第16話
「そんなことは無いですよ。船の見張りをしてくれたおかげで助かっているんだから。」
「ありがとう。桜花。」
シーホープ号館内の扉が開いて、三夏が出て来た。
「ねぇ、みんな。そんなことよりご飯にしない。」
三夏の声に反応して、館内に入った。
テーブルにみんなの分のご飯が並べてあった。
「「「いただきます。」」」
みんなで食事を始めた。
「あっ、お代わりもあるからね。」
皿が空いたスバルが三夏に向けた。
「三夏、味は、良かったぜ。」
「うん。でも、スバルは、いつ戦える様に控えてよね。」
「わかってる。2杯目で十分だ。」
スバルも自重気味で、次の属性世界が上陸するまでに準備をしていた。
桜花は、アジサイ丸に向けた。
「アジサイ丸。今日の見張り役は、お休みください。」
「えっ、いいのか。」
「ええ。何日か、見張り続けていて、立ちっぱなしも辛いかなと思ったんだ。」
「そうか。じゃあ、そうしてもらおう。」
アジサイ丸は、桜花の指示通りに寝室に入り、休み始めた。
桜花は、アジサイ丸の様子がおかしいと思い、ふらついていることを気が付いていた。
「オラは、このまま見張りを続けるね。」
「わかったわ。土藁氏は、持ち場に戻ってて。」
「うん。」
夕飯が終わり、持ち場に戻った。
「俺は、庭園の巡回に回る。」
角之助もやる気だ。
「ごめん。桜花。私も休ませてもらうわ。」
「わかったわ。」
甘恵も寝室に入り、自分用のベッドに眠った。
「俺は、舵を回してくる。」
ナイトも夜間の舵を回さなければならなかった。
「あっ、おまえ。3杯目も食っただろう。」
「あ、バレた。」
すでにスバルの姿は、メタボリックの姿となっていた。
桜花も頭を悩んでいた。
「もう、こんな時に・・・。」
桜花も考えた。
「船長は、今から夜間の舵と巡回に回りなさい。」
「はひっ!」
スバルもビビっていた。
次の属性世界に向けて、戦えれる準備も万端だ。
その頃、撤退したDr.ガイは、どこかに隠れて、Dr.タニック号を修理していた。
「おっ、おのれぇぇぇっ!」
どこかに隠れていたとしたら・・・。
いつの間にか、土の属性世界の端っこの海沿いに隠れていたようだ。
「おい、いつまで修理に時間かかっているんだ。」
「そんなこと言われても確実に時間がかかりますって。」
Dr.ガイもかなり、苛立っている。
「早く何とかせんか。いつまでかかっていると思っているのか。」
「こんなことで早めたって、どうしようもならないんだってのに親方は、ほとんどニートしているよう
に見えますぞ。ほんと、怠け者にしか見えませんぞ。」
苛立った。
「ワシに対して、文句とは一体どういうことかっ!」
サイボーグ壱・弐号も作業を進んでいた。
ナルコギャルも退屈をしていた。
「ねぇ、ねぇ。まだ、直んないの。」
「ごめん。ナルコちゃん。修理には、かなりかかりそうだ。」
「だったらさ、私の部屋を用意してよ。」
Dr.ガイも悩んでいた。
「わかった。部屋を用意しよう。そこの部屋で待ってて。」
「ふーん。」
ナルコギャルも適当に座っていた。
すると、Dr.ガイも姿が変わった
「いざ、Pr.ガイ。ゆくぞ。改造するぞ。」
Dr.タニック号の改造を試みた。
資材を集めて、Pr.ガイの能力で数本の機械の腕を出して、船の改造を施した。
「親方、こんなに揺らされても困るんだけど。」
「もう、我慢の限界だ。」
無理矢理な改造を行い、素早く傷ついたボディを修理したのだ。
土の属性世界の住人は、地響きを感じた。
「何だっ!!!」
地響きが鳴っている場所に集まっていた。
目の前に光景を見て大型の船があったことだ。
また、邪気が発生していた。
「これは、退避っ!」
土の属性世界の市民は、避難していった。
Pr.ガイは、土の属性世界の市民に気づかれたのかと思っていた。
すでに修理が完了しているのである。
「おっしゃ、すぐに出航じゃっ!」
「「「ガイガイッサーッ!」」」
Dr.タニック号も動き出して、エンジンも安定に達したのだ。
陸地の近くに上陸して、長い時間をかけて、修理していたのだ。
すでにDr.タニック号も出航していた。
「危なかったぞ。二度目の攻撃を受けていたら、この船も崩壊寸前だ。」
Pr.ガイもあの時の様にやられていることに苛立っていた。
「おのれぇぇぇっ!今度こそは・・・。」
Dr.タニック号の別の部屋で静かにくつろいでいる。
「う~ん。なんか、平和だね。」
うんうん。なんか。だっちゅうの。
ナルコギャルもカラフルな部屋へと変わっていた。
どんなトラブルにも耐えられそうだ。
「このまま、進んで欠損している部分を修理せよ。」
「「「ガイガイッサーッ!」」」
しばらくの間は、桜花の襲撃を行うことが出来ないだろう。
シーホープ号は、次の属性世界に向かっていた。
そろそろ、属性世界の陸が見えてくるころだ。
「みんな、陸が見えて来たよ。」
「おう。俺も見えて来たぞ。」
見えてきた陸は、雷の属性世界だ。
見た目では、平凡の属性世界の陸であった。
雷の属性世界が雲に覆われて雷が常になっている訳ではないようだ。
桜花も館内から出て、雷の属性世界の様子を見に行っていた。
港の周りには、小さな小人が泣いているように見えていた。
(上陸して様子を見てみることにしよう。)
そうは、思っていたがどうしてもの場合は、王様のとこに掛け合ってみることに。
「みんな、今から上陸しよう。」
船を着けて、上陸し始めた。
桜花も考えた。
「甘恵とナイトとセイウチは、この船を守ってて。」
「わかったわ。」
「おう。」
「キュピ」
雷の属性世界に入った桜花達は、歩き出した。
小人の子供たちが泣いていて、大人になっている小人も倒れている。
桜花も心が痛んでいた。
(なんて、ひどい・・・。)
地上から小さな穴があって、入ったり出て来たりの繰り返しとなっている。
その先には、地下に手動の発電所があったからだ。
「おらぁ、さっさと働かんか。」
発電所の監視員が、無理矢理の様に小人を利用させて、休憩も無しに働かされている。
「桜花、放っておけないのも分かっている。」
「ええ。」
「先を進むしかないようだな。」
桜花達も雷属性の城に向かった。
すると、雷の警備員に見つかり、取り押さえられた。
「そこの奴、止まれっ!」
桜花達も動じなかった。
結局は、牢屋に放り込まれていた。
1日後、警備員から桜花を指名されていた。
そのまま、拘束され王室に連れて行かれた。
すると、王女の席に前にひれ伏していた。
「あんたは、なんの目的でここに来たのかしら。」
桜花は、雷の属性世界のやり取りに怒っていた。
「あんたの言われる筋合いが無いわ。」
「ま、童の名を申し遅れました。童は、エルナ・ヴィーナス。別の領域で営んでいる王女じゃ。」
しかし、なぜか別の領域で王様か王女を営んでいるようだ。
「其方は、なぜ童の領域に入られたのじゃ。」
そう言われた桜花は・・・。
「あんたのせいで小人たちがこんなひどい目に遭っているのに平気でいられるの。」
エルナは、そんなことは分かっていると思っていた。
「童は、こうでもしないと雷の属性世界が終わっていた。」
桜花も違和感を感じた。
「でも、あんたは、代行者に選ばれた訳ではない。」
桜花の身体に光り出して、本当の代行者の姿を現した。
「私は、まさかと思うが、あんたは、不正を働いたのかと思っていたわ。」
まさに違法な方法で蓄電池の製造を行っていた。
「ちっ、まさかここまで見破られたとは・・・。」
桜花の代行者に選ばれて、新たな能力を発動することも出来る。
「もう良い、こ奴を牢に放り込みたまえ。」
警備員も桜花を連れて、牢に連れてった。
ところが、扉の前には、スバルとアジサイ丸が出て来た。
「遅くなってすまない。」
「ああ、拙者もすまなかった。」
桜花も驚いて、どうやって脱出したのだろうかと思っていた。
そう言えば、あれに選ばれていたのだった。
牢で公にする訳には、いかなかったようだ。




