第3話 役職(クラス)
「ただいま」
「坊ちゃま、おかえりなさい。レナード様がお待ちになっております」
じいが迎えに来てくれる。
「そうか、すぐ行く」
「かしこまりました、お荷物を預かります」
父さんの執務室は2階だ。
ドアの前に立ち一度深呼吸をする。
コンコンコン。
「入るぜ」
「入りなさい」
ガチャッ。
執務室特有の紙の匂いが漂ってくる。
「父さんただいま戻ったよ」
「ああ、レイか、おかえり。結果はどうだった?」
「武勇の加護と闘の白、魔法は雷と闇が赤だったよ」
「ほんとか!!凄いじゃないか!!いやーめでたいな!」
「それと」
「・・・それと?」
「王星の加護も授かったよ」
「ゴホッゴホッ・・・!!」
親父は飲みかけていた紅茶をむせてしまった。
「大丈夫?」
「ごっほっごほっ、大丈夫・・・ではないぞ!? 王星!? ホントか!?」
「ああ、父さん以外には言ってない、神父のじいさんには内緒にするようにって・・・」
「そうか」
神妙な顔をするレナード。
「父さん・・・王星の加護ってなんなんだ?」
「そうだな・・・話す必要があるな」
レナードは残っている紅茶を少し飲む。
「王星の加護とはいわば上の役職に就けるようになるいわゆる鍵だ」
「ふーん・・・鍵ね」
「黄色から白色に応じた役職を選んで昇格できるようになる奴だろ?」
「そうだ、剣の白い加護を持っているなら剣聖まで行けるが実はその上の役職がある・・・それが剣王だ」
「王・・・」
「そうだ、ユニーク役職とも言えるが王星の加護を受けなければ王の役職に辿り着くことはあり得ないんだ」
「なるほどな・・・」
「ドレイク、母さんには内緒にしときなさい」
「え?なんで?」
「心配するからだ、今回の星の祈りを一番心配していたのは母さんだ。いつか話せるようになった時でいい、今は父さんとドレイク、二人の秘密だ」
念を押すようにもう一度言ってくる。
「ああ、分かったよ」
「そして、今後はどうするか決めたのか?」
「決めてある、王都の魔法騎士学院に行きたい」
「学院か・・・青の加護以上があれば入学は簡単にさせてくれるはずだしレイもこのまま領に籠りっぱなしよりはいいか・・・そういえばレベルはいくつだった?」
「1回昇格して35になったよ」
35か・・・と考え込むレナード。
「道場で稽古している分その年にしては立派だな。 役職は何を選んだ?」
「最初は竜闘使、雷魔使、闇魔使があったけど最終的に強くなりそうだから竜闘使を選んだ。そこから竜闘兵に昇格した」
「ユニークか?」
「多分そうだと思う」
「なるほど・・・レイはユニーククラスか」
そう言ってしばらく悩み込むレナード・・・。
「レイがよければ魔法の先生を付けることも出来るがどうする?」
「うーん・・・ 魔法はいいや、今で結構精いっぱいだし」
「そうか、分かった。母さんには父さんから話しておく、疲れただろう、休んできなさい」
「うん、もう寝るよ。また明日!おやすみ親父」
「ああ、ゆっくり寝ろよ」
ガチャ・・・。
「竜闘兵か・・・でもまあ、レイが嬉しそうならそれでいいか・・・めでたいし母さんを呼んでワインでも開けようか・・・」




