首都クライシスエピローグ
首都クライシスエピローグ
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三日月
首都クライシスエピローグ
首都東京はまだまだ安全とは言えないが、街の人々の意識も変わり、秩序を取り戻しつつある。
警察、自衛隊も己の使命を誠実にこなしていく。
基地ではC-2輸送機に三人の女性が乗っていた。
結とマユリも戻ってきて舞と合流していた。
結はまた少し逞しくなっていた。
警察のロングコートを大事そうに着ていた。
乗客はたった三人だけだった。
モカとカリンはアメリカに向かったまま連絡がとれなかった。
オーストラリアに核が落ちたと言う話も聞かない。
同行したいと直訴してきたパイロットや隊員もかなりの数がいたが、帰れる保証もない出発にパイロットも自衛隊員も連れて行けなかった。
マユリがコクピットに座って離陸の準備を進めていた。
出発前——
三人はハッチに集まり、倉木総理に挨拶していた。
「世界の命運よりもあなたたちの無事を祈るわ。」
外を見るとたくさんの自衛隊員の姿が見えた。
結が隊員の後ろの方にいた佐藤学を見つけて小さく手を振る。
「結……マユリ……絶対に戻って来ようね」
輸送機C-2が夕焼けをバックに飛んでいく。
◇
――オーストラリア、ノーザンテリトリー州
ウルルの頂上でティアは目を瞑っている。
ゆっくりと目を開けて
「やっと……世界樹が目覚める」
という。ウルルが光り、その光はどんどん強くなり全てが光に包まれた。
それは生まれたのではなかった。
初めからそこにあったものが、ようやく人の世界に姿を現した。
巨大な幹は大地から天を貫き、その先は見えない。
雲を突き抜け、なお遥か上へと伸びていた。
「リタ……あなたの願いがもう少しで叶う」
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