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第26話

 「しまったわ。」


 「うむ。先を急がねば。」


 みんなも先を急いだ。


 その先には、光の属性の証の像があった。


 「良かった。まだ、先を登らねばな。」


 目の前には、階段があり、光の守護像のようだ。


 しかし、階段周りは、先程の漆黒の霧が勢いよく執着し、光の属性世界を飲み込もうとしていた。


 「ぐふふふ。光の属性世界を葬ってやろう。」


 「何ですって。」


 桜花の故郷を葬る訳にはいかなかった。


 すると、ホウル王者の懐から、魔鉱石が輝きだした。


 「こっ、これは。」


 魔鉱石の様子がおかしく、桜花の元に向かっていた。


 「えっ!?」


 光の魔鉱石が答えを出していた。


 さらに、桜花の身体が輝いた。


 戦闘衣装も凛々しくなり、剣も強くなっていた。


 本来の姿となっていた桜花だった。


 「はぁぁぁっ!超光・桜花っ!」


 漆黒の霧は、固まった。


 「なっ、なにっ!!!」


 本当の姿となった超光・桜花は、湧き出ている魔力を漆黒の霧に放ち、漆黒の霧を追い払った。


 だが、追い払ったのは良いが、真下に潜っていった。


 「おのれっ・・・。これで済むと思うなよ。」


 漆黒の霧が最終手段に入っていった。


 遺跡内では、階段の左右に岩が崩れてしまい、漆黒の奈落が現していた。


 「あっ、あれは・・・。」


 ホウル王者も気づいて、こうしてはいられないと・・・。


 「このままじゃ、光の属性世界が終わってしまう・・・。」


 角之助は、このまま走っていった方が良いと思っていた。


 「諦める訳には、行かないだろう。」


 「そうだな。このまま走ろう。」


 スバルと角之助の言っていることに賛同した。


 みんなで光の守護像のてっぺんまで登った。


 しかし、階段も崩壊寸前だ。


 桜花は、気が付いた。


 何も言わずに桜花のイメージ通りに心を込めて、飛ぶイメージを念じていた。


 「あっ、桜花・・・。」


 「私は、大丈夫よ。私は、ホウル王者を抱えて先に行くわ。」


 「ああ。」


 「ホウル王者、抱えていきますので失礼します。」


 「あっ、かたじけない。」


 桜花は、ホウル王者を抱えて、光の守護像に向かった。


 崩れる寸前に到着し、桜花は、魔鉱石をホウル王者に渡した。


 そして、魔鉱石を光の守護像にはめ込んだ。


 すると、光の守護像が輝いて、異変が収まり始まった。


 さらに崩れていた岩も元に戻っていた。


 輝きが収まり、漆黒の霧もきれいさっぱりと消えていた。


 プリンセバレーの遺跡から出て、光の属性の城に戻ってきた桜花達は、みんなで合流していた。


 そして、ホウル王者のお礼の言葉が出て来たのだ。


 「光の属性世界を救ってくれてありがとうございます。その魔鉱石については、桜花殿に選ばれたこと

だ。」


 桜花も疑問に思っていた。


 「桜花殿には、魔鉱石を持って欲しいのだ。それは、其方として持って行きたまえ。」


 「はい。ありがとうございます。」


 桜花も心から思っていた。


 (私が、光の属性の代行者を超えて、選ばれるなんて。)


 「桜花。早速、出航の準備が出来ている。次の世界に向かうぞ。」


 「うん。」


 シーホープ号の碇が上がり、出航し始めた。


 「ホウル王者。ありがとうございました。」


 「うむ。頑張ってくれたまえ。」


 桜花達もホウル王者から見送られた。


 地中海にいた竜達は、精霊のいる場所に上がっていった様子。


 地中海にいた全ての属性の竜達は、精霊達の動きに気になっていた。


 そう、代行者に選ばれた理由について、聞き出そうとした。


 竜達は、精霊の場所に到着し、代行者を選んだことを問いただしていた。


 闇の竜から先に聞きだした。


 「おい、我々の地下講義堂を海から引きずり出した理由は何なんだ。」


 その質問については、精霊達は、何も言わなかった。


 光の精霊は、この様に答えた。


 「私は、この世界で漆黒の霧が侵入してしまうとリスクが伴うから。」


 続けて、闇の精霊も答えた。


 「ええ、奴らを始末してくれるなら、代行者を選出しなければならなかったからだ。」


 竜達は、まだ、納得出来なかった。


 光の竜もそのように答える。


 「だとしても、属性世界の魔鉱石を封印を解くことになっているからだ。」


 つまり、代行者が揃った時点で、封印を解かなければならなかったようだ。


 風の精霊も慌てていなかった。


 「まぁ、漆黒の霧が出てくるまでは、時間の問題なのだろうからな。」


 闇の精霊も霧のことを気にかけている場合じゃなかったようだ。


 「しかし、霧のことなんだが、本体が出てくることも分からないのに・・・。」


 それもそうだな。


 今の世界で、宇宙で並んでいる星も浮かんでいる。


 漆黒の霧の核が纏っていて、何度も回り続けている。


 いつ、どこかの星にぶつかってもおかしくなかったのだ。


 精霊達もこんなことをしている場合では無かったようだ。


 光の精霊は、持ち場に戻らねばならないようだ。


 「私たちは、持ち場に戻って、精霊の守護に当たるわ。」


 光の竜も同じことを答えた。


 「ああ。俺達も地下講義堂に戻り、それぞれの世界を守護に回る。」


 それぞれ解散し、精霊達と竜達は、持ち場に戻っていった。


 ここは、それぞれの選ばれた代行者に任せるしかないようだ。


 全世界が滅びる前に何とかせねばならないからだ。


 シーホープ号は、光の属性世界から出航して、嵐と多くなっていた雲も晴れていた。


 光の属性世界から一番近い属性世界は、風の属性世界だ。


 「ねぇ、ねぇ。風の属性世界に近づいてきたよ。」


 みんなも賛成し、風の属性世界に上陸した。


 ペガセイバーが、風の魔鉱石を手に入れる番だ。


 しかし、街の状況は、荒れていた。


 エルナも相変わらず、船に眠りっぱなしだ。


 「もう、相変わらずお寝坊さんね。」


 桜花もそう思っていた。


 シーホープ号に残っているアジサイ丸もいつ襲われてもおかしくないようだ。


 桜花、スバル、角之助、土藁氏、ペガセイバーも風の属性世界を探索していた。


 街の様子もあの時と同じように小人に働かされているのだ。


 その光景を見てしまったペガセイバーも怒りが発した。


 「オラァ、もっと働かんかぁっ!」


 小人も疲れている様子だ。


 しかし、ペガセイバーも我慢の限界となっており、突入した。


 「そこまでだっ!」


 「なっ!!?」


 「「「わぁぁぁっ!!ペガセイバーだっ!」」」


 「なぜ、帰って来た。」


 監視役は、ペガセイバーを襲いかかってきた。


 「なっ!!」


 「油断大敵っ!」


 角之助は、刀を抜き出し、峰内で済ませていた。


 そして、撃沈となった。


 「私は、風の城に行って、桃真のところに事情を話してみるわ。」


 「ああ。俺は、ここに残って、また、暴れ出さない様に見張っておくから。」


 「ええ。」


 「お願いします。」


 「任せろ。」


 「オラも残る。」


 スバル、角之助、土藁氏がバイト先で残っていた。


 桜花とペガセイバーも急いで風の城に乗り込んだ。


 「桜花様とペガセイバー様も王様に何か御用で・・・。」


 「ええ。今すぐに桃真様に合わせてください。」


 「ははっ、畏まりました。」


 城内を案内され、王室の扉に到着し、ノックした。


 「失礼します。」


 「入りたまえ。」


 扉を開いて、王室に入った。


 目の前には、桃真も王の椅子に座っていて、そばにいる秘書官も一緒だ。


 「おい、そこの者はなにものだっ!」


 桃真は、左手を出し、秘書官の口答えを止めた。


 「これは、失礼した。ロン秘書官、無礼だぞ。」


 ロンもぐぬぬ・・・と抑えつけられた。


 「見ての通り、また、あのようなことが起きてしまっていた。」


 「ええ、そうですよ。仲間がなんとか事態を止めることに成功しました。」


 「ほう、そうか。ただ、電気と風を止められては、雷の属性世界から苦情が来てしまう。」


 「それは、どうでもいいでしょ!!また、労働者に無理矢理にでも働かせるつもりですか。」


 「本当に申し訳ないが、働き方を見直すことになるのだが・・・。」


 「だったら、今すぐに辞めさせて、働いた者たちに休憩させろっ!」


 「今のお話で、動きを止められたことを感謝いたします。言われるまでもなく、小人達にも休暇を与え

させます。」


 「それは、良かった。」


 「だが、今の風の属性世界で風の竜が突然現れて、風の魔鉱石の封印が解かれてしまったんだ。」


 ペガセイバーも闇の属性世界で全ての竜の姿を見てきた。


 風の属性世界に向かってきた竜も魔鉱石の封印を解かれたのだ。


 「それ。魔鉱石をこちらに持って来て。」


 桃真の両手でパンパンと合図をし、扉が開いて、台車に風の魔鉱石が運び出された。


 ペガセイバーも目の前の光景を目の当たりした。


 「これが、風の魔鉱石なのか・・・。」


 桜花も同じだった。


 すると、風の魔鉱石が輝きだし、ペガセイバーに反応した。


 「えっ!!?」


 代行者に選ばれたペガセイバーは、輝かしい姿となっていた。


 「超風・ペガセイバーっ!」


 桃真もその光景を見て、目を輝かせた。


 「おお、これが、代行者と魔鉱石に選ばれたものの証というのか。」


 「はい。私も光の代行者と魔鉱石が私を選んでくれました。」


 「本当だったのですか。」


 ペガセイバーの輝きも収まり、話が続いた。


 「そう言えば、光の属性世界で異変が起きたと聞いております。」


 桃真も漆黒の霧を微かに感じたようだ。


 「だが、数日間の間に収まっておりました。」


 「はい。私たちが、光の属性世界を救い出しました。」


 「それは、良かった。そこで、本題に入ります。」


 桃真も一息、間を置いた。


 「漆黒の霧について、徐々にこちらの世界に侵入してきているのだと思います。」


 桃真も8代会談について、根拠も無く、話していた。


 「この星に漆黒の霧と漆黒の核が迫ってきているのです。そして、光の属性世界に漆黒の暗闇に覆われ

て、地中に漆黒の穴を作られ、養分を吸収することで漆黒の核も成長することになるでしょう。」


 また、今の風の属性世界で、同じようなことを繰り返してしまうからだ。


 「申し訳ございませんが、ペガセイバーを我の国に返還させていただけますか。」


 「そうですね。ペガセイバーも風の属性世界を守るお役目をさせておくことが大切でしょう。ペガセイ

バーも旅を続けるのは、彼自身だからだ。」


 「そうか。彼に選択権を与えておこう。」


 ペガセイバーも今後のことについて、考えていた。


 「僕は、今の国で、大変なことになっていることがわかりました。僕も選択させてもらいました。僕は、ここに残ります。」


 「わかったわ。」


 「おおっ!ありがとう。」


 王室の周りには、秘書官の様子も変わっていた。


 「なぜだ。このままだと今の国で迫られてくるのだぞ。国が潰れてもいいのか?」


 桃真も左手を構えて、秘書官の言葉を止めさせた。


 「なっ!!」


 「僕も分かっている。また、見直すことを検討しているのだ。」


 風の属性世界を立て直すことを決行している。


 「本当にありがとうございました。僕たちの国を良い国に築き上げたいと思っております。」


 桃真の話も終わり、桜花達は、王室を退出し、ペガセイバーは、桃真と話がまだあった。


 「ペガセイバーも旅で疲れただろう。今から休みたまえ。」


 「はい。ありがとうございます。」


 城内の執事が、ペガセイバーに部屋を案内された。


 部屋に到着して、一休みした。


 桜花達は、港に着いていた。


 「明日から出航しよう。」


 「「「おうっ!」」」


 桜花もみんなに話しておきたいことがあった。


 「みんなに話しておきたいことがあるわ。」


 みんなも桜花に注目した。


 「ペガセイバーは、今の風の属性世界に残ることを決めたわ。」


 「「「ええっ!!?」」」


 驚くのも無理も無かった。


 「仕方が無いわ。風の属性世界を守るために残ったわ。」


 「ああ。やむを得ないと判断したんだと・・・。」


 スバルもみんなに報告し合っているからだ。


 「ま、そうなるのかもな。」


 角之助も確信していた。


 アジサイ丸も納得していた。


 「明日には、出航するわよ。」


 「「「おうっ!」」」


 桜花達は、一日休んでいた。


 桃真の様子では・・・。


 「今は、おとなしくするしかないようだな。」


 王室で桃真だった。


 「おとなしくしていなかったのも、いるようだ。」


 王室の扉で、ノックが鳴った。


 「失礼します。」


 「入りたまえ。」


 扉が開いて、城内の執事が、ひれ伏した。


 「桃真様。秘書官が見当たりません。」


 「何だって・・・。」


 「はい。私たちが目を離してしまい、行方をくらましてしまいました。」


 「そうか・・・。城内の執事とメイドは、いつもの業務に勤めたまえ。」


 「はいっ!」


 執事は、王室から退出した。


 桃真は、座席に座りながら、心を集中し、風の動きを読み取った。


 数分後は、切り上げていた。


 また、気づいたことがあった。


 「そう言えば、わが国では、苦情も無かったようだ。」


 桃真も過去の日誌を確認していた。


 「それにしても秘書官は、何をしていたのだろうか。」


 数えきれないほどの日誌がたくさん並んでいて、調べていた。


 「大昔の日誌などは、意味はないが・・・。」


 秘書官が、風の城に就任した瞬間の日誌を調べていた。


 その日誌を見つけた。


 「んっ・・・!これは・・・?」


 裏で他の属性世界で手を組んでいることがわかり、雷の属性世界で、金品をもらっていた。


 「それで、賄賂を行っていたのか。」

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