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第19話

 「襲ってきた正体不明の人物は何かご存じでしょうか。」


 「はい。闇の属性のDr.ガイと。」


 「そうですか。」


 ガルダもまた、襲い掛かってくることを考えて、兵士の警備体制の強化をしっかりしていこうと考え

た。


 「そう言えば、他の属性世界の王様と王女様にもお伝えしましたか。」


 「いえ、船の移動とDr.ガイの交戦でそれをお伝えすることが出来ず、慌てていました。」


 「うむ。我々、王の立場的に情報も不足していて、正体を掴むことが出来なかった。すべての王と王女

もそうなのだ。Dr.ガイについては、今後のことを対策し、わっちの属性世界を守ることが精いっぱいだ。」


 桜花も納得したようだ。


 「すまないが、属性世界で襲撃にあったら、どうか、よろしくお願い申し上げます。」


 「はい。いつどこで襲われるのかもわからない状況になります。」


 それにしても違う属性世界で動き的に王の座は、離れられることが出来なかったのだからだ。


 ちなみに属性世界の日誌を確認しなければならなかったからだ。


 「土藁氏は、姉を探すのか。」


 「いえ、時期が来るまで姉の元に行きたいと思っております。」


 「そうか。なら、旅を行うことを許可する。」


 ガルダは何を言うかと・・・。


 「えっ、本当にいいんですか。」


 「ああ、そのための許可状を用意してきた。」


 ガルダは、両手をパンパンと鳴らして、扉が開いた。


 執事が台車を運び出して、許可状の書類を運び出した。


 「土藁氏には、すまぬと思っておる。大変な思いをさせてしまってすまなかった。」


 ガルダも土朱里が土の属性世界に戻れる様に祈っていた。


 「桜花殿には、土藁氏をよろしくお願いします。」


 「はい。」


 桜花も了承を得て、ガルダの頼みごとを受け入れた。


 すると、騒ぎが起きた。


 外回りでは、襲撃にあっていた。


 襲ってきている相手は、火の属性の人間だった。


 まさに火の属性の船が止まっていて、乗客が降りて来たからだ。


 炎を放射し、土の属性の人間達に襲っていた。


 さらに、街を荒らしに来ていた。


 「はぁぁぁぁっ!」


 「もう、我慢ができねぇっ!」


 大型の船では、館内が狭くて退屈だったので外に出たかったのであろう。


 三人トリオの炎隊騎士が暴れまわってきた。


 「おっしゃっ!」


 息を止め、炎を吹き出した。


 「オラオラっ!」


 火炎放射器を装備していて、放っていた。


 「変な格好。」


 尻から炎を放出した。


 「今の音は・・・。」


 「何事か。」


 扉が開いて兵士が慌てて王室に入ってきた。


 「大変でございます。火の属性の一般市民が暴れ始めております。」


 「何っ!今すぐ騒ぎを止めさせろ。」


 「ははっ!」


 スバルは、ガルダに協力することを決めていた。


 「俺も加勢に入ります。」


 「すまないが止めさせてくれ。」


 桜花達は、外に出て、騒ぎが起きている場所に向かったのだ。


 さらに、火の属性の兵隊も現れたのだ。


 「1・2・1・2・・・。」


 兵隊も行進してきた。


 「全体っ!放てっ!」


 合図で炎を放っていた。


 土の属性の市民もどうすることも出来なかった。


 出来ることなら土の硬い壁で守る事しか出来なかった。


 その場しのぎで手作りの瓦のシールドで守っていた。


 しかし、崩壊するのも時間の問題だ。


 桜花達は、襲撃している場所に到着し、スバルの身体が輝きだした。


 「はぁぁぁぁっ!」


 宙に浮いて、両手を構えた。


 「アクア・バズーカーッ!」


 兵隊の炎を消し去り、兵隊の動きが止まった。


 「お主たちは、何者だ。」


 「お前たちの攻撃を止めに来た。」


 「俺達は、どうしても我慢が出来なかったんだ。だから、退屈を発散したかったんだ。」


 「でも、土の属性のみんなが困っているでしょ。」


 お構いなしに聞いてくれなかったようだ。


 「ええい、収まりきれん。野郎どももうひと暴れだ。」


 「「「おうっ!」」」


 スバルは、もう一度構えた。


 「アクア・バズーカーッ!」


 「「「ぐああああっ!」」」


 「もう一度言う。このようなことをしないなら、今すぐ港に戻れ。」


 兵隊も冷めて、おとなしく港に戻った。


 別の方向で騒ぎが起きていた。


 「スバル、あっちにも。」


 そう言えば、三人トリオの正体とは・・・。


 炎隊騎士は、三つ子なのだ。


 それぞれは、回転しながら炎を放射していたのだ。


 「土藁氏。ここで待ってて。」


 土藁氏も頷いていた。


 桜花とスバルは、炎隊騎士の元に向かってた。


 土藁氏は、心に思ってた。


 (オラにも出来ることがあれば、力になりたい。)


 それでも勇気を振り絞ることが出来なかった。


 (オラは、何が出来るのかを背負わされているんだ。)


 やっぱり、仲間の為にやり遂げたいと思う気持ちも同じの様だ。


 (オラは、助けなきゃと思う気持ちも同じはずだった。)


 それでこそ抗うことが、第一歩だ。


 (オラには、変わることが出来るのか・・・。)


 そう思って、何かが変わるはずだった。


 (オラは・・・。)


 すると、土藁氏の心の奥には、真っ白な視界が見えてきた。


 「オラは、どこに・・・。」


 目の前には、土の精霊が現われたのだ。


 「其方は、変わりたいのか。」


 「うん。オラは、仲間の為にみんなの為に変わりたい。」


 「そうですか。仲間の為にか全人類の為か・・・。」


 土の精霊は、考え直した。


 「ならば、どのようなことでも救う気持ちがあるのか。」


 「うん。仲間の為なら、いや、みんなを救わなきゃの気持ちを持つことが大切なんだ。」


 土の精霊は、様子を見た。


 「オラは、間違ったことをやらない様に正して、必ずやり遂げて見せるさ。」


 「ふむ。其方は、この様なことを変えていきたいのか。」


 「オラは、何も出来なかったことが一番嫌なんだ。」


 土の精霊は、はっと気づいた。


 「オラは、それでも立ち向かう。」


 精霊も納得したようだ。


 「では、其方には、土の属性の代行者としての使命を与えよう。」


 土藁氏も驚いていた。


 精霊は、土藁氏に土の属性の代行者の能力を与えた。


 「オラが代行者に選ばれたのですか。」


 「左様だ。みんなの気持ちを一つにすることが大切だろう。」


 土藁氏の心が湧き上がったのだ。


 「思う存分、世界を救ってくれたまえ。」


 輝きが晴れて、土の属性世界に戻ったのだ。


 「オラは・・・。」


 はっと気が付いた土藁氏は、こうしてはいられないと動き始めた。


 心を込めて、能力を発動した。


 土藁氏の身体に土の属性の能力が発光し、始めたのだ。


 その変化は、土藁氏の身体に土の様にコーティングしていた。


 さらに、その能力を利用して、空を飛ぶことが出来たのだ。


 すなわち、土の市民も注目となり、視線を気にする場合ではない。


 桜花達の元に向かうのだ。


 「おっしゃ、まだまだ暴れるぞ。」


 「俺も行けるぜ。」


 「おれは、腹が満タンじゃねえ。」


 長男と次男はなにやってるんだかと・・・。


 三男は、目の前に飛んでいるスバルと桜花の姿を見た。


 「なんだ、あんちゃん。」


 「「「むっ!」」」


 スバルは、炎隊騎士の三兄弟の元に向かっていた。


 「そこのお前たち、好き勝手にはさせないぞ。」


 「そうよ。土の属性の一般市民になんてことをするのよ。」


 桜花の身体が輝きだした。


 「あなた達は、絶対に許さない。」


 炎隊騎士も衰えていなかった。


 「ええい、俺達の自己紹介が遅れたな。」


 「そうだな。」


 「そうしよう。」


 炎隊騎士は、変な紹介を考え出した。


 「炎隊騎士の長男、フレブレス!」


 「炎隊騎士の次男、ガンファイア!」


 「炎隊騎士の三男、バックファイア」


 桜花とスバルも唖然としていた。


 「「「我ら、炎隊騎士隊、三兄弟っ!」」」


 ポカーンな反応だ。


 長男は、三男の準備はいいのかと声を掛けてきた。


 「おい、おまえ。準備はいいのか。」


 「ああ、いつでもいいぜ。」


 長男も攻撃態勢に入ってきた。


 「いくぜ。攻撃態勢。」


 ブレス、ガン、バック、組み合わせでエネルギーの補給も充填したようだ。


 「「「ファイアー」」」


 三兄弟の力を合わせた大型の炎でスバルと桜花に向けられた。


 スバルは、水の能力で大型の炎を立ち向かおうとしたが、歯が立たなかった。


 桜花は、スバルの身体を抱えて、相手の攻撃をかわした。


 「ギリギリだったわね。」


 「すまないな、桜花。」


 炎隊騎士をどのようにするのかがわからなかった。


 すると、茶色い輝きをした勇者が到着した。


 「スバル、あれは。」


 スバルも一瞬で見えてきた。


 「もしかしたら、土藁氏なのか。」


 「「「なっ、なんだ!」」」


 土藁氏は、炎隊騎士に向かって、体当たりを仕掛けた。


 速度を緩めず、炎隊騎士にぶつけてきた。


 「「「ぐあああああああっ!」」」


 ダメージを受けた炎隊騎士は、ばらけてきた。


 三男は、立ち上がった。


 「あんちゃん。おれは、立ち上がるぜ。」


 「そうか。オレもだ。」


 「ぐぬぬぬ・・・。」


 炎隊騎士もほんのわずかな体力で立ち上がった。


 スバルは、そう思った。


 「こいつらは、懲りないな。」


 スバルは、最終手段で相手の動きを止めようとした。


 「アクア・スプラッシュッ!」


 炎隊騎士の三つ子全員に浴びせた。


 「「「ぐあああああああっ!」」」


 今の攻撃で戦闘不能となった。


 スバルは、今の攻撃で体力が尽きていた。


 「ぐっ・・・。」


 「スバル!」


 土藁氏は、覚醒している間に急いで港に向かうとしていた。


 止むを得ず、土藁氏が空を飛んでシーホープ号に向かった。


 「土藁氏、すまない。」


 「オラに任せて。」


 残った桜花は、どのように港まで戻ることが出来るのか。


 (そうだ。私は、覚醒している私だから出来るんだ。)


 心の奥をイメージして、飛ぶ心を統一しているようだ。


 その様にすると、宙に浮かび、目を開いて飛び始めた。


 飛びやすい様に態勢を整った。


 土藁氏の後を追い、港へ。


 炎隊騎士が取り残され、土の兵隊は、三兄弟を拘束した。


 土の属性の城の地下に放り込んだ。


 これで、騒ぎが収まったのだ。


 桜花達は、港に到着し、船の庭園に入った。


 「あっ、桜花。どうしたの。」


 甘恵は、ボロボロになっているスバルを見て、館内に入っていった。


 部屋の中には、数台のベッドがあり、スバルを寝かせた。


 甘恵は、スバルの看病を行っていた。


 土藁氏は、土の属性世界も変わりはないと判断したため、出航を試みた。


 「ナイト、そろそろ、出航のじゅんびをしよう。」


 「うむ。あの火の属性の船が気になるが。」


 地上には、先程の火の兵隊が現われてきた。


 「全体、攻撃はじめっ!」


 合図で構えられて、炎を放ってきた。


 「ぐぬぬ・・・。間に合わない。」


 館内の扉が開いて、エルナが出て来た。


 エルナの右手を構えて、雷で炎の攻撃を防いだ。


 相打ちでしのぎきった。


 「なっ!!!?」


 「ふあああっ。良く寝たわ。」


 兵隊は、再び攻撃を行った。


 「もう一度だ。放てぇっ!」


 エルナも電気信号の様に気づいて、放たれる前に雷流しでお見舞いした。


 「「「ぐああああっ!」」」


 立ち向かっていた兵隊も沈黙となっていた。


 「これで静かになったわ。」


 エルナも力を使って、館内の寝室に戻った。


 後に、ナイトと甘恵は、驚いていた。


 また、別の寝室で角之助が出て来た。


 「何事だ。」


 状況を確認した角之助は、驚いていた。


 「ここは、どこだ。」


 「何って、土の属性世界に上陸してるけど。」


 ナイトはそう答えた。


 「そうか。あれは、いったいなんだ。」


 「うん。あれは、火の属性の船だそうだよ。」


 「しかし、聞いていないな。我が属性世界の王は、本当に許可したのか。」


 角之助も不思議に思っていた。


 (そう言えば、俺の知らない領域があったのかもしれない。)


 土藁氏も土の属性世界を救わなければならなかった。


 「火の属性の市民と兵隊を船に戻して、火の属性世界に戻さねばならないな。」


 今の騒ぎが収まり、静かになっている。


 土の属性の兵士は、火の属性の兵隊と市民を船に戻していった。


 人数が多くなっている以上は、土の属性の人員に協力しようがなかった。


 街が壊されて、土の属性世界を復興するまでだ。


 その為に土藁氏は、復興することを協力することを選んだのだ。


 さらに、桜花も土の属性世界を手伝うことにした。


 巡回に出回った土の属性の王が現われた。


 「うむ。これは、ひどいことになっているな。」


 ガルダも土の属性世界に立ち入ったことを後悔している。


 その為、角之助は、責任を感じて、シーホープ号を降りた。


 「俺は、決断した。俺の火の属性世界に戻って、王の元に聞きたいことがあるからな。」


 ナイトは、角之助と話していた。


 「それで、旅は中断するのか。」


 「いや、そうではないぞ。俺の属性世界で問い質してみないとわからんからな。あの船について聞かなければ・・・。」


 角之助も責任を感じている。


 「みんなには、世話になった。また、火の属性世界の訪問を待っている。」


 シーホープ号から降りて、火の属性の船に乗り、出航を始めていた。


 「ナイト。みんなには、よろしくと伝えてくれ。」


 そう一言を残して、出航していった。


 角之助も火の属性の乗客を監視することだ。


 港では、ナイトが見送っていた。


 (うむ、集まったらこのことを伝えなければならないな。)


 シーホープ号に戻った。


 復興を始めてから一日が過ぎた。


 兵士は、桜花と土藁氏を呼び止めた。


 「桜花様、土藁氏様。ガルダ王様がお呼びでございます。」


 桜花と土藁氏も兵士の指示に従い、城に移動した。


 土の属性の城に到着し、城の執事が王室の扉に近づき、ノックした。


 「ガルダ様。お連れ様をお連れ致しました。」


 「通しなさい。」


 「失礼します。」


 王室に入りガルダの前にひれ伏した。


 「まぁ、良い。頭をお上げください。」


 桜花と土藁氏はガルダの声に従った。


 「本日は、何かございますか。」


 「ふむ。土の属性世界が危うくなっていることについて、お礼を申し上げます。」

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