第13話
水の属性世界の城に入り、城の案内役が王女様の王室に連れられた。
案内役が王室の扉に到着し、ノックした。
「王女様、お連れの方がお見えになられました。」
扉の向こうには。
「通しなさい。」
アクアクイーン4世の声がした。
扉が開いて、アクアクイーン4世の前にひれ伏した。
「お久しぶりでございます。」
「はい。水の属性世界の領主に襲撃があって、本当にありがとうございました。」
アクアクイーン4世の感謝の言葉を言い、一礼をした。
「私達には、戦う為の力が備わっておりません。ただ、みんなの力を合わせれば、助かるのかと思いま
す。」
一息を入れて、続けた。
「私達も兵士と水の属性世界に住む、巡回の警備に戦うための強化を行いたいと思っております。」
スバルと桜花もアクアクイーン4世の意思が強くなっていることを感じた。
「はい。本当にありがとうございました。」
「私の方こそ、ありがとうございました。」
「お顔をお上げください。」
スバルと桜花も顔を上げた。
「あなた達のおかげで謎の邪悪な気配を追い払っていただいていることに感謝しております。さらに、
水の属性の精霊がスバル様の心に映ったのでしょうか。」
「はい。俺の頭の中に水色の精霊が映りだして、代行者の責任を果たすように言われておりました。」
アクアクイーン4世も頷き、水の属性世界の状況を話した。
「水の属性の精霊については、今の水の属性世界の領地にとどまっていました。」
「本当ですか。」
スバルも安心した。
水の属性世界が急に一変し始めていたら、スバルも放っては置けないだろう。
「俺達も今後のことで、全ての世界を救うことです。」
「私も今の世界で異変が起きていることが気になっております。それでも、私は、戦います。」
「はい。あなた達の勇士を心から認めます。大変な苦労になりますが、くれぐれもお気をつけてくださ
い。」
「「「はいっ!」」」
スバルと桜花は、王室から退出し、城から出た。
港まで歩いてゆく距離もあり、到着したら、出航するつもりだ。
スバルと桜花も港に到着し、シーホープ号に乗っている仲間達は、セイウチとアジサイ丸だ。
「今戻ってきたぞ。」
「おう、お疲れ。」
アジサイ丸は、シーホープ号に残って、敵の襲撃に遭わないよう、見張っていた。
「ところでさ、みんなは、どうしたんだ。」
「ああ、今後の食料を買い足している。」
桜花も心配していた。
「みんなは、大丈夫かしら。」
数分経つと。
「みんな、私達も戻って来たわよ。」
甘恵の声が聞こえた。
「私も加勢に入る。」
買いだしてきた荷物を船に運び出し、倉庫にしまった。
「おし、みな持ち場に着け。出航の準備だ。」
「「「おうっ!」」」
船長のスバルは、そのまま出航した。
闇の属性世界では、Dr.ガイが地下室の広い倉庫で潜伏していた。
このままでは、見つかるまでが、時間との問題だ。
こっそりしながらサイボーグ壱号の修理とDr.タニック号の修理を行っていた。
「ふむ、全く終わらないな。」
Dr.タニック号の修理が大幅に損傷しているようだ。
Dr.タニック号の塗装を強化し、相手の攻撃にも耐えられる防御を施しているようだ。
同じことを繰り返して、鉄を溶かしながら、再構築し、完全なDr.タニック号を完成させるようだ。
しかし、Dr.ガイは、地下室から外に出たがっている。
「このまま修理の作業に入りたまえ。ワシは、出かけてくる。」
タツミゾンビも不安を感じた。
ただ、ただ、続けることしか出来なかった。
それにしても手配書自体が報道されていない。
闇の属性世界に住む、一般の市民も声を掛けられることも無かった。
しばらく歩いていると台車を抱えているおでん屋が通りかかっていた。
また、ナルコギャルがおでん屋の台車を見つけて、席に着いた。
「あら、空いているのかしら。」
「はいよ。好きな席に座りな。」
振り向くとDr.ガイの姿が見えていた。
「あらあら、また、あんたじゃないの。」
「えっ・・・。」
ナルコギャルが声を掛けていた。
「ねぇ、ねぇ。一緒に食べない。」
「うん。良いのかい。」
「誘っているんだから、席に座って。」
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
ナルコギャルに誘われて、席に座った。
「おじさん、おでんをお願いします。2人分で。」
「はいよ。それとお代は、いらないから本日で初の営業だからだ。」
「あらやだ。うれしい。」
初の営業で味は、どうなるのか。
「うん。ダシも薄いし、食べ応えはあるかもね。」
「ワシは、美味じゃ。」
「もう、変わっているわね。」
ゆっくりと時間が進んでいった。
「ごちそうさまでした。」
「はいよ。また、来てくれよ。」
しばらく歩いて行ったら、ナルコギャルのポケットにパスポートを取り出した。
「ねぇ、ねぇ。このパスポートは、使えますか。」
「ふむ。ワシの潜伏場所に案内しよう。」
「じゃあ、世界中の旅に行けるのかしら。」
「もちろんじゃ。だが、船の修理がいつになるかは、わからんが・・・。」
「私は、構わないわ。案内して。」
周りは、気にならず、潜伏場所に向かって行った。
ある場所に地上から出ている先っぽの岩に向けて、右手を構えて印を練った。
先っぽの岩に紋章が刻まれて、反応した。
すると、紫色の次元が開いて、その中に入った。
潜伏している地下室に到着した。
「親方、帰って来てくれたか。」
「おう、今帰ったぞ。」
すると、Dr.タニック号もほぼ修理が完了していた。
「親方、修理が完了したのでいつでも出られます。」
「そうか。なら、今すぐに出発だ。」
と思ったら、問題があった。
「そのことなんだけど、燃料が少なくなってて、動けなくなってます。」
それを聞いて、がっかりした。
「まぁ、今すぐには、難しいけど待つしかないわね。」
ナルコギャルの器が広かったので、水の泡に流した。
当然の様に動かなければ、ならなかったようだ。
ナルコギャルも世界の旅に出掛けたかったからだ。
ナルコギャルも世界で珍しい物を手に入れたかったのかもしれない。
本人は、納得できるまでが辛抱の様だ。
ナルコギャルも今回の旅について、何も知らなかった。
ナルコギャルも疑問に思っていた。
「ねぇ、あんたって、何か抱えているの。」
Dr.ガイもギクリと感じていた。
「うむ、そうなんだが。」
ナルコギャルも納得したようだ。
「ふーん。あんたもやらかしたもんだね。」
「ワシには、8代属性の代行者からお尋ね者となっておるのじゃ。」
「だったら、私を巻き込まれない様にして欲しいものだわ。」
Dr.ガイも申し訳ない感じだ。
「で、いつ出航できるのかしら。」
「先に進めば、分かることだ。」
そのまま、先に進んだ。
「着いたぞ。おーい、修理は順調か。」
サイボーグ壱号、弐号も船から出て来た。
「親方。修理は、完了しておりますぞ。」
「いつでも、出航できますぜ。」
変な仲間が集まってきた。
Dr.ガイもここのアジトも限界を感じていた。
「おし、みな、出航の準備をするぞ。」
「「「ハイヤッサー!」」」
ナルコギャルもどのような旅になるだろうと思っていた。
Dr.タニック号に乗り込んで、エンジンを起動させた。
乗務員のみんなは、配置位置に着いた。
「エンジン点火、安定次第、出航だ。」
Dr.タニック号も動き出し、闇の属性の能力で、異次元の扉を開いて、闇の属性世界から出た。
Dr.ガイは、船のデスクにあるボタンを開けて、それを押した。
そして、闇の属性世界の秘密の地下は、大爆発し、地上も大穴が開いた。
それどころか、闇の属性世界に住む一般市民は、大騒ぎだ。
その騒ぎに気付いたハデス4世も王室の席から離れた。
「何事だ。」
窓を開けた瞬間に公になるほどの大穴が空いていた。




