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第17話

 「隙をついて、脱出しようと試みたら、巡回が少なくなる瞬間を待っていたんだ。」


 それで遅くなったのも納得した。


 「ぐぬぬぬ・・・。ええい、者どもこいつらを切り捨てぃ。」


 しかし、雷属性の警備員もすでに倒れていた。


 「そんな・・・。」


 エルナも青ざめていた。


 (このままでは、世間にバレてしまう。)


 手段を選ばないと判断した。


 すると、雷の属性の能力を発動した。


 「あんたたちが見られた以上は、逃すわけにはいかないですわ。」


 エルナの身体から放電し、桜花達に攻撃した。


 アジサイ丸が床に両手をつけて、木製の壁を作り出し、雷の攻撃をかわした。


 「大丈夫か。」


 「助かったわ。」


 「すまない。」


 桜花も角之助と土藁氏も気になった。


 エルナの暴走も止まらず、雷の属性世界の崩壊の危機だ。


 すると、外から雷が輝きだした。


 エルナも違和感に感じて、まさかと思っていた。


 「おい、今の騒ぎは何だ。」


 すでに城内に入っており、雷属性の王、鈴屋が現われた。


 「状況を説明してくれ。それに街の市民がこんなになるまでとは・・・。」


 「あっ、あの・・・。」


 「言い訳は、このバカ騒ぎを終わらせることだ。」


 エルナも深く冷めきった。


 桜花達も戦いを止めた。


 「では、話を進めよう。」


 桜花達は、鈴谷の言葉に傾けた。


 「これより、エルナの領域の王女を解任致す。」


 「はっ、どういうことですか。」


 「貴様は、不正な労働を行ったせいで、みんなを苦しめた。」


 エルナも何も言えなかった。


 「よって、エルナには、王女の資格を剝奪し、雷の属性世界を永久追放処分とす。」


 そう言われたエルナは、心底刺さってしまった。


 「代行者に選ばれた勇者に感謝いたします。俺は、全ての属性達に説得とこのような指摘を受けてきま

した。俺も目を覚まさねばならないと思ったからだ。」


 「えっ?」


 「この俺達がですか。」


 「拙者もそうですか。」


 「ああ、勇者殿には、感謝いたします。ただ、今の雷の属性が不手際を起こしてしまったことを悔いに

痛み入ります。」


 当然のことだ。


 なぜなら、管理しきれていなかったことで、大事になっているからだ。


 「大変申し訳ございませんが、エルナには、罪を償ってもらうには、其方達の旅に同行することが出来るのでしょうか。」


 桜花達は、考えていた。


 スバルは、戦力になるのだろうと思っていた。


 アジサイ丸は、切れなかった刀があっても良いだろうと思った。


 桜花は、人員を動かすための力があるのだろうと思っていた。


 だが、エルナには、大幅な罪を犯している為、知恵の力を借りたいと思っていた。


 「でも王様、童がいないと今の国を動かせれる力がないでしょ。」


 「それには、心配には及ばん。」


 エルナも『えっ!!?』と思っていた。


 「俺は、小人たちには、負担を掛け過ぎたのだ。」


 鈴谷は、雷の属性世界のことを考える力が不足したせいで、不満が積もっていた。


 「俺が止めていなかったら、バカ騒ぎにならずに済んでいたからだ。」


 ただ、この様なことがあっては済ませれる話では無かったようだ。


 すると、警備員の報告があったようだ。


 「王様、小人達の手当を行っておりますが、いかがなさいますか。」


 「このまま進めたまえ。」


 「ですが、捕らえた者たちでございますが。」


 「そちら達の名を言いたまえ。」


 「角之助と土藁氏でございます。」


 桜花も感づいた。


 「あの、角之助と土藁氏と言っていませんか。」


 「はい。そのお二人でございます。」


 「じゃあ・・・。」


 「手荒な真似は、致しません。このようなことをしたら、俺としての厳罰を与えさせます。」


 桜花達もほっとした。


 「すまないが、現場のことを聞いてみる。」


 通信機を取り出し、確認を取った。


 『おい、その二人は無事なのか。』


 『はは、様子を見ながら見守っております。おかしなことを行ったら処罰するつもりと。』


 『様子を見て、小人達の手当てを見て、気になる事ってあるか。』


 『特に異常は、ございませんでした。』


 『ふざけんなっ!小人達の手当てを行わないでどうするつもりだ。』


 『しかし、王女様が何を言われるか・・・。』


 『そうか。ただいま、王女は剥奪しましたぞ。』


 『えっ、本当ですか。大変失礼いたしました。』


 鈴谷の命令により、小人達のけが人を手当に当たった。


 「俺としては、間違った行いを直さねばならないが、ここまで大事になっているとは知らずに済ませれることではないようだ。」


 それなら、自分の責任であろう。


 「申し訳ございませんが、エルナには、一生の旅をさせておくれ。其方達の判断に任せる。」


 「そうですか。私にも戦うための人員が不足しております。」


 「では、好きにこき使っておくれ。」


 鈴谷も永久追放として、命じられたのだ。


 「さて、エルナ殿。我が船に行かないか。」


 「いやよ。なんで童が旅に行かなければならないのよ。」


 「王様から言われていませんか。」


 「童は、ここにいないと雷の属性世界が崩壊するでしょ。」


 鈴谷も鼻で笑っていた。「その心配はいらん。」


 「えっ!」


 「小人達の中で、長老にふさわしい領域の王が選ばれたのだ。」


 そう言われて、ショックを受けた。


 歩きながら、エルナは、考え事をしていた。


 (童は、領主と領域の為に頑張っていたのに・・・。)


 王様から間違っていることを指摘されているのに目を覚まさない。


 すると、土藁氏から声を掛けられた。


 「おーい、桜花。大丈夫。」


 「ええ。大丈夫よ。スバルとアジサイ丸は、先に行ってて。」


 「わかった。」


 スバルとアジサイ丸は、エレナを連れて、シーホープ号に向かって行った。


 手当をしてくれていた土藁氏と角之助のおかげで、警備員も目が覚めたようだ。


 「この度は、本当にご迷惑をおかけいたしました。」


 「いえ、誤解が解けたのならば大丈夫です。」


 「この様にはいきませんので、鈴谷様には、大変申し訳ございませんので。」


 「そのためには、雷の属性世界に尽くすのではと思います。」


 「その様ですが、我々も今の世界に尽くすことになるのかもしれません。」


 「ええ、その方が良いのかもしれません。」


 「はい。みんなの為になるのであれば、立ち直す手立ても出来るのかと。」


 「その方が良いわ。」


 雷の属性世界の市民も納得出来たようだ。


 「だったら、みんなの為に尽くしてみては、いかがですか。」


 「はい、鈴谷様にも相談すれば、対応することも出来るのかもしれません。」


 「ええ、頑張ってください。」


 桜花も雷の属性世界の頑張りを見守った。


 スバルとアジサイ丸の様子は、そのまま、シーホープ号に連れてっている。


 「ねぇ、あんたたち、私を解放してくれない。」


 「このままだと、拘束されかねないぞ。」


 スバルの言っていることも合っているようだ。


 (このままじゃ、童の居場所が無いわ。)


 少しの間に考えてみた。


 (いっそのこと、今の世界を壊しても、問題にならないことにならないのかしら。)


 そう、考え出したエルナは、いっそのこと、今の世界をやり直せれる力が欲しいと思っていた。


 港に着いた瞬間にエルナの身体に輝きだした。


 エルナもここはどこだと思っていた。


 「其方は、今の世界を変えたいと思っていたのか。」


 「童は、この世界をどうにかしたいと思っていたからだ。」


 迷い込んだエルナは、真っ白な世界に問われていたのだ。


 「其方は、この世界を変えていきたいと思っていたのだな。」


 エルナもはっと気づいていた。


 「童は、この世界を変える気持ちがあったからだ。」


 正体を現していない雷の属性の精霊が現われていなかったのだ。


 「其方は、王様から剥奪されたのだな。」


 「なぜ、それを・・・。」

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