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第35話

 「ああ。今も大変なことになっているんだ。拙者は、木の魔鉱石が必要なんだ。」


 「ここまで来たということは、受け入れることにしたんだな。」


 「ああ、拙者にしかできないことをやり遂げるしかないからだ。」


 ある場所では、木の属性のささやきの庭園と呼ばれているのだろう。


 ヒマワリ丸も目の前の光に近づき、木の魔鉱石を手に入れる準備に取り掛かった。


 だが、木の魔鉱石の輝きから包み込まれた。


 前回の土の属性世界で同じことが起きていた。


 「其方は、何を望むのか。」


 「拙者は、全ての世界を救うことを決意した。」


 「其方は、周りが見えて来たのか。」


 ヒマワリ丸も仲間達の支えのおかげだと思っていた。


 「拙者も全ての世界が危機に陥っていることで、みんなの仲間のおかげで、支え合っています。だからこそ、拙者は、みんなの為に未来を築き上げたい。」


 「其方の答えは、よくわかった。其方に木の魔鉱石を授けよう。」


 輝きの間も晴れて、ささやきの庭園に戻っていた。


 そして、強くなっていた魔力も収まっていた。


 「おお。魔力が弱まってきたようだ。」


 その為には、全ての属性世界では、同じにするしかないようだ。


 ヒマワリ丸もまっすぐな気持ちの役目も終わり、アジサイ丸へと戻ったのだ。


 木の魔鉱石は、アジサイ丸に質問してきた。


 (其方は、本当に良かったのか。)


 (ああ、本当に良かったのさ。拙者の心が砕けない限り、迷いはない。)


 木の魔鉱石もアジサイ丸の意思に従い、木の魔鉱石を差し上げた。


 そして、アジサイ丸が手にしているのが、木の魔鉱石だ。

 「手に入れたのかな。アジサイ丸。」


 「はい。拙者は、木の属性世界が大変なことになっているから、ここに残る。」


 「そうか。お主も決心がついた様じゃな。」


 アジサイ丸も頷き、ささやきの庭園から出た。


 出た瞬間、木の属性世界の結界が解き、解放されたかのように消えていった。


 「外の世界の空気は、良いものだ。」


 アジサイ丸もそう思っていた。


 シーホープ号も港前に木の属性の結界が解けている様子を眺めていた。


 「えっ、あれは・・・。」


 桜花も気づいて、木の属性世界に入れると思っていた。


 「アジサイ丸を迎えに行くわ。スバルはどうするの。」


 スバルは、ダンベルを持ちながら、鍛えていた。


 「ふん、ふん・・・。俺も行こうぜ。」


 「ダンベルを置いてから準備しなさい。」


 「はーい。」


 すぐにキャプテン・スバルと変わった。


 角之助は、シーホープ号に残り、襲撃される可能性があったからだ。


 「俺は、船に残る。また、奴が現われるのかもしれないからな。」


 「わかったわ。」


 桜花とスバルは、木の属性世界に入っていった。


 アジサイ丸は、無事であって欲しいと思っていた。


 二手に分かれて、探すのも危険な行為のようだ。


 漆黒の魔王の様子では、まだ、桜花達のいる世界に到着するまでは、程遠い。


 再び、漆黒の霧を8つの属性世界に振りまくようだ。


 「グググ・・・。それぞれの結界が解けたのなら、地盤もゆがめられる。」


 漆黒の霧の塊をそれぞれの属性世界に忍ばせた。


 漆黒の魔王も8つの世界に放って行った。


 「グググ・・・。到達するまでが楽しみだ。」


 また、羽化が出来るきっかけで、漆黒の邪気を集まるまで、時間の問題だ。


 落下してきた漆黒の塊は、一瞬消えて、桜花達のいる世界へと向かっていた。


 到達した瞬間に、空の様子が暗くなり、不気味な雷が全ての属性世界に落下した。


 雷も収まり、気づかれない様に忍んでいる。


 木の属性世界にいる桜花とスバルは、異変に気付いて、あとを追った。


 「スバル。何か落ちてこなかった。」


 「ああ。不気味な気配がしたな。」


 「もしかしたら、木の属性世界が大変なことになるのかもしれないから、行ってみよう。」


「そうだな。そこに向かおう。」


 桜花とスバルは、落下した場所に向かって行った。


 木の属性世界の忍び達も同じ場所に向かっていた。


 桜花とスバルは、決断した。


 「桜花っ!魔鉱石を使おう。」


「ええ。」


 桜花とスバルも魔鉱石を使い、漆黒の霧に立ち向かう準備をしていた。


 「超水・スバル・アクア」


 「超光・桜花っ!」


 超モードになり、飛翔し、一刻も早く事態を治めようとする。


 すると、漆黒の霧が噴出し、源に向かった。


 「スバル、大変よ。」


 「ああ。急がねば。」


 漆黒の霧が広がってしまったら、木の属性世界も危うくなる。


 そして、木の属性世界の源を吸い取られてしまう可能性があったからだ。


 桜花とスバルは、落下した漆黒の塊の場所にたどり着いたようだ。


 「スバル。あれは・・・。」


 「ああ。あれが漆黒の源のようだな。」


 桜花達も到着した瞬間に漆黒の塊も展開し始めた。


 5メートル程の巨人が現われた。


 「えっ、うそでしょ。」


「これは、危険だな。」


 巨人が歩き出した瞬間に強い地響きが鳴り始めた。


 木の属性世界も被害に遭っていた。


 それぞれの生き物も慌てている。


 桜花も巨人に立ち向かった。


 「超光・輝斬りっ!」


 曲線を描いて、巨人にきりつけた。


 しかし、無傷だった。


 「なんて硬いのよ。」


 スバルもどうするか考えていた。

 

 「ここは、光の魔鉱石を輝かせるしかないようだ。」


 「ええ。」


 桜花は、周りを確認し、地上には、漆黒の霧が増殖していた。


 桜花も巨人を倒さないと危ういと感じていた。


 「地上の方は、俺に任せろ。」


 「頼むわ。」


 地上に降りて行ったスバルは、漆黒の霧軍団を倒していくしかなかった。


 「はぁぁぁっ!」


 アクアロッドを利用し、漆黒の霧を切りつけ、キリも無かった。


 ここは、手段を選んだ。


 「アクア・スプラッシュっ!」


 囲まれている漆黒の霧を振り払った。


 しかし、桜花も危ない状態だ。


 桜花も大型の巨人の手が近づいて来て、光の魔鉱石をかざすことが出来なかった。


 (桜花は大丈夫なのか。)


 それでも戦うしかなかった。


 桜花は、それでも放ってはおけなかった。


 急降下し、剣をかざし、輝かせた。


 「超光・輝光派っ!」


 漆黒の霧も一斉に浄化した。


 「すまない桜花。」


 「スバルも苦戦しているんだもの。」


 また、地響きが鳴った。


 木の属性世界の源に向けられたら、木の属性世界自体が無くなってしまう。


 (どうにかしないと救われないわ。)


 桜花もそう思っていた。


 今の足止めに過ぎなかった。


 さらに、漆黒の霧も増えた。


 すると、ヒマワリ丸が現われた。


 「助けに来たぞ。」


 「えっ・・・。」


 「あれは・・・。」


 ヒマワリ丸は、木の魔鉱石を取り出し、輝きだした。


 そして、別の姿となっていた。


 「超木・ヒマワリ丸っ!」


 多くの漆黒の霧に向けて、俊足で切り裂いた。


 「助かった。」


 スバルと桜花も一安心した。


 「ここは、3人の魔鉱石で力を合わせるしかないようだな。」


 ヒマワリ丸の提案で漆黒の巨人に立ち向かおうとしていた。


 「そうだな。このままだと埒が明かない。」


 「ええ。私も賛成だわ。」


 桜花、スバル、ヒマワリ丸は、それぞれの魔鉱石をかざし、輝き始めた。


 3色の光で、漆黒の巨人も見る見るうちに縮んでいた。


 そして、十分なほど倒せるようだ。


 「桜花、今だ。」


 桜花の剣を構えて、小さくなった巨人にとどめを刺した。


 「超光・伝説光合成っ!」


 漆黒の巨人も浄化し、そのまま消え去った。


 そして、漆黒の気配も無くなっていた。


 「やったな。桜花。」


 「うん。」


 ヒマワリ丸も安心した。


 「拙者は、ヒマワリ丸であって、本当の姿は、これなんだ。」


 超モードを解き、本来の姿へと戻った。


 「拙者が、アジサイ丸なんだ。」


 桜花とスバルは、驚いていた。


 「えっ、あなたが・・・。」


 「本当のアジサイ丸だったのか。」


 「拙者は、ピンチの時にこそ、あっち側になってしまうのだ。」


 そう、アジサイ丸から、ヒマワリ丸へと変わってしまうからだ。


 そして、木の属性世界の魔力も回復し、本格的に木の属性世界の使命を果たすことが出来るようだ。


 でも、アジサイ丸は、このまま旅を続けることが出来なくなっていたようだ。


 「拙者は、木の属性世界でやり残したことがあってな。ここに残ることにした。」


 桜花とスバルは、頷くことしか出来なかった。


 「わかったわ。アジサイ丸の意思に従うわ。」


 「ああ。俺もアジサイ丸の意見に賛成だ。」


 「ありがとう。みんなには、お世話になったと伝えてくれないか。」


 スバルは、最後まで見送ってくれればと思っていた。


 「それは、違うじゃないか。俺達を見送ってくれればいいのではないかと。」


 「そうか。なら、一緒に港まで送るよ。」


 桜花も感謝の気持ちだ。


 「今までありがとう。アジサイ丸。」


 「いえ。桜花殿には、感謝しかありません。」


 互いの手を合わせたのだった。


 桜花達は、急いで木の属性世界の港に移動していた。


 港に到着したら、木の属性世界のみんなが揃っていた。


 また、長老のナノハナ丸も港にいた。


 「「「みんな、ありがとうっ!!!」」」


 桜花もみんなに応えた。


 「はいっ!みなさま、本当にありがとうございました。」


 土藁氏は、桜花の元にやってきた。


 「桜花。すぐに出航するっ?」


 「ええ。出航しても構わないわ。」


 桜花は、アジサイ丸に向けた。


 「アジサイ丸。あなたの故郷を頼みます。」


 「拙者も故郷の為に頑張ります。」


 桜花もシーホープ号が出航する前に一言あったようだ。


 「私達から、助けがあったら、その時はお願いします。」


 もし、アジサイ丸が分っていたのなら、心の奥で思いが強く念じることが出来たのなら。


 「拙者も今の世界が崩壊なんか、信じないでござる。その時は、助けるでござる。」


 桜花もその言葉を信じた。


 「ええ、私たちのこともお願いするわ。」


 木の属性世界のみんなも見送られていた。


 港から離れてしまい、シーホープ号も見えなくなっているようだ。


 長老も本格的に今後のことを動き出しているようだ。


 (うむ。アジサイ丸がここに残ってくれていることで木の属性世界が崩壊寸前だった。)


 ナノハナ丸の長老は、みんなを誘導した。


 「諸君。今の世界が大変なことになっておるのじゃ。諸君の協力が無ければ、木の属性世界が終わっていたのじゃ。」


 木の属性の忍び達と住人も危機感を感じた。


 みんなもざわついていた。


 「「「木の属性世界が滅びてしまっていたら、私たちはどうなってしまうのか。」」」


 みんなの心の声があったからだ。


 アジサイ丸も立ち上がった。


 「みんなの不安と不満も分かっているんだ。みんなの協力が無かったらどうするんだ。」


 みんなもごくりと息をのんだ。


 「じゃあ、木の属性世界を終わらせないようにはどうすればいいんだ。」


 そう、みんなで立ち直らせる力が必要な時だ。


 「だったら、みんなの力が必要なのではっ!」


 みんなもアジサイ丸の声を聞いて、ついてきた。


 「「「そうだ。私達がたちなおすことだっ!」」」


 長老もアジサイ丸の輝きに見とれていた。


 木の属性世界で個人的に立ち直らせることが重要なのであろう。


 そして、ナノハナ丸の長老も魔鉱石が揃ったことで、今後のことをどのようにするのかが、わからなか

った。


 その為には、8代属性の会談が始まる予定だ。


 ナノハナ丸は、アジサイ丸に指示を出した。


 「アジサイ丸よ。木の属性世界を頼んだぞ。」


 「わかっております。拙者もこの世界が崩壊されてでもたまりませんからね。」


 アジサイ丸も木の属性世界が滅びてでも守らなければならないのだろう。


 Dr.ガイの様子では・・・。


 「しかし、木の属性世界に到着してでも、侵入にはかなわなかったようじゃな。」


 そう思っていたDr.ガイは、全ての属性世界を混乱に落とせれる方法を探しているようだ。


 しかし、タツミゾンビの様子がおかしかった。


 「ボスっ、ナルコちゃんの部屋に様子を見てみたら、姿が無かった。」


 「なぬ、どういうことだ。」


 「ちなみに置手紙もある。」


 Dr.ガイは、その手紙を見て、読んでいた。


 {あんたたちの船旅は、結構楽しかったわ。でも、退屈な毎日を送るよりあたしの身体で動いていた方

がよくないかなと思っていたわ。だから、いままでお世話になりました。Dr.ガイには、感謝しきれない

程、それまで運んでくれてありがとう。バイバーイッ!!!}


 Dr.ガイは、涙目になっており、仲間が失う瞬間が切なかった。


 「ぐぬぬぬ・・・。ワシがしっかりしないといけなかったのか・・・。」


 それならば、Dr.ガイの自業自得なのではと思えるが・・・。


 闇の属性世界でお尋ね者となっていたのだろう。


 それに闇の魔鉱石もナルコギャルが持ち去ったのだ。


 Dr.ガイも何がしたかったかは、考えているようだ。


 (もし、全ての世界が崩壊することで報われるのやもしれない。)


 その様に企んでいるようだ。


 これからのきっかけは、どのように行動するのだろうか。


 Dr.ガイの目的地が決まった様だ。


 「全員、風の属性世界に向かうぞ。」


 「「「ガイガイッサー」」」


 船内の作業員は、持ち場に戻った。


 Dr.ガイは、目標の風の属性世界に向かって行った。


 しかし、風の属性世界に到着するまでは、程遠いようだ。


 シーホープ号では、スバルの故郷、水の属性世界の様子が心配になってきた。


 「みんな、水の属性世界に行ってみないか。」


 みんなは、スバルの声に反応した。


 「ああ、俺は、構わないがな。」


 角之助も揺るぎはなかった。


 木の属性世界で何も出来なかったことを後悔しているようだ。


 ならば、水の属性世界でお役目を行うことが出来たらと思っていた。


 「オラもスバルの意見に賛成だ。」


 「ええ。漆黒の塊がいつ羽化していてもおかしくはないわ。」

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