第15話
「このままだと世界が終わりになるのかもしれないからな。」
桜花とスバルもその言葉を聞いて、驚いている。
「じゃあ、私は、光の属性世界から旅立つ前に光の精霊からあることを告げられました。」
「うむ、魔鉱石が必要だと言われているのだな。」
「はい。」
ホウル王者もそのようなことなんだなと思っていた。
「良かろう。桜花は、今すぐに光の精霊のささやきの神殿に向かうと良いだろう。」
「はい。」
ホウル王者も小さな鐘を取り出し、城内の案内人を呼び出した。
扉が開いて、王室に現れた。
「お呼びに参りました。」
「桜花殿をささやきの神殿に案内したまえ。」
「御意っ!」
スバルは、何も指示を言われていなかった。
「あの、俺は・・・。」
「そうだったな。其方は、桜花の護衛に入りたまえ。」
そう言われて、案内人について行った。
ホウル王者も桜花に光属性の代行者に選ばれて欲しいものだと思っていた。
(ワシが今の光の属性世界を守らなければならないのだ。)
ただ、王室から離れられる暇がないからだ。
桜花とスバルは、城内から出て、ささやきの神殿に向かって行った。
一方、甘恵達は、桜花が戻ってくるまで待っていた。
「それにしても三夏は、食糧管理って大丈夫かしら。」
「うん。」
「だったら、納得できるまで、食料を買いに行かない。」
「そうだね。今の在庫は、賞味期限が近そうだけど、桜花とスバルが戻ってくるまで料理するよ。」
「うん。じゃあ、何日かの食料を買いに行くわよ。」
「待ってるよ。」
甘恵と土藁氏とアジサイ丸は、光の属性世界の街に出掛けて行った。
それと同時に桜花とスバルは、ささやきの神殿に到着した。
桜花は、立ち止まって、スバルに伝えたいことがあった。
「スバルは、ここで待っていて。」
桜花の言葉を聞いて、ささやきの神殿の出入口で待っていた。
桜花は、神殿に入り、ささやきの鉱石となっていた。
さらに、反射し、桜花の顔も映っていた。
(桜花、よく戻ってきたのですね。)
「はい。仲間と一緒に旅をして、戻ってきました。」
(そう。なら、代行者の勇者が決まったのですね。)
「はい。水の属性と木の属性が決まって、長旅となりました。」
(そうでしたか。なら、桜花には、聞きたいことがあります。)
「えっ?」
(桜花は、戦う覚悟はできていますか?)
「ええ。私は、ここにかえってくる前に覚悟は決まっています。」
(よく言ったわ。あなたには、光の代行者として、お役目を与えさせておきます。)
「え。わぁっ!」
ささやきの神殿にまぶしい光が反射して、桜花の身体に包み込んだ。
(ここは・・・。)
(桜花、全ての世界を救うことが出来るのは、代行者に選ばれし勇者と桜花しかいません。)
桜花は、考えた。
(私は、仲間を集めて、代行者の勇者を選ばれるための支えを行いたいと思ってます。)
(そうよ。だからこそ、諦めないで。)
輝きが静まり、反射している鉱石の周りに戻っていた。
「私は、くじけないわ。」
光属性の精霊は、静かに消していった。
桜花も話が終わったのだと判断し、外に出た。
そこには、スバルが待っていた。
「決心はついたのか。」
「ええ。私もスバルと同じく代行者に選ばれたわ。」
「ああ。そろそろ、船に戻らないと。」
スバルもシーホープ号のことも心配になっていた。
空の方でエンジンの音が鳴っていた。
「ん。なんだこの音は。」
すると、Dr.タニック号の姿を現した。
「見つけたぞ。今度こそ貴様らを倒してみせるぞ。」
桜花は、さすがに怒っていた。
「あんたはね。よくも光の属性世界に土足で踏み込んでくれたわね。」
属性世界には、船を陸に侵入してはいけなかったからだ。
または、Dr.タニック号の排気ガスが噴出していて、光の属性世界に影響が出てしまう。
しかし、光の属性の警官達は、倒れているのである。
「なんてことだ。」
「この先は、行かせる訳には・・・。」
桜花も駆け付けて、Dr.タニック号の前に立った。
「私が引き継ぎます。」
「俺も奴を追い払おう。」
警官達も安心した。
「ぐぬぬ。これでもくらえ。」
操作のボタンを押したら、ミサイルが発射された。
桜花は、剣を抜き、向かってくるミサイルを真っ二つに切り裂いた。
「許さないわ。光の世界をこんなになるなんて・・・。」
怒りが湧きだった。
「よくも、私の故郷を・・・。」
「ふははは・・・。」
好調なDr.ガイは、整備も万端な船となっていた。
「あんたは、絶対に許さない。」
桜花も限界に達していた。
(こやつめ、ワシの攻撃で怒りをあらわにしたな。)
Dr.ガイもこいつはしめたと思い込んだ。
もっと攻撃を増やそうと考えた。
しかし、桜花の身体が光り出して、見たことのない姿に覚醒した。
これは、まさに凛々しい戦士の姿だった。
「よくも私の故郷を・・・。」
桜花の肩に下げてある剣を抜き、力と魔力を込めた。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
剣を振り、Dr.タニック号の鉄に当てた。
「ふははは。何をやってるんだかな。」
すると、館内の機械室で応答があった。
「親方、すごい揺れがあって、機械室に被害が出てしまいますぞ。」
「なぬ、どういうことだ。」
桜花もまっすぐだ。
「私の怒りは、こんなものじゃないわ。光の属性世界を汚すとこうなるわ。」
Dr.ガイもびくついて、撤退しないといけなくなったと判断した。
「ぐぬぬ・・・。おのれぇぇぇっ!」
止むを得ず、引き返したようだ。
「者ども、撤退だ。」
さっさと、Dr.タニック号も去ってしまった。
警官達も助かったのかと思っていた。
桜花の姿も輝いていた。
光の属性世界の警官達も盛大に喜びがあった。
「「「おおおおっ!」」」
傷ついても立ち上がっていた。
すると、甘恵もやってきた。
「桜花っ!今の騒ぎでそこにやってきたのだけど・・・。あれっ?」
甘恵も驚いていた。
「それにしても桜花の姿は・・・。なんてこと。」
甘恵も状況を飲み込んで、警官達の手当てを行った。
「いててっ・・・。」
全員の手当てを終え、甘恵もくたくただ。
あの姿をした桜花は、手当を始める前に元の姿となっていた。
食事の手伝いを行っていたのが、三夏だ。
「ねぇ、みんな、手当が終わったら、みんなで食べてよ。」
三夏が持ってきてくれた料理を提供してくれたのだ。
「これは、野菜スープではないか。」
警官達も出されたスープを食すことしか出来なかったのだ。
「おっ、これは、うまい。」
みなも同じだった。
怪我の手当てを一時しのぎで痛みも和らいだ。
そして、警官達は、点呼し、一礼を始める矢先にホウル王者が現われた。
「桜花殿の仲間達に感謝する。」
地上に降りて来たホウル王者も警官全員に指揮を執った。
「皆の者、桜花殿は、光の代行者に選ばれし者だ。勇者に選ばれし者には、属性世界の立ち入りを許可する。」
警官達は、言われていることに疑問を持つが・・・。
止むを得ず、敬礼した。
「ははっ!」
「うむ、其方達は、業務を続けれるか出来なかった場合は、やり取りを決めたまえ。」
「はっ!」
ホウル王者は、桜花達に振り向いた。
「いろいろとすまなかったな。ワシが異変を解決すべきことを其方達が解決してしまった。感謝す
る。」
「いえ、私の故郷だったから。」
「そうか。これからも旅をするのか。」
「はい。」
「うむ。ワシとして、桜花殿にお礼を差し上げます。家の兵士が其方達の食料を港まで運びますのでど
うか幸運を祈ります。」
「ありがとう。」
桜花達は、負傷していた警官達を助けて、一通り光の属性世界を救っていた。
桜花達も港の到着し、兵士は、シーホープ号に荷物を庭園につるし上げて、搬入を完了した。
「お気をつけてくださいませ。」
出航してから兵士の手を振っていた。
そろそろ離れて行ったので、光の属性世界の島も見えなくなっていた。
シーホープ号の館内では、支給された食料の箱を開けて、調理場にしまい込んだ。
「三夏、これで何日かは保つな。」
「うん。みんなもおつかれさま。」
「拙者は、何もしていなかったけどな。」




