第24話
Dr.タニック号のメガホンが鳴り、Dr.ガイは、この様に告げる。
「このワシに闇の属性世界の領主を譲れっ!」
ハデス4世は、変な要求を告げられたのだと思っていた。
「そうは、いかない。其方には、闇の属性世界の領主なんかに務まる訳がないからだ。」
Dr.ガイは、その言葉に触れてしまった。
「だったら、今の世界がどうなっても良いというのか。」
「吾輩が、闇の属性の王が、闇の属性世界を守らねばならないからだ。」
ハデス4世は、防具を纏って、Dr.タニック号に向けて、戦いの準備をした。
さらに、ハデス4世の身体に闇の魔力を放って、剣を抜いた。
「はっ!!!」
ハデス4世は、Dr.タニック号の先端に向けて、切り裂いた。
「なっ、どういうことだ。」
「其方は、闇の属性世界を譲る訳にはいかないということだ。」
「ぐぬぬぬ・・・。」
Dr.ガイは、次の手段に取り掛かった。
「者ども、ミサイル大量に発射だ。」
「「「ガイガイッサーッ!」」」
Dr.タニック号の発射口からミサイルが発射され、ハデス4世は、どう対処するのか。
「ぬんっ!」
魔力を集中する様に一部を闇の壁を展開した。
闇の属性世界に被害を守られた。
「者ども、闇の属性の市民たちを避難させろ。」
「「「はっ!!!」」」
闇の兵士と護衛役が動き始めていた。
(吾輩の国が荒れたら、どうしようも無いな。)
「おっ、おのれぇぇぇっ!」
「親方っ!もう斬弾が残っておりませんぞ。」
「ええいっ!タツミゾンビっ!お前の出番じゃっ!」
「うすっ、ガイガイッサーッ!」
タツミゾンビは、覆面仮面を装着し、凛々しくなった身体となった。
「ヒャッハー!!」
覆面仮面は、ハデス4世に襲い掛かり、攻撃をかましたが・・・。
ハデス4世の魔力が上で、返り討ちとなった。
覆面仮面は、Dr.タニック号に飛ばされ、戻った。
「ぐぬぬぬ・・・。役立たずめ・・・。」
すると、闇の属性世界で空が暗くなり始めた。
暗くなった空の色は、漆黒の様に黒い霧の様だ。
しかし、漆黒の霧が恐ろしい竜の顔を表した。
「なっ、なんだ・・・。」
空から漆黒の霧が降り始めて、闇の一般市民に取りつかれ、漆黒の妖怪と化した。
Dr.ガイの船には、それを受けなかった。
「ほほう。地上には、漆黒の霧が降って来ておるな。」
(ワシも奴にあったことがあるぞ。だが、奴とは、おさらばするつもりでいたのじゃ。)
「ガイ。貴様は、この俺への恩を忘れたわけではないだろうな。」
「なぬっ。貴様の恩など忘れたわ。」
ハデス4世は、この状況を分かっておらず、混乱してきた。
あの時の8代会談の話で漆黒の霧が現われたのだ。
「あれが、漆黒の霧なのか・・・。」
ハデス4世は、Dr.ガイと会話しているところを気にしている。
「俺は、止めんぞ。闇の世界が滅ぶ瞬間が面白いからな。」
さらに漆黒の霧が濃くなって、漆黒の妖怪が増えて来たからだ。
「これは、まずいな。」
ハデス4世は、漆黒の霧を吸い取って、元に戻った。
「邪魔をするつもりか・・・。」
「貴様の霧を返しておくぜっ!」
だが、漆黒の霧で何もなかった。
「ぐふふふ・・・。残念だったな。」
霧の奥まで晴れたが、本体は、見当たらなかった。
「いつかは、こっちから出てくるからな。」
騒ぎが収まり、漆黒の霧も晴れた。
シーホープ号は、闇の属性世界に到着する寸前に漆黒の霧が現われ、すでに晴れていた。
「あれは、漆黒の霧・・・。」
「ああ。その様だ。」
「とにかく急いだほうが。」
「ああ。そうだな。ナイト、急いでくれ。」
ナイトは、足漕ぎの回転でスクリュウーを速めた。
闇の属性世界に上陸し、7人の選ばれた代行者が降りてきた。
漆黒の霧が発生した元に向かって行った。
代行者の7人は、闇の属性世界の城に到着した。
「えっ!!?」
「あれは、Dr.タニック号!!?」
土藁氏も驚いていた。
「それになぜ、闇の属性世界にやってきたんだ。」
アジサイ丸も疑問に思っていた。
「それに狙うことがあったのか。」
角之助もそう思っていた。
「他の国に襲ってもおかしくなかったわ。」
エルナも別の属性世界を襲撃に会えば良いのではと思っていた。
「しかし、準備に追いつけていなかったことかも。」
スバルは、そうだと思っていたい。
「風に任せられたみたいか?」
ペガセイバーもそうかもしれなかった。
すると、地上にいる7人の代行者とDr.タニック号の館内から輝きだした。
「えっ、あたしの身体に何が起きているの。」
「おおっ。ナルコちゃんその輝きは・・・。」
また、全世界で地響きが起きていた。
「えっ、何!?」
みんなも驚いて、全ての代行者が輝きだして、闇の属性世界で別の領域から謎の遺跡が現した。
残っている飛翔部隊は、別の領域で中央の海の中から謎の遺跡を見かけた。
「たっ、大変だ!?」
「急いでハデス4世様に報告せねば。」
「はっ!」
数少ない飛翔部隊は、急いで城に戻った。
バルコニーで見かけた飛翔部隊は、そのままバルコニーに直接着陸した。
「何事だ。」
「大変でございます。海の中央に謎の遺跡が現しました。」
「やはりか・・・。ご苦労だったな。君たちは、すぐに一般市民に手当に当たれ。」
「「「ははっ!」」」
飛翔部隊は、ハデス4世の指示に従った。
「そこのガイ。闇の属性の代行者が隠れていたな。」
「ワシは、知らんぞ。」
「いやぁ。ごめんなさいね。あたしは、捕まる訳にはいかなかったのよね。」
「はは。そうだったのか。何やら、何かを利用されるのもこりごりだったね。」
「ええ、そうよ。追われるのも嫌だったのよね。」
そのことで世界中のお尋ね者となっていたからだ。
これで、8人の代行者が揃っていた。
桜花は、気づいていた。
「シーホープ号は、どうなっているのかしら。」
「大丈夫だ。みんながいる。」
「うん。オラもみんなのことを信じてる。」
「土藁氏。ええ。そうね。」
角之助は、今の問題を気にしている。
「それにしても気になるのが、地響きが収まった後は、どうなっているんだ。」
すると、中央の海の遺跡が姿を現した。
しかし、闇の属性世界に現れたのが、闇の竜が現われた。
「貴様たちが、8代属性の代行者か?」
闇の竜が突然の質問をされていた。
桜花は答えた。
「はい。私が光の属性の代行者です。」
「よかろう。他の者も答えたまえ。」
闇の竜は、何を考えているのか。
「俺が、水の属性の代行者だ。」
「拙者は、木の属性の代行者でござる。」
「童は、雷の属性の代行者だ。」
「オラは、土の属性の代行者です。」
「俺は、火の属性の代行者だ。」
「僕は、風の属性の代行者です。」
「あたしは、闇の属性の代行者でーす。」
代行者の紹介が終わり、闇の竜も納得したようだ。
「おい、闇の竜よ。そこで油を売っている場合じゃないだろう。」
「まぁ、待て。全ての代行者が揃っているのだぞ。」
「なにっ。そこで待っていろ。」
光の竜が、急遽、闇の属性世界に向かっていた。
到着し、8人の代行者を眺めていた。
「其方達が代行者なのか。」
「はい。」
「先程の漆黒の霧が現われて、混乱に陥っているのでしょう。」
みんなも黙断としていた。
「我は、地下講義堂で沢山の会談を行っていた。決定事項が始まりました。」
息をのんだ。
「其方達の全属性世界に魔鉱石の封印を解き放します。」
「えっ!?」
桜花も魔鉱石について、驚いていた。
「それって、本当ですか。」
「そうだ。其方の世界に封印されている魔鉱石の封印を解放する。」
「それで、私の光の属性世界はどうなるのですか。」
「国が滅びる訳では、ありません。全ての世界をお救いになられるのでは・・・。」
「はいっ。私も頑張ります。」
「よかろう。闇の竜よ。」
「わかっている。今から封印を解くからな。」
光の竜は、光の属性世界に向かって行った。
闇の竜は、闇の城に向かい、身体を輝かせた。
バルコニーにいるハデス4世は、闇の魔鉱石を受け渡す儀式が始まった。
城のてっぺんに闇の輝きが集まり、魔鉱石が完成した。
そして、ハデス4世の手に闇の魔鉱石が降りてきた。
手にした魔鉱石を持った王と王女も責任重大だ。
封印が解けてしまい、海の中央に属性の竜達は遺跡に戻っていった。
「吾輩は、今の責任を背負わされている。渡すわけにはいかないからな。」
しかし、Dr.タニック号からナルコギャルが身体に闇の魔力を纏い、ハデス4世の元に近づいていた。
「ねぇ、ねぇ。その闇の魔鉱石を頂戴。」
「それは、できない。」
「ねぇ、どうしてよ。」
「吾輩には、渡されたら、責任重大だ。」
「ねぇ、条件ってあるの。」
「そうだな。我輩の勝負に勝つことが出来たらな。」
その勝負とは・・・。
「吾輩の剣で勝負することだ。」
「いいわ。私が勝つんだから。」
「上等だ。吾輩は、負けないからな。」
ナルコギャルは、魔力を強めて、別の姿になっていた。
「はっ、ナルコネスっ!」
ナルコネスになり、剣を取り出した。
その瞬間に足が素早くなった。
ギィィィィンと剣がぶつかっていた。
外にいる7人の代行者も注目していた。
しかし、じっとしている暇ではなかった。
「それにしても私達も急がなきゃ。」
「ああ。俺達も急がなきゃ。」
7人の代行者は、急いで港に戻って、シーホープ号に乗り込んだ。
「あら、みんなして、慌てて戻ってきたの。」
「ええ。私たちの属性世界が大変なことになっているんだ。」
「そうなの。」
甘恵は、水の属性世界が大変なことになっていることに感づいている。
スバルは、出航の準備を始めていた。
「みんな、出航の準備だ。急いで。」
「「「おうっ!」」」
土藁氏は、碇をあげて、アジサイ丸とペガセイバーは、帆を張った。
桜花は、シーホープの先端に立っていた。
スバルは、舵を握り、指揮を執っていた。
「よし、準備が整ったな。出航だ。」
「「「おうっ!」」」
そして、シーホープ号は、闇の属性世界は、出航していた。
闇の城の方では、ナルコネスとハデス4世は、まだ戦っていた。
「はぁ、はぁ、あんたしつこいわね。」
「貴様もな。」
2人の間に睨み合っている。
「「はっ!!!」」
剣同士でギィィィィンと鳴り響いている。
同じことを繰り返している。
「なぁ、そろそろやめにしないか。」
「いいえ、諦めてたまるか。」
ナルコネスも粘り強かった。
互いにボロボロになっても身体を張っているからだ。
ナルコネスは、最後の体力で一振りを打った。
「はぁぁぁぁっ!」
ギンッ!!!
「ぐああああっ!」
そのひと振りでナルコネスの剣で勝ち取った。
「ぐぬぬ・・・。さすがだ。お前には、譲れないことでもあるのか。」
「あたしは、全ての属性に支配されない世界が欲しいからだ。」
「そうか。お前には、闇の魔鉱石を授けよう。使い方は、お前次第だ。受け取れ。」
「ありがたく、いただくわよ。」
ナルコネスは、それを受け取って、闇の城を去っていった。
バルコニーから出て、Dr.タニック号に乗り移った。
「おかえり、ナルコちゃん。闇の魔鉱石を手に入れたんだね。」
「ええ。疲れたから休むわ。」
そのまま、Dr.タニック号の寝室に入っていた。
「それに闇の魔鉱石は、渡さないからね。」
「・・・うん。」
Dr.ガイは、それを従うことしか出来なかった。
当たり前だよな。
所有権は、ナルコギャルなのだからだ。
中央の海に遺跡が出てきてから、竜達が集まってきた。
光の竜は、気になることがあったようだ。
「それにしても属性を持つ精霊達は、今の属性の代行者で良いのか。」
闇の竜は、気づいたことを答えた。
「そのままでよくないことが起き始めた。闇の代行者が魔鉱石を手に入れた。」
「「「なにっ!!!」」」
全ての竜は、驚いていた。
木の竜は、そわそわしていた。
「このままだと今の世界が終わりだぞ。」
土の竜は、微動だにしなかった。
「このまま、代行者に魔鉱石を渡してしまえば良いのではと思う。」
火の竜も同じことを考えていた。
「その方が良いかもな。今の世界がかかっていることを自覚してもらわねばな。」
水の竜は、不安がっていた。
「本当に良かったのか。封印を解いてまで。」
雷の竜もどのような展開になるのかも気になっていた。
「ああ、世界が不安定になってもおかしくはないしな。」
風の竜は、役目を果たしたように眠っていた。
「・・・。」
「「「あんたは何やっているんだ。まじめにやれっ!!!」」」
「疲れてんだからいいだろう。」
火の竜は、炎を拭きだした。
「あっつっ!!!」
「ふざけんなよ。大事なことを放棄してどうすんだよ。」
風の竜は、どこかの気配を感じたことを話し出した。
「そう言えば、闇の属性の精霊が、すでに動き出したようだ。まさかと思うが、この様なことを分かっているかのようだぞ。」
全ての竜達は、黙断した。
闇の竜は、こう考えた。
「闇の精霊は、自分勝手に動いたようだな。まさか、こっそりと代行者を探していたようだな。」
光の竜も加わった。
「その可能性は、高いな。」
水の竜は、その時の漆黒の霧のことを思い出していた。
「しかし、漆黒の霧のことを忘れたわけでは、無いよな。」
みんなも同感だ。
「「「ああ。」」」
当然の様にすべてを救う手立てを考えなければならないからだ。




