第32話 ダンジョン準備
学院会議室。
「俺たちが三年に上がったらダンジョンに行くぞ」
珍しく伊達眼鏡をかけている俺が仕切る。
今日の議題はダンジョンに誰を連れて行くか。
いつもの八人は固定だとして他に誰を連れて行くか。
ダンジョンは下の階層に行くほど魔物は強く、凶暴化している。
今俺たちが辿り着いているのは中級ダンジョンの五十層だ。
以前は八人で行ったが魔物の数が多く、物量的に人が足りない為そこで引き返した。
それで、誰を連れて行くかなのだが……。
「レベッカ、行けるか?」
「え?私ですか?」
指名されると思っていなかったのか少し驚いている。
「ああ、三十層までは行けているんだろ? お前の守備は五十層より下でも力になる。着いてきてくれないか?」
「どうしようヴァイル?」
「もちろん、ヴァイルも連れていく」
「お嬢様が決めてください」
「うーん……」
今回の攻略にはヴァイルの力も必要だ。
五十層から下は水の魔物が多い、ヴァイルは雷のユニーク。
是非とも力を借りたい。
「行きます! 私でよければ!」
覚悟を決めたレベッカ。
「よし、次の攻略には十人で行く! 残ったメンバーは普段通り訓練する事! 各自準備をしとけ! いいな!」
「はい!!」
次回のダンジョンに行くメンバーのステータスはこんな感じだ。
【守護竜ジャバウォック】ドレイク・ランドロック
王竜種 17歳 Lv.83 固有スキル:王竜眼(竜の眼を手に入れる)、神竜の加護(一時的に莫大な力を発揮、付与する)
竜術SS,馬術S,力S,速さ,SS,耐久SS
【守護竜の雷弓手】マシュア
ダークエルフ 28歳 Lv.89 固有スキル:王竜眼(竜の眼を手に入れる)
弓術SS,雷魔法SS,馬術SS,力SS,速さ,SSS,耐久S
【風妖精の槍手】ジノ・ウォルター
妖人族17歳 Lv.80 固有スキル:風妖精の舞(速度を1ランク昇格させる)
槍術SS,風魔法SS,力S,速さSS,耐久S
【炎帝剣鬼】バアル・ローマン
鬼人族17歳 Lv.80 固有スキル:鬼の怒り(攻撃するたびに力が増加し攻撃を受けると減少する)
剣術SS,炎魔法S,力SS,速さS,耐久S
【氷妖精の杖】ミュフィス・フロージア
妖人族17歳 Lv.74 杖術S,氷魔法SS,魔力S,速さS
【妖精王の杖】アイルース・ディーネル
エルフ 80歳 Lv.88 固有スキル:水城の加護(防御力を一時的に激増させる)
杖術SS,水魔法SS,魔力SS,速さSS,耐久S
【金星の聖女】ライラ・アミュスフィア
人族17歳 Lv.76 杖術SS,聖魔法SSS,魔力SSS,速さS
【金星の守護騎士】ウィゼル・フリッド
人族25歳 Lv.90 剣術SS,盾術SSS,力SSS,速さSS,耐久SSS
【土王の術者】レベッカ・クライツ
人族16歳 Lv.68 杖術S,土魔法S,魔力S,速さS
【黒雷の斧騎士】ヴァイル・ホーク
人族28歳 Lv.86 斧術SS,雷魔法S,力SS,耐久SS,速さSS
ウィゼルさんがLv.90なのは頼もしいし、全体のバランスが非常に良い。
自画自賛してしまうくらいには最強の構成だ、しかし、正直ここまで来るとLv以上に経験がものをいう。
経験の差でLv.10~15くらいはひっくり返せるのである。
今回はレベッカ育成も兼ねている、経験を積ませてその世代のリーダー的ポジションにしたいのだ。
黒板に書き留めたからか下級生がざわざわしている。
「すげぇ」「百階層まで行けるんじゃねーか?」「もう凄すぎて何が何だか」
まあ従者組が圧倒的に強いのは……わかる。
「じゃあ今日はお疲れ! 明日は休みだから訓練場開いてないからな! 解散!」
ぞろぞろと会議室から帰宅する生徒達。
「お疲れ! レイ!」
ミュフィスが声を掛けてくれる。
「ああ、ミュフィスもお疲れ」
「この後街に出ない? 見たいものがあるんだ!」
「うん、いいよ! 行こう!」
急遽デートが決まる。
「じゃあ午後一時に時計台の下集合で!! あ! アイルースも連れてくね!」
と言ってばいばーいと帰っていく。
「アイルースさんも一緒か……マシュアにも声かけとくか」




