10.星管宇宙船博物館
みんなのところへ戻り、一度トイレ休憩をした後に講義室へと集まった三組が係員の話を聞いていた。
「我々の祖先、つまり君たちのおじいちゃんおばあちゃんは地球人でお母さんお父さんからが火星人になるわけなのですが」
――はぁ、つまらん――
「最近の研究で火星人は地球人より出来が良く、また地球などの赤外線には適応できないが火星で適応する結果から我々は元は火星人で、火星から地球に行った後に故郷の星に帰ってきたということが分かっています」
――この研究員が言ってることが戯言過ぎてガチでつまんないんだよなぁ――
「正しい環境に来た我々は今まで使えなかった機能を使える元の人類、新人類を探す研究をしており、それは第二世代である君達の可能性が高く、それはつまり火星て生活し、火星で生まれるこれからの世代がその封じられた力を徐々に取り戻すという事であり」
――皆寝てるし、俺も寝よ――
「その封じられた力の一つとして高度のIQを持つ子供が最も新人類の可能性が――――――――――」
小一時間したところでおちせんが皆の肩をゆすりながら一人ずつ起こして回る。
「めぐみくん、起きてください、恵くん!」
「ん、あぁ、」
「廊下に並んどいてください、しおんさん起きてください」
――やっと終わったか――
「んーーーー!はぁぁぁぁぁ」
――ガチで眠いしお腹すいたな――
全生徒が目を書きながら廊下に整列した後におちせんが「広場でお弁当タイムにしましょう」と言ったら全員のテンションが一気に上がる
そして広場にでた三組がおちせんの掛け声と同時にお弁当を食べ始める。
「「「「「いただきまーす!」」」」」
「うめぇ、うめぇ、うめぇ」
「禁断の果実だぁぁぁぁ」
――やっぱガキじゃない奴いるな――
「めぐみくん!そのたこさんウィンナーとからあげ交換しない?」
――それぶつぶつになって無くないか?――
「い、いいよ」
「やったー!って一個でいいのに全部もらっていいの?」
――ざ、罪悪感が流石に――
お昼を食べ終えて校外学習最後の地球展示場に入っていく。
「ここは地球で暮らす人たちの写真、それから地球に実際にある物のサンプルが置いてあります」
「しはつでんしゃってこんなに人が住んでるの?」
――始発――
「う、あたまが」
「めぐみくん?」
「先生!くにってなんですか?」
「国はね、一つの大きなグループのことだよ」
「先生ー!このせんそうって」
「先生ー!このうみって」
「先生ー!」
「せんせい―!」
「先公」
――あばばばば、こんなに社会科に興味を持ってくれるなんて嬉しくて涙が――
――そういやおちせん社会科担当か、今はまだ国数英しかないけど――
そして時はあっという間に過ぎて…
「それでは皆さん、星管宇宙船博物館の係員さんにお礼を言いましょう」
「せーの」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
「はいこちらこそ来てくださってありがとうございます。またね、機会があったら是非ご家族さんとも遊びに来てください。」
「それでは三組からバスに乗っていくので、三組起立、後ろからバスに向かっていってください」
バスで学校に向かっている道中、皆は疲れてしまいほぼ全員が眠っている中恵だけがバスの窓からまだ見れるフェンスの向こうの荒野を見ていた。
――やっぱ海よりこっちの方が綺麗だな――
「でも一度は海、見に行きたかったけどそんな金は無かったしなー」
――まてよ?これから猛勉強してブラックじゃない会社で大金を稼いで地球旅行にいけば…――
――よし!そうと決まればこれからの目標は地球旅行に行くための金を集めるための猛勉強だ!――
そんな決意をしていると荒野の山向こうに一つの建物が一瞬顔を出す。
――あれって、宇宙船?――
そして数時間したのちバスが止まる。
「はい皆さん起きてください!」
「ついた?」
「もう家?」
「腰がいてぇ」
――ふっ、まったく学ばんなガキとは、当然ここは――
「トイレ休憩です!道はまだ長いですよ?」
――パーキングエリアだ――




