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第11話

 「そうか。アジサイ丸は、これからも旅に出るのじゃな。」


 「ああ、仲間が大変な目に合っているんだ。だからこそ、拙者がやらないといけないんだ。」


 「うむ、よく言った。木の属性世界に戻ってくるときは、いつでも待っておるからの。」


 「ああ、拙者は、旅に出るっ!」


 アジサイ丸は、ナノハナ丸とコノハタロウとモミジロウを後にし、港に向かった。


 シーホープ号は、出航の準備をしていた。


 碇を上げる準備に入り、帆を張る寸前だ。


 「碇を上げろっ!」


 ゆっくりと怒りが上がっていた。


 「待ってくれ。拙者も乗るぞ。」


 アジサイ丸は、港に到着し、船に乗った。


 「待ってたぜ。」


 桜花もアジサイ丸の姿を見て、驚いていた。


 「アジサイ丸。良かった。」


 「ああ。ありがとう。桜花。」


 碇も上がったことで、出航の段階に入った。

 

 スバルは、全員が乗り込んだのを確認した。

 

 「全員、乗ったか。」


 「「「おおっ!」」」


 「みな、出航だっ!」


 スバルの号令でシーホープ号は、出航してしまった。


 しばらくの間に木の属性世界から離れた。


 木の属性世界の長老、ナノハナ丸もこうしてはいられないと判断した。


 「これは、こうしてはいられないな。」


 ナノハナ丸も考えた。


 「再び、8代属性の会談を行わねば。」


 今の属性では、危険にさらされているのだからだ。


 初めての8代属性の会談を行ったが、問題点が増えたため、みんなに知らせる必要があったからだ。


 ナノハナ丸も大樹近くの小屋に入り、小さな鏡に向けた。


 その鏡は、王様、王女様、長老でしか、手に入らないのだ。


 魔力を注いで、全ての属性世界に呼びかけた。


 「明日には、再び8代属性の会談を行うことにするぞ。」


 伝えるには、これまでが限界だった。


 長老も8代属性の会談に出かけるために準備を行い、荷造りを行っていた。


 ナノハナ丸もコノハタロウとモミジロウに出かけるよう、代理をお願いしていた。


 「二人とも後のことを任せた。」


 「どう言う事なんですかナノハナ丸様。」


 「そうですよ。私たちはどうすれば・・・。」


 長老も旅立つ準備が終わり、中央の島に向かったのだ。


 長老の言っていることが合っているようだ。


 それぞれの全属性世界の王様と王女様と長老たちは、ナノハナ丸の声を掛けたおかげで、みんなも動いた。

 ナノハナ丸は、術を練って、瞬間移動し、8代属性の会談に向かい、広めの会議室に到着した。


 他の属性を持つ、王様と王女様も不在だった。


 アクアクイーン4世も遠い距離で何かを感じたようだ。


 (私は、何か嫌な予感しか、感じられません。)


 「水の属性の市民と兵隊たち、其方達に城をお守りする様お願い申します。」


 そう願っている。


 水の属性世界の女王様も会談に出かけねばならないのだ。


 (みんな、水の世界をお願いしますよ。)


 アクアクイーン4世は、船を使わず、星屑の様に飛んでいった。


 その能力は、王様と王女様が認められた能力を与えられるからだ。


 アクアクイーン4世も8代属性の会談に到着し、席に着いた。


 さらに、漆黒の霧が現われて、ハデス4世が到着した。


 「吾輩にも嫌な予感がしたからな。」


 「ええ、私の水の属性世界が異変を感じたから。」


 「それもそうか。吾輩の配下の属性でどんなことでも気配を感じられるからな。」


 そこで辺りを回してみるとナノハナ丸の姿に気が付いた。


 「って、いつの間にナノハナ丸がここにおるんじゃ。」


 「何って、拙者が8代属性の会談を開こうとしたに過ぎない。」


 「ええ、開くことに意味があっての集まりですから。」


 アクアクイーン4世の言っていることは、最もだ。


 「本題に戻ろう。今いる水の属性の王女様と木の属性の長老様がお集まりになっていることで、異変が

起きたのかと。」


 「はい。水の属性の精霊が代行者の力を背負うこととなっております。」


 「拙者も木の属性世界で間近に木の属性の精霊と会いました。その為、我が木の属性を持つ勇者に選ば

れました。」


 「ほほう。だとすれば、吾輩の闇の属性世界も同じ事が起きる可能性もあったのかもしれない。」


 今いる代行者の中で、選ばれた勇者は、どうなるのかが予測できなかったのだ。


 この様な出来事が起きれば、全員で報告することが代行者の為にもなるだろう。


 揺らめいて炎が立ち上がる。


 「我輩は、アグラスだ。ナノハナ丸の一言で駆け付けに来た。」


 また、一直線の光りが出てきて、幅が広がり、ホウル王者が現われた。


 「ワシは、ホウル王者じゃ。」


 会議室に到着し、ホウル王者とアグラスも席に着く。


 しかし、王様と王女様と長老様がこんな能力を利用してでも大丈夫なのか。


 会議室を荒らされるわけには、いかないだろ。


 会議出の扉を開いて、土属性のガルタと雷属性の鈴谷と風属性の桃真が入室していた。


 「わっちは、会議室に土足厳禁なので、正面の出入口を利用して、入ってきた。」


 「俺は、館内で騒ぎを起こすわけにはいかないからな。」


 「会議室の備え付けを壊すことが出来なかったからな。」


 そりゃそうなるだろうな。


 全員が到着したことで、席に着いた。


 「諸君。全員揃ったようだ。水の属性の王女、アクアクイーン4世と木の属性の長老様のご報告がある

ようだな。」


 「はい。我が国の水の属性世界で異変が起き、水の属性世界自体に魔力が込められて、ある場所に向かわれました。」


 「ほほう。それでどうなったんだ。」


 「様子を見て、待っていたら、水の属性世界の魔力が元通りになっていました。」


 「ふむ、吾輩の憶測なのだが、役目を終わらせて、戻ってきたのかもしれないと思うぞ。」


 「可能性としては、否定できません。」


 ナノハナ丸もみんなに話さなきゃと必死だった。


 「拙者も木の属性世界で我が国の大樹が急に輝きだして、輝いている間の世界に吸い込まれた。拙者

は、何も見えずに我が国、木の属性の人間に選ばれたのかもしれない。」


 アクアクイーン4世は、気になりだした。


 「それは、誰に選ばれたのですか。」


 「我が国のアジサイ丸が勇者に選ばれたのかと。」


 全ての代行者も難しそうな表情をしていた。


 アグラスは、疑問に思っていた。


 「だが、きっかけが無ければ、勇者は選ばれないだろうな。」


 鈴谷も同じことを考えていた。


 「それもそうだが、何か必要としてくれる協力者がいれば・・・。」


 それでも悩んでいた。


 「ただ、簡単に勇者になれるわけではないようだな。」


 桃真も全ての世界を考えなければならなかった。


 「やはり、前回で話していたことを思い出すと乗っ取られたら、世界は終わりだ。」


 そのことで沈黙となり、これからのことを考えることが必要だ。


 光属性のホウル王者は、気になることがあった。


 「そのことなんだが、全ての属性世界で属性の精霊がいることに間違いはないんだな。」


 「吾輩は、根拠が無いが、可能性としてはいると思っている。」


 ガルダも苦しい状況を作る訳にはいかないと思ったからだ。


 「わっちも勇者を探さねばならぬようだ。わっちの属性世界の精霊が目覚めたら、世界が救えれたら、

元に戻るのだろう。」


 そう願いたいだろう。


 ホウル王者もこうしてはいられないようだ。


 「うむ、今起きている状況の報告をありがたく、いただきました。」


 ハデス4世も動かないといけないようだ。


 「そうだな。すべての世界で崩れる訳にはいかないようだ。」


 桃真も様子を見てみないと分かることが出来ないと判断した。


 「我々の属性世界で出来る限りの協力をする。」


 桃真の周りでは、目を向けられた。


 「僕も何もしないよりは、動いた方がましだ。それに僕の世界の人員を送ってでも協力するつもりだ。」

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