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人生に後悔ありまくりな俺が朝目覚めると、小学校入学式当日だったので悔いの無いように生きようと思う。  作者: かんな
第1章_小学生編

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9.校外学習

「シートベルトはしたか?」

「「「「「はーい」」」」」

「それじゃ出発します」


 今日は人類がどうやって火星に来たかを学ぶため実際の宇宙船展示場までバスで移動していた。


「おやつ何持ってきた?僕はガブリチュウとオレオ!」

「…」

「あれ?めぐみくん持ってきてないの?」


 校外学習前日のこと、おやつを買うためにショッピングモールに来た吉田家。


【おやつは300円までね、はい来れお金】

【わーい】

――この買い物には必勝法がある――

【ママスーパーで買い物してるから終わったらそこのベンチで座って待っててね】

――このお金をお菓子屋さんで馬鹿正直に使うのは馬鹿がやること――

【聞いてる?】


 恵がそう言いながら(言っては無い)歩いて行った先はお菓子屋さんでは無くそのさらに向こう側にあるゲームセンターだった。


――そう、ゲーセンでとれるものは500円以上の価値が量のあるお菓子ばかりだ――

――つまり三回のうちに一回でも取れたら上場、だが俺は決めて見せる――

【見とけガキども!これが大人の本気だぁぁぁぁぁぁあああああああ】








――で、何も取れなかった――

「忘れちゃったの?」

「う、うんソウダヨ」

――いえねぇ、ギャンブルして秒で無くなったなんて恥ずかしくていえねぇ――

「じゃあガブリチュウとオレオ少しあげる」


 そういうと透明の袋から二つしか入っていないガブリチュウの一個と二袋しか入っていないオレオの一袋を満面の笑みでしおんがくれた。


「え、」

「はい、どーぞ!」


 しおんがくれたお菓子を泣きながら頬張る。


――情けねぇ、おだぁ情けねぇよ――

「おいしい?」

「うめぇ、うめぇ」

「よかった!」


 二時間ぐらい走ったところでバスが止まる。


「はーい皆さん!おりますよー」

「え?もう着いた!?」

「楽しみー」

――分かる分かる、退屈過ぎて信号待ちでの停車でも期待しちまうよな――

「先生?バックは持ってかなくていいんですか?」

「え?もちろん」

――安心しろ、だってここは――

「トイレ休憩に行くだけですよ?」

――パーキングエリアだからな――



 それからもう二時間の走行後…


「着きましたよー」

「尻が、いたい…」

「空気が、新鮮な空気が…」

「足が動きたいと言っている…」

――なんてワードチョイスだ最近のガキは――←最近のガキ


 星管宇宙船博物館

まだ火星に降り立った人類間の中では国と言う個々の組織はまだ完成しておらず、一つの組織でこの星を管理している。

国ができるのはもう少し先の話である。


「それでは三組はまず実際の宇宙船を見に行きましょう」

「え?やったー!」

「あたりじゃん!」

「わーーーい」

――そういや前にも一度着たことあるけど確か宇宙船が置いてあるのって――


 30分後…


「なぜだ、なぜ歩かねばならないんだ…」

「人類の、文明の理を使わせろ…」

――だからどういうワードチョイス――

「着きましたよー、ここが実際の宇宙船、ノア!」


 目線の先にあるのはただの壁、あるいは崖のどちらかに思えたそれは宇宙船の下、船底に当たる場所だった。

そこから少し横を向くと船内の一階へと上がるためのエレベーターらしきものが後付けでついており、それの高さだけでもすぐ隣に設置されている風車を軽く超える高さだった。


「ではこれより一時間の自由タイムとしますので、このエリアから出なければ船内に入って調べ語としても大丈夫です!」

「やったー」

「自由だ…」

「わーい」

――やっぱ一人子供じゃないの混じってるだろ――


 船内に入っていく半分の生徒と船体をスケッチする半分の生徒に分かれたが恵は船内に入るのでもなく船体を見るわけでもなく、ただ奥のずっと奥の方にあるベンチへと向かっていった。


――俺は知っている、船内は子供が迷子にならないようにいたるところが封鎖されてるし、どでかい窓に至っては正面が崖で綺麗な地層以外は見えないこと、そうつまりクソ詰まんないという事!――

「だからこうして前に気になっていた道に出てみたんだが」


 草木を抜けるとベンチが一つとその正面は全てフェンス張りになっていて、ここの標高が高いおかげか千里先まで見えるほどだった。

だが草木が生えているのは人間の手が行き届いてるところだけで千里見える先は赤い大地と赤い空、緑と青一つも見えないほど荒れ果てた土地だった。


――これじゃ校外学習じゃなくて郊外学習だな、ま落ち着くからいいけど――

「すごいねここ!」

「わー!びっくりした、しおんか」

「へへへ、にしてもこれじゃ郊外学習だね、ってつまんなすぎか」

「ソ、ソダネー」


 風が吹き葉っぱが飛んでいき、子供たちが騒ぐ声が聞こえて来る。


「平和だね」

「そうだね」




 時が過ぎていく。



「こんな平和が続いたらいいね」



「続くさ」






 時が



 すぎていく。






「戦争って本当にあったのかな」











「あったんだろうね」














「もし戦争がまた起きたらさ」





「そしたらさ」




「絶対」


 時が満ちる。


「二人ともこんなとこにいた!」

「おち、原先生」

「さ、もう集合時間とっくに過ぎてるんだし帰りますよ」

「次はどこ行くんですかー?」

「次は係員の説明を聞きに行きます」

――げ――


 三人で来た道を戻っている最中。


「そういえばさっき何言いかけたの?」

「え、うんんうんん何でもない」

――どうしたんだ?――

――もし、戦争が起きたらそしたら絶対人は――




































――殺したくないね――

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