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竜を従え王と成る  作者: 水亥
第五章 ドラゴニア魔法騎士団編
39/111

第39話 任務

 星歴3018年5月。


 魔法師団会議室。

 全員が揃い会議が始まる。

「闇ギルド間での会合があるらしい。参加する主な闇ギルドは【首なしの蝶】【白蜘蛛】【毒竜】だ。他にも中規模の闇ギルドの参加が確認されている」

 闇ギルドか……この前学院を襲ってきたのは【神殺し】だな。

 【首なしの蝶】と【毒竜】と【神殺し】で三大闇ギルドとして広く認知されて恐れられている。

 【白蜘蛛】は初めて聞いたな……。

「白蜘蛛の構成員は?」

 ディアス先輩が質問をする。

「ああ、今から話すところだ。【白蜘蛛】は以前からある中規模の闇ギルドだ。逃げ延びたガスノットとラプダを新たに加入させて今も暗躍している」 

 あいつらしつこいな、確かに白蜘蛛っぽいし……。


「そこで今回、三つの騎士団合同で会合の日に奴らを一気に殲滅する作戦を決行する!」

 !!

 遂に決着が決まるのか……。

「日時は八月の十日だ、変更があり次第全員に伝える。大規模な会合だ、そう簡単に日時変更できるとは思わないが……そこでだ、十名! 十名選抜して連れて行く」

 十名……多すぎても連携は取りづらくなる、どこで戦うかわからない以上は少数精鋭が無難な判断だ。

「グレース様と補佐の私、ジーク・アーツが現場での指揮を執る。五名二班構成だ」

 五名二班か、アーツ……?

「ジークはハイル騎士団長の弟だ」

 隣りにいる先輩のディアスが教えてくれる。

「では、グレース様」

「ああ、私の班にはドレイク・ランドロック、ワーグル・ブラック、ライラ・アミュスフィア、ディアス・ブルーグを入れる」

 !!

 ほぼ新人じゃねえか! 皆が心の中で驚く。

「主に戦闘は私とドレイクがする、ワーグルとディアスとライラは補助に入れ」

「はっ!」

「続いて私の班には……」

 ジークさんの班も決まる。

「作戦結構の日までは班員で行動することとする! では班員以外は訓練に戻れ!」

「はっ!」

 皆が退出していく。

 ぽんっと肩に手を置かれる。

「気負うなよ? グレース様を頼るんだ、いいな?」

 ディアス先輩だ。

「はい! ありがとうございます!!」

「いい返事だ。お前の神竜の加護とグレース様の魔法は相性が良い。先制攻撃さえ取れれば結構な人数はやれる……後ろには俺も控えているから安心しろ」

 ディアス先輩は俺が一番仲良くさせてもらってる人だ。

 ことあるごとにアドバイスをくれて可愛がってくれる、そして強い。

 副団長補佐にいてもおかしくはない、ジークさんも強いがディアス先輩は頭が切れるのだ。

 流石、賢知の加護と武勇の加護持ちといったところか。


「ではこれからは班員と共に行動してもらう!」

「班員で?」

「そうだ、互いの技を知り尽くし連携を磨いてもらうためだ」

「なるほど……」

「その間は王城泊りとなる。部屋分けはグレース様は一人部屋、ドレイクとライラは二人部屋、ディアスとワーグルは二人部屋……」

 と進めていく……て待てよ? ライラと二人部屋!?

「以上だ! 今日は遅い、解散とする!」

 ……マジか。

 各自解散していき会議室にはライラとドレイク2人になる。

「二人部屋かぁ……とりあえずいこっか?」

「ああ」

「私とじゃ嫌かな……? ミュフィスちゃんもいるし……」

「いや、嫌じゃない、全然」

「じゃあ行こ?」

「うん」

 二人して夜の王城を歩いていく、静かな廊下だ。


 正直ライラの事はかなり好きだ、ミュフィスにももう一人位嫁候補を探しておけと手紙で言われている。

「ここだね、入るよ?」

 ガチャリとドアを開ける。

 広い部屋だ、お風呂もありキッチンもある、そしてベッドは1つ。

「じゃあ私シャワー浴びてくるね!」

 ライラがお風呂へと消えていく。

 俺はソファーで本を読もうとするが落ち着かない。

 いいのか? ライラが俺に普通ではない好意を寄せているのは知っている。

 それでも順序というものが……。

 一時間ほどでライラが戻ってきた。

「いいお湯でしたぁ…… ドレイク君もどうぞ?」

 よりにもよってバスローブ姿! 目のやり場とか色々困る!!

「う、うん」

 あれ……? うんなんて普段使うっけ?

 心臓がバクバク鳴りながらお風呂へ向かいシャワーを浴びる。

 ライラと一緒に寝たとしてミュフィスにはなんて言おう。

 まだミュフィスとは数えるほどしか寝ていない、嫉妬して怒る可能性もある。

 そんなことを考えながら風呂から上がり、部屋に戻ると薄暗くなっていた。

 ……。

 これはそういうことだ。

「ドレイク君、こっちへおいで……?」

 ベッドに座っているライラの横に座る。

 すると身体を寄せてくる。

 震えているのか……?

 もう、ライラを不安にさせることは許されない。

「好きだよ、ライラ」

「ドレイク君、私も……好きです……」

 二人は口づけを重ね、そのまま夜が過ぎて行った。

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