では・・・。
鈴谷は、漆黒の気配が無くなっていることに気づいて、雷の結界を解いた。
気づけば、エルナの姿が無かった。
(戦ってから戻ってくるはずだったが・・・。)
鈴谷も王室の席から離れる訳には、行かなかった。
城の外の方では、働いている一般市民の監視を行わねばならないのだ。
また、日報を確認して、おかしな動きを訂正する仕事を担っている。
鈴谷の指摘で、働き方を変えることで、平和となっていた。
国のことを考えなければ・・・。
鈴谷も小型の鐘を持って、城内の執事を呼んだ。
「お呼びにより、参りました。」
「グスル。過去の日報で不正は、無かったかな。」
「はは、特に残業の様子といつもの日常で働いております。」
「そうか。グスル。みんなを使って、日報と帳簿と日誌を照らし合わせてくれたまえ。時間が開いたらな。」
「畏まりました。」
グスルは、王室から退出した。
(ここから動きたいが、離れる訳にはいかんのだ。)
雷の属性世界の一般市民が頼りだ。
雷の属性世界の街中では・・・。
大型の発電所で、働いて回している。
大型の蓄電池で、昼夜問わず電気を利用することが出来る。
鈴谷の命令で、定時まで雇用することになっているからだ。
責任者は、日報と出勤簿を提出しなければならないのだ。
しっかりしているようだ。
港の方では・・・。
朝になって、エルナは、目を覚ました。
「あれ、ここは・・・。」
三夏は、食事を運んで、気づいたエルナに声を掛けた。
「あっ、気が付いた。」
「ええ、いい匂い。」
「朝食を持ってきたよ。」
「あっ、ありがとう。」
エルナも仲間達のことを感謝しかなかったようだ。
「あの、ご飯ありがとう。みんなも・・・。」
「だって、漆黒の塊を浄化出来て、良かったよ。」
三夏は、部屋を出た。
三夏も桜花達に朝食を配膳した。
エルナも食事が終わり、決心した。
「みんな、ありがとうございました。童は、雷の城に戻ります。」
「本当にいいのか。」
「はい。童は、鈴谷の王が待っているのかもしれないが、急いで戻らないといけなくなった。」
「そうか。では、言い訳は、どうするか。」
「鈴谷の王も分かっているのだと思うが・・・。」
「それもそうか。俺達は、火の属性世界に向かうところだ。」
「わかった。いつでも呼んでくれ。」
エルナも飛翔し、雷の城に戻りはじめた。
桜花もこのままでは、いけないと思っていた。
「みんな、そろそろ、出航の準備を。」
「「「おうっ!!!」」」
桜花達は、船の出航準備に取り掛かってきた。
帆を張る段階に入っていた。
スバルの合図でナイトにスクリューを回させた。
舵を回して、陸から離れ、出航した。
雷の城の方では・・・。
エルナも雷の城に到着し、鈴谷に漆黒の塊のことについて、報告をしていた。
「鈴谷様。漆黒の気配については、浄化いたしました。」
鈴谷は、エルナの言葉を聞いて、納得したようだ。
「そうか。重要な漆黒の核のようなもの事態は、倒せたのか。」
「はい。スバルのアドバイスで倒すことが出来ました。」
「そうか。雷の属性世界が平和になったんだな。」
「はい。童は、業務に当たります。」
「うむ。精進せよ。」
エルナも鈴谷の為に尽くすようだ。
Dr.ガイの様子では・・・。
木の属性世界に到着し、隠れてDr.タニック号の修理を行っていた。
「うむ。奴らを撒いたか。」
まだ、安心できなかった。
(木の属性世界の忍び達から見つかる訳には・・・。)
速やかに修理するしかないようだ。
不足している資材を取り出して、修理している。
Dr.ガイの個室で、精神統一しているように集中している。
Dr.タニック号の鉄と資材の再構築を行っている。
まさに闇の属性の魔力も恐ろしい。
もし、魔力の気配に気づかれたら、ひとたまりもない。
サイボーグ達も一部の修理も完了し、親方の元に報告しに行った。
「親方、機械室の修理も終わりました。」
「うむ。後は、ワシに任せときな。」
Dr.ガイは、闇の魔力を最大限に開放し、故障した全てを直していった。
しかし、木の属性世界の忍び達も気づかれてしまい、一斉に集まっていた。
「あれは、Dr.ガイの船だ。」
アジサイ丸もやってきた。
「おのれ、Dr.ガイ。いつまで気が済めば収まる。」
「ワシのやりたいことをやっているのだけだぞ。」
「親方、いつでも発進できますぞ。」
「構わん。発車しろ。」
「「「ガイガイッサーッ!」」」
サイボーグ達も持ち場に戻り、Dr.タニック号を発進させた。
アジサイ丸も木の属性世界が大変なことになると判断し、結界を張ることにした。
「廃棄ガスを入らせるな。」
「「「はっ!!!」」」
アジサイ丸は、身体と木の魔鉱石の能力を利用し、木の属性世界全てに張った。
「「「おおおっ!!!」」」
Dr.ガイは、背後を振り向き、嫌な感情を出していた。
「お、おのれっ!こざかしい真似を・・・。これでもくらえっ!」
前にある操縦の機械のボタンを押して、ミサイルを発射させた。
(ぐっ・・・受け止めきれない。)
「はっ!!!」
ナノハナ丸は、アジサイ丸の結界の外のミサイルを一部の結界を展開させた。
「長っ!!」
「お前は、今の国を守れっ!」
Dr.ガイは、ミサイルを破壊されたことに苛立っていた。
「おのれぇぇぇっ!」
もう一段、ミサイルを発射させた。
「ぐっ、複数のが防ぎきれない。」
駆け付けてきてくれたのは・・・。
コノハタロウとモミジロウだ。
「長っ。拙者も支えになります。」
「コノハっ!」
「あっしも木の属性世界が荒らされるのもいやだからね。」
「おっ、お前たち・・・。」
ナノハナ丸は、コノハタロウとモミジロウに力を合わせて、木の波動を展開させた。
「「「はぁぁぁぁぁっ!」」」
大玉の様に大きくなり、Dr.タニック号に向けた。
「なっ、なんだっ!!」
Dr.ガイは、よけようとするが、そのまま当たってしまった。
「おのれっ、全員、撤退だっ!」
Dr.タニック号は、そのまま撤退してしまった。
アジサイ丸は、様子を見ながら、静まっていた。
「拙者達は、助かったのか。」
アジサイ丸も安心出来なかった。
(このまま、排気ガスの侵入を避けたいところだ。)
アジサイ丸は、結界を解き、地上に着いた。
両手を合わせて、素早く印を結んだ。
「忍法っ!風流の術っ!」
残っていた排気ガスを忍術で追い払った。




