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竜を従え王と成る  作者: 水亥
第二章 エストア魔法騎士学院編
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第15話 ギルド

 学院中庭。

 今日は快晴で風も気持ちよく、桜の木の下でランチだ。

「じゃあ皆! グラスを持って! 私たちのギルド設立にー乾杯!!!」

 ミュフィスが元気よく乾杯の音頭を取る。

「乾杯!!!」

 オレンジジュースで乾杯をする。

 まあギルド設立はまだだが細かいことはいいだろう。


 シートの上には様々な美味しそうな料理が並んでいる。

「これを全部アイルースさん一人で作ったのか?」

 バアルが珍しく驚いている。

「いっぱいありますので遠慮なく食べてください」

 と自慢げに料理を勧めてくれる。

「うめー! 美人の手料理だ……!」

 泣きながら食べているジノ。

「どれも美味しいな。ありがとうございますアイルースさん、俺たちの分まで……」

「いいんですよドレイク様、ミュフィスお嬢様も楽しそうですし……」

 おいしーっとモグモグとパンを頬張っているミュフィスは確かに幸せそうだ。

 一応ランチの前にジノとバアルの紹介は済んでいる。

 これで仲間が六人揃ったことになる、後はヴァンか。


 「それで、今後はどうするつもりだ?」

 バアルが飲み物片手に聞いてくる。

「細かい話は後でしよう。そうだな、ギルド名でも考える……?」

「何目的で活動するかも決めないとねーモグモグ」

 ミュフィスはモグついている。

「ギルド名ねえ……レイは何かないのか……?」

 うーん、いざ決めるとなると難しいな。

「竜友の会とか……?」

「竜友か、いいかもな」

「じゃあ決まりで!! 竜友の会結束ね!!!」

 あれ? と思う暇もなくミュフィスが決定して名前決め会議は終了した。


 「じゃあ、次は何を目的とするのか!!」

 そして次の会議が始まった。

「それは決めてあるんだ。まずは学生の困りごとを解決する事、それとダンジョンを攻略する」

「じゃあそれで決まり!!」

 また勢いよく決定されてしまった。

 てか早く料理を食べたくて決定している……?

「アイルース!! デザートお願い!!!」

「かしこまりました」

 まあ、こういうのもありか……俺の短所は悩みすぎることだ、一人だと悩んで悩んで動けなくなるくらいには……。

 ミュフィスのように決めてくれるのは本当にありがたい。

 そのあとはデザートを楽しみながらワイワイと談笑していた。


「あーーー!! いたーーーー!!! ミュフィスちゃん! 探したんだよ!!」

 とズンズンこちらに突き進んでくる生徒が現れた。

 今度は何かとそちらの方向を見ると、見とれるくらい綺麗な金髪金眼の女生徒がこちらに向かってきている。

 俺とジノは見とれて放心状態になってしまう。

「ミュフィスちゃん! お昼は一緒に食べようって約束してたでしょ!!」

「ごめーん! でも、ライラちゃんの分もあるよ!」

「そういうことじゃないでしょー!」

 とぷんぷん怒っている姿も可愛い……。


 ミュフィスが綺麗五割可愛い五割なのに対してライラって子は綺麗八割可愛い二割ってとこだ。


 謎の分析を終え、満足げにする俺。

「お嬢ー!」

 ?

 声のする方を見ると茶髪の騎士っぽい人が駆けつけてくる。

 今度は何だ? 次は何が起きるんだ? と若干楽しみになってる俺。

「ウィゼル! 遅い!」

「お嬢がガイダンス後は食堂前でミュフィスお嬢と待ち合わせって言ってたから、ずっと待ってたんですよ!!」

「私の騎士なんだから察しなさいよ!」

 理不尽に怒られている……可哀想だが少し面白い、笑ってしまいそうになった。

「それで? お嬢、この方たちは……?」

「私も知らないの、でもこの男の子は知っているわ。ミュフィスちゃんと一緒に教室に入ってきた子」

「あれ? 教室にいたのか? なんで来なかったんだ?」

「だって……仲良さそうに話してたから声かけづらくて……」

まあ確かに、友人が知らない異性と仲良さげに話していたら声かけづらいよな……。

「ごめんな、ミュフィスとは訓練場で知り合ったんだ。それで一緒に行動しててね」

「ううん、謝るようなことではないわ」

 そうしてまた自己紹介に入りこちら側の紹介を終わらせる。

「私はライラ・アミュスフィア。アミュスフィア公爵家から来ました。こちらは私の騎士をしているウィゼル・フリッド」

「初めまして、ウィゼル・フリッドです。アミュスフィア公爵様より命じられ、ライラ様専属の騎士をしています」

 礼の形がとても様になっていた。

 ウィゼルさんは騎士だ、腰には高そうな剣を携え、盾を背負っている。

 この人かなり強いな……。

「それで、ミュフィスちゃんはギルドに入ることにしたの?」

「うん! 皆ともう名前も決めたんだよ!竜友の会っていうの!」

「いいなー、私も入ろうかなー?」

 チラっとこちらを見てくる。

「ミュフィスの友達なら大歓迎だよ、よろしくライラ」

「え? 本当にいいの?」

「ミュフィスも友人がいた方がうれしいだろ?」

「うん! ライラちゃんが一緒なら安心だね!」

「ミュフィスちゃん……うん! よろしくね!」

 とハイタッチし合う女子たち。

 珍しくジノは静観しているな……と思い見てみると、緊張しすぎて話しかけれないだけだった。

 そうしてライラとウィゼルが仲間に加わったのである。

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