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人生に後悔ありまくりな俺が朝目覚めると、小学校入学式当日だったので悔いの無いように生きようと思う。  作者: かんな
第1章_小学生編

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6.大人げない子供

 子供の弱点は、創造豊かなことである。


 いじめっ子のお家の中で。


「やばい!どっかに給食着落とした!」

「はぁ?あんたどうすんの」

――やばい、やばい!どこに落とした?どこに!――


 いじめっ子が学校から家までの間に起こったことを思い出そうと頑張る。


――ちゃんと持って帰ってた、それからあいつをいじめてたら変な奴が来てそん時にはまだあって――


 脳裏に過る落としたのではなく取られた()()()


――あいつが掴んでたのって!――

「あいつだ!」

「どいつ?」

「おれが」

――だめだ、いじめてたのばれたら怒られる…そうだ――

「い、いきなり一年が絡んできてそん時に取られた」

「はぁ?なにそれ、学校に言うは」

――学校に!?もしいじめてるのばれたらどうしよう――

「ま、まって」

「何?取られたんでしょ?なら学校に言わないと窃盗だからこれ」

「う、うん」

「?とりあえず学校に言うから」


 その晩の布団の中で。


――どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう――


 いじめっ子はばれたときのことを考えすぎて中々寝付くことができませんでした。



 次の日、学校に行くとおちせんに呼び出されてしまう。


「恵くん、何か心当たりはないかね」

――なんだろう?別に今日は日直じゃないし――


 きょとんとした顔をしている恵に呆れたように手に持ってるものを指さす。


「それはなんですか?」


 それは恵が学校一怖い先生に昨日あったことを含めて渡そうとしていたいじめっ子の給食袋だった。


「あ、これはー」

――まぁいっか――

「上級生の給食着です」

「はぁ、一緒に来てください」

――この子はそんな不良だとは思わなかったけど、子供は何するか分からんな――

――一緒に来てくださいってことは――


 連れてこられたのは相談室で、ソファーに座っている人たちは恵の予想通りの人物だった。


――やっぱりー!ガキとその親とガキの担任!――

「じゃあそこに座って」


 そして話し合いが始まりこれから恵がたこたこに怒られる!わけもなく。

開始数秒で恵が昨日の出来事を報告、連れてこられる残り二人の上級生といじめられっ子。

見せる二人の傷跡!ここが法廷ならば証拠不十分で不起訴だが、ここは学校で相手は子供、つまり何が言いたいかというと。


「「「ごめんなさい」」」

「はぁぁぁぁぁ」


 大人の知恵相手、ましては社会人相手に口論で勝てるわけも無く。


――まぁこんなに気持ちのいい口論が出来たのも全部ガキの親が常識人だったからってのが8割ほど大きいけど――


 三人はこっぴどく叱られ、いじめっ子とその親は今日のところは帰らされる。


――やばい!ばれた!父ちゃんと母ちゃんに怒られる!――

「あんたさぁ」

「――――!?ごめんなさい!」


 反射的に誤ったがこの言葉は心の底から出た純粋無垢な本音、そのことに母親も気づいている。

ここでさらに叱るのも親の務めだろう、だが


「もういいんだよ、さっき散々怒られたしね」

「え?」


 ここで子の味方をするのもまた親の務め、どうあるべきかどう育てるべきか、そんな()()()()()()()()()()()なんてのはこの世には無いのだから。

親にとってはこのことを反省してもう二度といじめをしないという会心をさせれればなんだっていいのだ。

子にとっての親とは絶対的見本であり絶対的悪例であり絶対的強者であり絶対的弱者であり絶対的正義であり絶対的悪である。

つまるところは皆それぞれ違った育て方、違った考え方はあれど


「ごめん、ごめん母ちゃん!おれ、おれ!」

「泣くなって!それにその気持ちはママじゃなくてあの子たちに向ける気持ちでしょ?」

「う、うん」

「明日また自分で謝れる?」

「うん」

「えらいぞ!」


 親はどこまで行っても親なのだ。


「でもパパには怒ってもらうから」

「うん…」


 子供の弱点は、純粋無垢なことである。





 次の日の昼休み。


「めぐみ!早く来いよ!」

「ちょっとまって!」

――クソッ!なんで日直ってだけでこんな重労働させられるんだ!――

「なぁ」


 いらいらしながら金魚にエサをあげているとき、廊下から聞き覚えのある声がしたので振り返ってみるいじめっ子だった。


「またなんかよう?」

「その…」

――こっちは今イライラしてんだよ――

「この前は!えっと、手を出してごめん」

「―――!?」


 いきなり謝られた衝撃でうっかり金魚のエサを床に落としてばらまいてしまう。


「ああぁ」

――くそ、こういうやつは根に持っていじめてくると思ってたからびっくりしちゃったぜ――


 手でエサを集めていると視界外から小さいほうきでまとまられたエサをちりとりにはく手が入ってくる。


「あ、ありがとう」

「あ、その、どういたしまして」


 黙々とばらまかれたエサをかき集めていく。


「その、俺もガキっていきなり言って、ごめん」

「うん…」




「あの子には謝ったの?」

「さっき」

「そっか」





「「あの」」


 被る声。


「あ、なに?」

「いや、今からサッカーするんだけどさ」

「え?」


 戸惑う二人。


「おれも、今誘おうとおもった」

「え」


 被る思考。


「お前今日日直?」

「うん」

――吉田恵って言うのか、黒板もまだ消えてないし――


 持ってる掃除用具から手を放し黒板を消しに行くいじめっ子、いや


「おれ佐藤とき」

「!、おれ吉田めぐみ」

「めぐみ、日直の仕事さっさとやって早く行こうぜ!」

「う、うん」

――そういえばガキの頃の友達のなり方って結構おかしかったな――


 日直の仕事を協力してこなすめぐみととき。

 二人の友情を廊下で覗き見ていたおちせん。


「これが青春!;;」

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