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第10話

 木の属性世界の港に到着し、仲間達も合流した。


 ところが、海中から吹き出し、Dr.タニック号が現われた。


 「む、あいつは・・・」


 「はっ、Dr.ガイっ!」


 Dr.タニック号の船内からDr.ガイが姿を現した。


 「この間は、よくもやったな。ワシは、まだ負けんぞ。くらえ、デスミサイルエッグッ!発射っ!」


 背後から、小型悪魔の卵が大量に出て来た。


 すると、ナノハナ丸も気配を感じた。


 「これはいかん。木の属性世界を守るのじゃ。」


 木の属性世界の忍び達は、伝統の術で木の属性世界に結界を展開した。


 「ナノハナ丸様、これは一体。」


 「この結界は、変なガスと臭いを守る結界じゃ。じゃが、物理的な攻撃は防ぎきれない。」


 ナノハナ丸も困っていた。


 本格的な戦いは、向かなかった。


 だが、アジサイ丸も立ち上がった。


 「拙者に任せろ。」


 小型悪魔の卵に向かい、2~4体を切り刻んだ。


 3度程、倒した。


 「はぁ、はぁ・・・」


 アジサイ丸も苦戦している。


 「加勢に入る。」


 「私もよ。」


 角之助と桜花も悪魔の卵に向かい切り刻んだ。


 「ぬぬぬ・・・。おのれぇぇぇっ!」


 背後には、大量の悪魔の卵が無くなっていた。

 

 「ぬぬぬ・・・。おのれぇぇぇっ!サイボーグ壱・弐号出番じゃっ!」


 「「「ガイガイッサーっ!」」」


 2体同時に変形し、決めポーズをしていた。


 「サイボーグキャノンッ!」


 「サイボーグガトリングッ!」


 船から港に襲い掛かってきた。


 「はぁ、はぁ、これじゃ、埒が明かない。」


 アジサイ丸と角之助も苦戦している。


 「また、厄介な奴が出て来たな。」


 桜花もスバルは何をやっているのか気になっていた。


 「スバルは、一体何をやっているのよ。」


 シーホープ号では、食事せずにいるスバルだが、げっそりとしていた。


 すると、スバルの心の声が聞こえていた。


 (何をやっているのよ。スバルっ!)


 心の声に響いていた。


 「俺は、立ち上がらねばならないのか。」


 すでに戦っている。


 すると、スバルの身体に異変が起こった。


 「こっ、これは・・・。」


 額には、水の属性、水色の勾玉が宿っていた。


 (あなたは、世界を救う使命を与えます。)


 「えっ。」


 (あなたは、水の属性の代行者として、選ばれました。)


 「どういうことだ。」


 (あなたの本当の力が必要だからです。)


 ふっと消えて、スバルの身体が輝きだし、別の姿に変形した。


 「なっ、なんだ。俺は、身体が軽いぞ。」


 引き締まった身体を眺めた。


 「そうだ。こうしてはいられない。」


 引き締まったスバルは、船内から出た。


 「ねぇ、ねぇ。何か光り出してたよ。ええっ!」


 「ああっ。すまない、三夏っ!」

 

 「本当にキャプテンっ!」


 「ああ。俺は、桜花のところに行くっ。」


 「うん。気を付けて。」


 たくましくなったスバルは、水の属性の代行者を背負うこととなった。


 扉を開けるとアジサイ丸と角之助と桜花が苦戦に陥られていた。


 「何てことだ。」


 スバルも早く駆け付けなければならなかった。


 (お願い、助けて・・・)


 桜花も心から願っていた。


 「フハハハハハ。このワシが有利だ。」


 Dr.ガイも雄叫びを上げるほど笑っていた。


 「そうはさせんぞっ!」


 シーホープ号の庭園から飛び出し、宙に浮かんだ。


 すなわち、水の属性の魔力を利用し、空も飛べた。


 「おい、こいつは誰だ。」


 角之助も目を開いて、ほっとしていた。


 「あいつが、また、合えるとはな。」


 「えっ・・・。」


 「あの姿は、スバルだ。」


 桜花もそんなと思っていた。


 「もう、安心だ。ここは、俺に任せろ。」


 腰にしまっている武器を取り出し、構えた。


 スバルは、サイボーグキャノンに向けて、サーベルを使って、切り刻んだ。


 真っ二つに割れ、爆発した。


 シーホープ号まで響いて、乗っている船のみんなに聞こえた。


 「おわっ、何が起きているの?」


 土藁氏も爆発の音で気が付いた。


 「ふああ、何かしら・・・。」


 「うむ。なんだ。」


 同時に甘恵とナイトも起きた。


 「キュピ~・・・。」


 セイウチも寝不足だ。


 「ナイト、甘恵、船は任せたぞ。」


 「おう、任せろ。」


 「頑張って。」


 危うくシーホープ号を襲われるところだった。


 サイボーグキャノンを撃破したスバルは、残りのサイボーグガトリングに立ち向かった。


 「お、お、お、おのれぇぇぇっ!ガトリングさっさとやっちまわんか。」


 「でも親方、ワシがいないとDr.タニック号の操縦も構いませんな。」


 「ぬぬぬっ!仕方がない、ここは、撤退だ。」


 「ガイガイッサーッ!」


 Dr.ガイは、館内の指令室にあるマイクを取り出し、宣言した。


 『この勝負は、お預けだっ!今度会ったら絶対に負けないからな。覚えとれっ!』


 このまま、Dr.タニック号も去っていった。


 桜花もそのまま眺めていた。


 「私たちは、助かったのかしら・・・。」


 角之助もほっとした。


 「その様だな。」


 アジサイ丸も同じだ。


 「その模様だ。」


 宙に浮かんだスバルは、桜花の元に向かった。


 「大丈夫か桜花。」


 「助かった・・・。」


 そのまま、気を失い、眠った。


 「遅いじゃないか、スバル。」


 「ああ、俺は、代行者として、背負わされたようだ。」


 「それは、真でござるかっ!」


 それどころではないようだ。


 「急がねば、桜花も大変なことになっている。船へ運ぼう。」


 「おう。」


 スバルと角之助も桜花を抱えて、船に運んだ。


 「拙者は、残って長老と話をしたい。」


 「わかった。旅を続けるのなら船に戻ってきてくれ。」

 

 「必ず戻る。」


 アジサイ丸は、長老のとこに向かった。


 「ナノハナ丸様。お話があります。」


 「うむ、水の属性の代行者に選ばれし者が目覚めたというのじゃな。」


 「はい。」


 「うむ、もしかしたら、やむを得ない状況に追い詰められたのかもしれないからな。」


 「旅をすれば強くなれると思っていた。だが、それでも何かが足りなかった。」


 アジサイ丸もスバルと同じようになれるのかが悩んでいた。


 すると、木の属性世界の大樹が輝きだした。


 ナノハナ丸も驚いて、コノハタロウとモミジロウも同じだ。


 「なっ、なんだ、この輝きは。」


 大樹の輝きでカッと光り出した。


 アジサイ丸に取り囲んだ様に。


 アジサイ丸は、真っ白な世界に連れられた。


 「ここは、どこだ・・・。」


 すると、木の属性の魔力の気配がした。


 (あなたは、世界を救いたいと願っているのですか。)


 アジサイ丸は、目の前の木の属性と揺らめいている炎の様に対面している。


 「ああ、そうだ。だからこそ力が欲しいんだ。」


 (そう、旅に出ようとしても強くなれなかったのが悔しかったのかと。)


 アジサイ丸も考えた。


 「ああ、今の力には及ばなかった。だが、強くなるには、限界があった。」


 木の属性の精霊も考えたようだ。


 (其方には、世界を救う使命を与えます。)


 すると、木の属性の精霊は、アジサイ丸の身体に魔力を注いだ。


 注いだ身体は、木の属性の魔力の色は、緑色に輝いた。


 「こっ、これは・・・。」


 アジサイ丸の額に葉っぱのシンボルが刻印されていた。


 (これが其方の力だ。その時には、いざという時に使うものだ。)


 「はいっ。」


 (そして、其方は、木の属性の代行者として選ばれたのです。)


 アジサイ丸もはっと気づいた。


 「拙者は、木の属性の代行者として世界を救うことになるのか。」


 (ええ、其方は、長老と話し合い、全ての世界と協力を誓った。)


 また、アジサイ丸の仲間たちの協力で世界を回っているからだ。


 (其方には、仲間達が待っている。その力は、いざという時に使いなさい。)


 アジサイ丸も頷き、誓った。


 真っ白な世界が晴れ、木の属性世界に戻っていた。

 

 アジサイ丸は、目が覚めて、我にかえった。


 ナノハナ丸は、アジサイ丸の額に注目され、驚いていた。


 「アジサイ丸、その額は・・・。」


 「ああ、拙者は、木の属性の代行者に選ばれたようだ。」


 木の属性のみんなも驚いていた。

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