第14話
「これは、どういうことだ。」
闇の属性の兵士達が駆け付けていた。
「申し上げます。今の爆発で離れの土地に大穴が開いております。」
「なぬ、犯人はどこへ行った。」
すでにもぬけの殻だ。
ハデス4世も闇の属性世界も大慌てだ。
「はぁぁ、闇の属性世界を復興するには、どうしたらいいか。」
闇の属性世界の課題が大きいようだ。
すると、ハデス4世も考え出した。
(そうだな、こんなに大穴が開いたとなれば、刑務所を作りあげればいいか。)
そう考えたハデス4世も予算のことを考えなければならなかった。
さらに、闇の属性世界の警察官を立ち上げようと思っていた。
気が付けば、8つの属性世界で警察官も実在していなかった。
やはり、Dr.ガイを一刻も早く拘束しなければならなかったのだ。
しかし、警察官となると、属性の根源と規則が違ってくるはずだ。
立ち上げようと食い違ってくるようだ。
ただ、警備兵で何とかしようと考えた。
それぞれの属性世界で領主を収めることが大事だ。
ハデス4世も気が付けば、全世界のバランスが崩れてしまうことになるだろう。
(吾輩は、全世界に人類を被害にあわせる訳には、いかないのだ。)
しっかりとした王としての役割を果たすことだ。
(王族も思いやられてしまうものだ。)
闇の属性世界の市民とハデス4世が、闇の属性世界をどのように立ち上げることを会談を行った。
「吾輩は、闇の属性世界を背負っているので、みんなには、負担を掛けてしまうが、どうか、闇の属性
世界を立ち直るための協力が欲しいんだ。」
他の席に座っているいくつかの領域の長が務めていた。
第一領域の長は、吸血鬼のブラッド・ロード。
「先程の騒ぎで、闇の属性世界も大混乱だな。」
第二領域の長は、墓守のリンドウ・フール。
「大地震を起こされて、みんなも眠れないじゃないか。」
第三の領主の長は、現場監督の榊原。
「このままじゃ、資材が足らず、作業にも支障が出てしまう。」
第四の領主の長は、監獄の責任者ソフィア・イヴル。
「それだと私の土地がいくらあっても足りない。」
ハデス4世もみんなの問題を抱えているのだ。
「このままだと犯罪者は、脱走を繰り返してしまう。」
ソフィア・イヴルも猫の手が借りたいほど手に負えないようだ。
また、闇の属性世界で刑務所を建てたのも良いが、違う属性が混ざって、施設内は、大騒ぎの様子だ。
「そのことで、ソフィアにお願いしに来たんだ。今の領域を変更し、爆発した後の土地を再利用してほしいんだ。」
「はっ、いつ出来上がるかもわからないくせに、何を言ってる。」
榊原は、止めに入った。
「いい加減にせぬか。貴様は、監獄の責任者に任命されているんだろうがっ!」
ソフィアも何も言えず、収まった。
「それに大きくなった穴を何とかすることが優先だろう。」
榊原の言っていることも一理あるようだ。
ハデス4世も申し訳なさそうだ。
「榊原君、本当に感謝いたします。」
「そうだな。まずは、闇の属性世界を立て直す資金が必要となるだろう。吾輩の兵士と警備員を利用し、作業に当たらせます。」
「それは、ありがたいお言葉だ。しかし、報酬は、しっかりといただいてもらいますからな。」
「当然のことだ。今の世界で支えることも必要だ。」
ハデス4世も気になることがあった。
「第一領域のブラッド・ロードは、監視をサボっているわけではないよな。」
ブラッド・ロードは、図星をつかれていた。
「いえ、とんでもございません。」
「とぼけるのもいい加減にしろ。貴様が働いていなかったせいで報告書も何一つも届いていなかったではないか。」
「申し訳ございません。」
「貴様には、第一領域の長の権限を剥奪し、我が城下町の警備に働きたまえ。」
そう言われて、深く落ち込んだ。
「第二領域のリンドウに告ぐ。」
「はっ!」
「リンドウには、第一領域の土地を明け渡して、墓場を作りたまえ。」
「ははっ!人員は我々で作業を行わせます。」
「うむ。逐一、報告する様に。」
こうして、闇の属性世界は、役割を見直して、訂正していったのだ。
今の大穴が空いた土地は、何日か何十年かかるのだろう。
ハデス4世もDr.ガイを捕らえる為の責任を押し付けられたのだ。
全ての世界から責任を問われてしまう為、違約金を支払わねばならなくなるからだ。
(このままでは、全ての世界の代行者から言われてしまうからな。どうか、闇の属性の代行者が現われ
てくれれば・・・。)
ハデス4世が住む城も兵士と警備も増え、空中に浮かぶ吸血鬼たちも仕事に励んでいた。
ブラッド・ロードも領域の土地を失い、ハデス4世の下で働かされている。
(これで、バレないと思っていたが、飛行の人数でいつの間にかバレていたなんて。)
思っていても遅いだろう。
たとえ領主だろうと離れられる訳にはいかなかったようだ。
シーホープ号は、水の属性世界から離れていき、光の属性世界に向かってゆくようだ。
「それでねスバル。私、光の属性世界に行きたいんだけど。」
「そうか。自分の故郷が心配か。」
「ええ、ガイがいつ現れてもおかしくないわ。」
「ああ、光の属性世界の王様に会っておいた方が良いのかもしれないな。光の精霊に会えるのかも。」
シーホープ号も光の属性世界に近づきつつ、上陸した。
桜花も光の属性世界に到着し、光の属性の王様のいる城に訪問することになる。
「まずは、王様のところに行かないか。」
「ええ、先に訪問しておいた方が・・・。」
桜花も光の属性世界で大変なことになっていてもおかしくないようだ。
光の属性世界の街もしっかりしていて、平和になっている。
港で一隻の船が上陸して、出張から帰って来た警官も降りてきた。
「やっと終わったな。全世界を巡回するのに大変だったな。」
夜勤明けで自宅に戻っていた。
通常の勤務に勤めている警官から声を掛けられた。
「そこのあなた達。入国の許可はいただいているんですか。」
「ええ、私が持っているわ。」
桜花は、ホウル王者がいただいた許可状を取り出していた。
「これは、失礼いたしました。ご協力感謝いたします。」
桜花とスバルもほっと安心していた。
桜花もホウル王者のいる城に向かっていた。
光の属性世界の城に到着し、門の前に立っていた。
「桜花です。ホウル王者に合わせてください。」
「本日は、どのようなご用件で。」
「はい。私たちは、ホウル王者に報告しなければならないことがあります。」
「そうですか。少々お待ちください。」
しばらく待っていたら、門番が戻ってきた。
「ただいま、許可が下りましたので、どうぞお入りください。」
門番は、城の門を開いて、城内に入り、王室に移動した。
城内の案内人は、王室の扉にノックをした。
「失礼します。お連れ様を迎えました。」
「入りたまえ。」
扉を開いて、ホウル王者の前にひれ伏した。
「まあ、よいよい。頭を上げたまえ。」
桜花とスバルも頭を上げた。
「報告と言うのは、何かな。」
スバルから報告を言い始めた。
「俺は、木の属性世界で危険に迫っている瞬間に水の属性の精霊から声を掛けられたんだ。その為、水の属性の代行者として選ばれました。」
「なぬ、ついこの間の8代属性の会談にこのような報告があったんだ。」
スバルも驚いた。
「水の属性のアクアクイーン4世様が報告を受けていたのだ。また、木の属性世界で木の属性世界の代行者に選ばれたという報告も受けた。」
このことで驚いて、全世界に一部は、広まっていた。
「これは、大事なことだ。だからこそ動き出そうと思っていたからだ。」
全ての属性の精霊が動き出す可能性があったからだ。




