↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生に後悔ありまくりな俺が朝目覚めると、小学校入学式当日だったので悔いの無いように生きようと思う。  作者: かんな
第2章_中学生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/36

21.バタフライエフェクト

「おーい恵!今日もこの後遊ぼうぜ!」

「ごめんムリ!」


 和人が放課後遊ぼうと恵に声をかけるもきっぱりと断られて走って帰ってしまった。


「えぇぇぇぇ、紫音?なんか知ってる?」

「知らないー」

「なんか今日の恵ちょっと変だったよな」

「まぁ、確かに?」

「一限目だっておかしくなかったか?」


 一限目の歴史の授業中。


【で、妹子が――】

【!?】


 恵がビクンと体を跳ね上がらせ太ももを机にぶつける。


【お?どうしたー?】

【ななんでもあありませせんんん】

【そうか?ならいいけど】


「でも恵しょっちゅうビクついてない?」

「あーーーーーーーー、確かに」

「でしょ?」

「いやでも給食の時だって」


 給食の親子丼を食べているとき。


【親子丼があるんだったら兄弟丼もあったっていいんじゃないか?】

【ぶへっ!げほっ!げほっ!げほっ!うっっ!!!】

【おい!どうした?恵?せ、先生!恵の意識が!】


「小学生の時なんて毎回倒れてなかった?」

「たしか、いやそれは心配しろよ」

「まぁ、なんだっていいんじゃない?」

「そうだな、明日聞いてみよっと」





 走って帰る恵。


――今日は、今日はついに!――


 家のドアを開けて大声で父を呼ぶ。


「お父さん!お母さんのとこ行こ!」

「びっくりーー、まだ予定日じゃないだろ?」

「いいから!」

――そう、今日は――


 父を急かしながら車まで走っていく。


――今日は俺の妹、しずくが生まれる日だ!――


 片道一時間半かかる産婦人科まで父の運転で向かう。

車内でずっと鼻歌を歌いながら外を眺めている恵をルームミラー越しに父が気に掛ける。


「そんなに楽しみか?妹が生まれるのが」

「え?なんで?」

「鼻歌、かれこれ三十分くらい聞こえるぞ」

――まじか!――

「べべべつにー?」


 必死にごまかす恵に微笑む。


「名前決めたのか?」

「そりゃもちろ」

――待てよ?俺が今ここでしずくと言っても…――


 恵が今、妹の名前はしずくがいいと言った場合。


【しずくがいい!】

【え?しずく?少し安直すぎないか?それに父さんはしずくじゃなくてこっちの方がいいんじゃないか?母さんもきっと喜ぶだろうそれに―――――】


 妹が結婚した日。


【御兄さん!僕は必ず彼女を幸せにします!】

【彼女じゃなくて名前で呼べよっ!】

【はっ!ふふ、そうですね】

『それでは新郎新婦の言葉』

【僕が彼女…いえ、’’アンジェリカ’’とあったのは――――】



――になりかねない!――

「ん?まだ決めてないのか?父さんはなアンジェ」

「お父さん!俺のどか湧いちゃった!!!

「お、おうそうか、ならそこのコンビニ行くか」


 コンビニで飲み物を買って産婦人科に向かっている最中、社内で父がアンジェリカという名前を出そうとするたび必死に話題を変えたせいでいろいろと寄り道をして到着予定時刻を大幅に超えて産婦人科に到着する。


「な、何とかなったー」

「すみません、吉田の家族です。面会に来ました」

「吉田さんですね、103号室ですーー」


 母のいる部屋に行っていざ扉を開けて妹と対面する!と思ったが。


「妹よーーー!おにーちゃんだぞーってあれ?」

「恵?それにあなた、どうしたの?」

「ほらな?まだ予定日じゃないって言ったろ?」

――あ、あれーー?――


 ここに来た経緯を父が母に説明すると母が大笑いする。


「まだ一週間も先なのに間違えちゃったのー?」

「ほら、帰るぞ?」

「はーい」


 そして帰りの車に乗っている最中。


――しずくの誕生日は間違いなく今日なのに、もしかしてバタフライエフェクト!?――


 説明しよう!バタフライエフェクトとは、ちょうちょを追っかけるだけでいろいろどっこいしょして未来は大きく変わるぞってやつだ!


――確かに俺の言動は前の人生と比べて蝶々を追っかけるどころの比じゃないほど違う行動取ってるもんな――

――え?じゃあ本当にしずくじゃなくてアンジェ――

「恵?」

「え、ななに?」

「腹減ってないか?」


 今の時刻は午後九時半で夕食時をはるかに超えていた。


「お腹すいた」

「ラーメン食い行くか」

「ラーメン!」


 帰り道にあるラーメン屋に車を停めて入っていく。


「いらっシャッセーー」

「醤油二つ」

「あいよっ!」


 あつあつでうまそうな醤油ラーメンが目の前に置かれ無我夢中に食べ始めると父の携帯が鳴り始めた。


「ん?」

――うめぇ!うめぇ!うめぇ!――

「電話?もしもしー?」

――うめぇ!うめぇ!うめぇ!――

「ん?おん、おん、おん」


 すると父が突然口に含んでいたラーメンを全てぶちまける。


――な、なんだ!?――

「恵!」

「ひゃい!?」

「う、うま」

「あ、うん、めっちゃうまいねこのラーメン」

「ちがくて、生まれる!」

――…――

「ブッ!?」


 口に含んでいたラーメンをぶちまける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。