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ドラゴンロード  作者: もちぱん


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第6話 闇ギルド

ピエロが営む奴隷商館


「例のダークエルフ売れたそうだな?」

「は、はい、、、先ほどお客様がいらっしゃいまして・・・」

「それで?エストア金貨1000枚ちゃんと払っていったんだろうな?」

「・・・」

「答えろぉ!!!」

近くにあった牢を思い切り蹴り上げる。それだけで牢はひしゃげてしまった。

「私も商売でして・・・確実に売れるお客様に買って頂きたいのです・・・」

「俺たちが約束のエストア金貨1000枚払えないとでも・・・?」

「いえ・・・そのようには・・・」

「ちっ、まあいい・・・おい、ダークエルフを買った客について教えろ」

「お客様の情報を売るわけに「殺されてぇのか・・・?」は・・・」

空気が凍る・・・それほどまでに目の前にいる男の圧は凄まじいものだ。

「・・・ランドロック領の領主の息子さんが買っていかれました・・・」

「ほう・・・確かそこは闘の白が出たって騒いでいたな・・・それで、、、そいつの名前は?」

「ドレイク・・・ドレイク・ランドロック様です」

「間違いねえか・・・?」

ピエロの商人の両目を深くのぞき込む。

「間違いないです!命だけは助けてください!!」

「この王都にまだいるはずだ。先に行って捕らえてこい」

黒づくめのローブを被った二人組に指示を出す。

「「御意に」」

すると影の中に溶けていくように二人組は消えて行った。



飯屋にたどり着いたレイ達は取り合えずオレンジジュースで乾杯してこの後何するかについて話していた。

「この後はどうするレイ?」

むしゃむしゃと骨付き肉に噛り付きながらジノがレイに聞く。

「うーん、とりあえず見たいものは劇場くらいかなー後は冒険者ギルドにも行ってみたい」

こちらもまたピラフを豪快に頬張りながら器用に答える。

「はぁ・・・テーブルマナーがなっていない・・・」

カランコロン

二人組の客が来店してきた。

「二名様でよろしかったですか?お席はご自由にどうぞ!」

「ああ、席は大丈夫です。すぐ帰りますので」

「え・・・?」


「フレイムナイフ」「アイスナイフ」

すると何も持っていなかったはずの男たちの手に火のナイフと氷のナイフが現れる。

あれだけ賑わっていた店内が一瞬で静まり返る。

「ラ、ラプダ兄弟だ!!!」

わーっと店内にいた客は店の外へと散っていく。

「ラプダ兄弟・・・」

「マシュア、知っているのか?」

マシュアの頬に汗が流れている・・・それほど危険な人物なのか・・・。

「ここらで有名な闇ギルドで名を馳せている双子の兄弟です、奴らの加護は火と氷で既に騎士クラス・・・Lvは70以上」

「Lv70・・・!」

「どうする・・・?間違いなく奴ら俺たちが獲物だぜ・・・?」

冷汗が流れる・・・心臓の鼓動が早くなる・・・

「私が奴らを食い止めます!そのうちに二人はお逃げください!」

ジノとアイコンタクトし逃げようと準備したその瞬間。

「逃がすかよ」

妙に通る声だった。そして心臓を掴まれた気がした。

「っ!!」

「ガスノット・・・」

マシュアが震えた声で言う。そこには二人組より遥かに背の高いやせ細った骸骨のような男がいた。

「逃がすかよ・・・なあ、ドレイク・ランドロック」

名前まで割れている・・・?

「私たちが貴方に何かしましたか・・・?」

レイの奴完全にビビって敬語になっちまってる・・・

「ああ、したね。大事な仲間を盗まれた・・・」

仲間・・・?

「ダークエルフ、こっちにつけ・・・そしたらガキ二人は見逃してやる」

そういいつつもいつでも俺達を殺せるような間合いを計りながらラプダ兄弟がじりじりと距離を詰めてくる。


「わかりました・・・」

マシュアの低く重い声が店内に響く

「マシュア・・・?」

レイは震える声でそう呼ぶ。

「彼らを見逃すとそう誓ってください、貴方たちが加護を授かった武勇の星シリウスに誓って」

マシュア・・・声に出ない・・・違う、声が出せないのだ。

「ああ、誓ってやるさ。シリウスにもアルデバランにもなんならレグルスにも誓ってやる!」

「すみませんドレイク様・・・私の勝手を許してください・・・」

何か・・・何か無いのか・・・!!! この瞬間にもジノは考えていた。

父さんたちに知らせることができれば・・・でもどうやって・・・!!!

「私を救ってくれた恩義は忘れません・・・ドレイク様、それにジノもさようなら・・・」

そうしてゆっくりとマシュアはガスノットの方へ歩んでいく。

助けなければ・・・誰を・・・?自分を・・・?

違う・・・そうじゃない・・・マシュアを・・・守らなければならない・・・いや、必ず守る・・・!!!

「竜の・・・」

「なんだ・・・?」

今何か聞こえた気が・・・しかし誰も気づいていない・・・?

「竜の加護が貴方を導きますように・・・」

竜の加護・・・?それにこの声は・・・

ポケットの上から中にある魔宝石を触る。

これを使う時が来たってことか・・・。

「マシュア・・・ラプダ兄弟は俺がやる・・・お前はガスノットを頼む、ジノは父さん達を呼んできてくれ」



ランドロック領教会

「ほっほ、ドレイクよこれを持っていきなさい」

「じいさんなんだこれ?」

「昇格の魔宝石でなこれがあればいつでも昇格できる、お主の役職は竜闘兵じゃ、じゃがお主の適正は闘では無い」

「なんでだよ?闘の白が俺の加護じゃねえのか・・・?」

「何も星の輝きだけが人を導いてくれるわけではないのじゃ」

「は?」

「お主、竜の黒い加護を授かっている、竜の力をその身に宿すことができる力じゃ」

「竜の力」

「今は周囲に怪しまれないくらいのユニークスキルじゃがな、いつまでも隠し通すことは不可能じゃ。

そして、儂も黒い加護は初めて見る・・・ドレイクよ・・・もし必要に迫られて闘ではなく竜の力が必要になった時、迷わずこの魔宝石を使いなさい・・・」

「なんで?危険な力じゃねえのかよ?」

「この国で王になるという事はそういう事じゃ・・・人と竜の懸け橋になれる才、器、力。

それが無ければ到底このドラゴニア王国の国王になどなれんぞ?」

「そっか・・・そうだよな・・・!!!ああ!!なってやるぜ!!この国だけじゃねえ!!世界を統べる王様に!!」

「それは言いすぎじゃな・・・ほっほ・・・」


「昇格させろ」

そう言い魔宝石を砕く。

「それは昇格の魔法石じゃねえか、だがどうする・・・?今更足掻いたって騎士級以上の俺達に張り合える訳がねえ!!!」

そう俺のLvは40で止めてある、本来なら竜闘兵から昇格して竜闘士へと昇格できる。

だがそれでも騎士であるラプダ兄弟には届かない。

だけど・・・。

それは白い加護を授かっている場合の話だ。

しかも俺が持っているのは闘の白じゃない。聖堂の儀とは別の竜から授かった黒い加護。

つまりこれから昇格して何になるか見当も予想も着かないのだ・・・。

すると頭の中にイメージが浮かんで来る。

役職(クラス)を選んでください

【ドラゴンナイト】竜と意思疎通をとり戦場を駆け回る竜騎士、剣SS槍A斧A体術A雷魔法Sまでの適性がある。

【竜闘士】竜の力を身体に宿して戦う。

【ファイター】純粋な体術において敵うものはいない。

「ドラゴンナイトへ」

すると一気にステータスが上がるのを実感した。

「ドラゴンナイト・・・?」

聞いたこともねえが騎士級か?

「下らねえ・・・やっちまえラプダ、ラプド。マシュアは俺が相手する」

「ククッ・・・」

瞬間ラプダが突っ込んでくる!速い!

だが余裕で眼で追えている! それなら!

「ライトニング!!」

手を前方へかざし即座に魔法で迎え撃つ!

「甘ぇよ!」

身をひねり雷の砲撃を躱す

「お前も来いラプドォ!」

「ククッ・・・ちっとは楽しめそうだ」

ラプドと共に再度接近してくる。

「サンダーランス」

雷で槍を作り出す。そして切り結ぶ。

「ククッやっかいだなぁ、その槍」

ジリジリと鍔迫り合いに持ち込まれLv差と体格差による純粋な力の差で押し込まれる。

こんなに追い込まれているのに冷静な自分がいる。

クソッ!こんな事ならもっと武器の稽古をしておくべきだった!!

向こうではガスノットとマシュアが店外に出て戦っている。

ジノは今頃父上達と合流できただろうか・・・?

後何分耐えれば・・・!!!

「ククッ上の空か・・・?」

「え・・・?」

即座に身を反転させたラプダに力を漕がれたレイは追撃のラプドのナイフを防げなかった。

ヒュンッ! ドスッ・・・!!!

「ガハッ・・・!!!」

ラプドのアイスナイフが腹部に深く突き刺さる。

「があああああああっっ!!!」

痛い!痛い!痛い!痛い!!!

初めて人に傷を付けられた。

思えば木槍と体術相手にしか稽古で闘ってこなかった。

当たり前だがナイフで刺されるなんて初めての経験だ。

ラプドに刺された箇所からドクドクと血が流れていく。

「ククッ・・・終わりだな」

そう言って地面でのたうち回る僕を見下し嘲笑ってくる。

「向こうも勝負あったな、ククッ・・・」

マシュア!!!

すると店内にガスノットが入ってくる。

「終わったぜ、お前らもさっさとダークエルフ連れて引き上げるぞ」

「ククッ・・・命までは取らないでやる・・・またな坊主・・・」

ああ、負けたのか・・・

後悔はない・・・やれることはやった。でも負けた。

悔しくはない。初陣にしてはよくやったと思う。

唯一悔しいのはマシュアが連れていかれることに対してだ。

もっと努力してればなんて誰でも思うことだ・・・負けたのだ。

負ければすべて奪われる。家族も友人も恋人も全てだ。

ああ、勝ちたかった・・・。

「ククッ・・・、空になんかいますぜボス」

「ああ、なんだありゃ?」

空・・・?

「あれは・・・!竜じゃねえか!!!」

「おい!早くしろ!こっちに向かってきたらやべえぞ!!」

竜が何でここに・・・?

そうだ・・・今なら竜と会話ができるんじゃないか・・・?

でも身体も動かないし声も出ない・・・

「・・・」

え?

「・・・」

何かを感じる。竜の目線だ。

「おい!こっち見てるぞ!馬車を早く出せ!」

「駄目です!馬が暴れて・・・!!」

「くそっ!」

そこで見てるなら助けてくれよ・・・なんて思ったり。

すると風が吹いた。

「竜が降りてきたぞ!!ちっ!!ダークエルフは置いて逃げろ!!!」

「ククッ・・・運のいい奴らめ・・・」

ガスノットとラプダ兄弟はマシュアを諦めて路地裏に消えて行った。

僕の目の前に竜がいる・・・。

食われるのかな・・・。

え?食べないって・・・?

って、あれ?

喋らなくても意思疎通がとれている・・・?

だったら・・・。

ごめん・・・マシュアだけでも助けてやってくれ・・・

僕は・・・もう・・・。

才能だけでは勝てない死闘・・・

色とか下級、中級役職とかで自分でもちょっとパンクしそうなので、

今後は武器と魔法の熟練度と役職名、例えば剣騎士とか剣王とかそっちの方で統一していきます。

少しずつ改善していきますのでよろしくお願いします。

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