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人生に後悔ありまくりな俺が朝目覚めると、小学校入学式当日だったので悔いの無いように生きようと思う。  作者: かんな
第1章_小学生編

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17.聞きなじみのある言葉

「行ってきまーす!」

「気を付けるんだぞー?」

「分かってるって!」


 父に見送られながら一人で家を出る。

満開の桜の木の下を悠々と歩いているとわき道の奥から大声で恵の名前を呼ぶ紫音がいた。


「めぐみーー!」

「おはよー」

「おはよっ!」

――相変わらず元気だな――

「楽しみだね!」

「ん?何が?」


 今日の日付は4月1日、始業式。


――別にこれと言ってイベントごとはやらんけど、後輩ができるのが楽しみなのか?ちょっとヤンキー気質でもあるのかな――


 恵の頭の中で後輩をパシリにする紫音の姿が浮かび上がる。


「おいてめぇ、アンパンと牛乳買って来いよ?」


「おいてめぇ、ジャンプしてみろよおん?ジャラジャラ言ってんじゃねーか」


「おいてめぇ、」


「おいてめぇ」


「おいてめぇ!」


――どうしよう、全っ然怖くない――


 クスクスしてる恵に少し気味悪そうに質問する。


「何想像してんの?」

「いや別に?」

「変なこと考えてない?」

「…」


 数秒の沈黙の後、紫音が話を戻す。


「まぁいいや、それよりも楽しみだな―」

「だから何が?」

「何ってほら、今日は」

「ゴクリッ」


 トラックが後ろを通り過ぎる。


「クラス替えでしょ?」

「は、」

――はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?――

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?終わったかも…」


 ドキドキ!?二年生編スタート!!!





「はーい皆席着けー?時間無いから健康チェックだけやって廊下に並ぶぞー」

――どうしようどうしようどうしようどうしよう――


 クラス替えがあると紫音に教えられてから心臓の鼓動が早いままで、震えも出て来た恵。


「吉田恵君」

「はっはははは、はいげげgんきです」

「元気じゃねーだろ」

「いいいえええいえいいえげげっげんきっですうう」

――普通に、心配だ――

――とは言っても今日クラス替えもあるから多分そのせいだろうな、あいつ友達少なそうだしな――


 健康チェックが終わり廊下に並ぶ間もずっと震えている恵。


「めぐみ君大丈夫?」

「わわわだだdさん、ぜっぜえんぜんんだいっじょじjぶdあっから」

「でも凄い震えてるよ?ずっとカタカタ言ってるし」

「だだだだddっだあだっだだだ」

「それじゃあ三組移動しまーす」


 それから体育館に入って始業式が一通り終わった後におばさんの教員が話を始める。


『皆さん、おはようございます!』

「「「「「おはようございます!」」」」」

「おあおあおおおああはははっはは」

『昨日よりも一段と暖かくなって過ごしやすい日々になってきたと思うんですけど』

――さささっさむむむいいいいいいいい――

『皆さんは今日で、一つ学級が上がり二年生は初めての後輩もできるので前見たくわーわー遊ばずに勉学に励み!後輩にかっこいい背中を見せてくださいね?それから三年生は――――

――聞いたことある…――


 よみがえる以前の記憶。


【恵ももうお兄ちゃんになったんだから、かっこいい背中。見せてあげてね?】

【おにいちゃん!】


 誰かの名前を口ずさむ。


「しずく…」


 そのころには震えが止まっていた。


『―――先生ありがとうございました。それでは新二年生から退場するのですが、新しい教室のドアの前に新しいクラスの名前が書いてあるので自分の名前が書いてある教室に入ってください。』


「あばばばばばばばばばっばばbbbあ」


 かのように思えたが、震えは止まってなどいなかった!

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